『親子関係』と『期待』がつくる恋愛パターンとは

いつもありがとうございます。
心理カウンセラーの近藤あきとしです。


今日は親子関係が恋愛をはじめとする人間関係に及ぼす影響についてお話しようと思います。

私たちは子供時代に、ある勘違いをしてしまうようです。

当たり前ですが、小さいころは両親に頼らなければ何も出来なかったですよね。

ご飯を食べさせてもらったり、服を着せてもらったり、外へ遊びに連れて行ってもらったり、おもちゃを買ってもらったり。

自分に出来ないことの全部を満たしてくれるのが「親」という存在なんだ、と私たちは認識するようになります。

おそらく子供時代には、お父さんお母さんは自分には無理なことでも難なく出来てしまう「すごい人」に思えたでしょう。

この時に私たちは、「両親は完璧な人なんだ」と勘違いするのです。

本当に小さい頃はそれでも問題はないんですね。

ほとんどのことに親の手を借りなければ生きていけないでしょうし、欲求(ニーズ)を叶えてもらうことで受け入れてもらっている、愛されているという感覚も育っていくでしょう。

しかし、ある程度成長したところで躾が始まると状況は変わってきます。

ある日を境に、今までは服を着せてもらえていたのが、「自分で着なさいね」と言われ出します。

おもちゃを片付けなくても良かったのに、「自分で片付けなさい」と言われるようになります。

今まで許されてきたトコロへそんなことを言われたら、とっても嫌ですよね。

その瞬間から、両親は「完璧な人」から「嫌なことを言う人」へ変貌してしまいます。もう私たちの欲求が満たしてもらえないと思ってしまうからなんです。





まるで、付きあうまでは一生懸命に尽くしてくれたのに、付きあい出したら急にかまってくれなくなる「釣った魚にエサをやらない」タイプの彼氏に変貌するような感じかもしれないですね。

すると私たちは両親に対して、欲求を満たしてくれる=良い親 と 満たしてくれない=悪い親 というような感覚を自分の中に持つようになります。

叶えてもらえない欲求がだんだんと積もって「欲求不満」の状態になっていき、満たされなかったニーズとして潜在意識の中へと押し込まれて、抑圧された形で納められてくのです。

カウンセリングをしていると、人間関係が苦手な方や周りの人との親密な関係が苦手な方には、「心理的に近い距離になることが怖いと感じる」という問題があることがとても多いんですね。

私たちにとって一番近い人間関係、それが親子関係です。

幸せだな嬉しいなと感じる時もあれば、もう嫌だいい加減にしてと感じることもある。それは距離が近い分だけ強く感じるものなんですね。

みなさんが人間関係で問題を感じる相手とは、近い存在ばかりではないでしょうか?

家族、パートナー、親友、同僚、上司・・・ それはどうしてかというと、心理的な距離が近づくほど相手に対する「期待」がでてくるからなんです。

「期待」というのは、モノゴトが「こうあるべきだ」と思っていること、または思い込んでいること、勝手に思い描いているイメージのことです。

「親だったら、こうあるべきだ」
「恋人だったら、○○するべきだ」
「友だち同士なら、こうなるはずだ」
「上司だったら、○○するのが当然だ」

期待をしていると、このようなことを心理的に思っていることが多いのです。

そして、期待していることが達成してあたりまえだという発想になってしまいがちなんですね。

「こうなるのがあたりまえ」という発想ですから期待通りになってもあまりうれしくないですし、当然であるかのように思えてしまうのです。

逆に達成して当たり前なのに達成できてなかった時は、がっくりきていしまいます。

また、期待をするのは近い相手へだけで遠い相手へすることはないのです。

例えば道端を歩いている人に「ダイヤの指輪欲しいな~、100万円するんですけど。」とは言いませんよね。

あるいは、いきなり「うるさいなあ、もういい加減にしてよ。」なんてことも言わないでしょう。

恋人や家族には言えても、赤の他人には言おうとも思わないはずです。

それは心の距離が遠い分だけ、期待したり、失望したり、喜んだり、がっかりしたりと、心が振り回されることがないからなんですね。





もしも、成長して大人になってからも両親への期待がたくさんあって欲求不満を感じていたり、心の距離が近すぎて心が振り回されてきたとしたら、人間関係にこの種の葛藤を常に抱えることになってしまうんですね。

すると、無意識的にこんなことを考えていることが良くあります。

「距離が近いから苦しいのだから、距離を取って遠くにいれば苦しくならないんじゃないかな?」

自分を守る為に人との距離を取ろうするんですね。

その結果、確かに振り回されなくなりますが、同時に深いつながりや人の暖かさを感じられなくもなってしまうかもしれません。

これは珍しいことではなく、程度の差はあっても、ほとんどの人がこのようなプロセスを一度は通っています。

そこには「満たしてもらえなかった欲求(ニーズ)が抑圧されているから」なんですね。

では、このような心理状態で恋愛をするとどうなるのか?ということですが、ざっくり大きく分けると2つのパターンが出てきます。

1つは、両親に甘えられなかった部分を、パートナーにすべて期待して、欲求を叶えてもらおうと押し付けてしまうパターン。

2つ目は、「親も期待に応えてくれなかったのだから、きっとパートナーもダメに決まっている」と思って、男女関係に疑い深くなったり、上手くいかない相手を選んだり、最後には諦めるしかないというパターン。

自分はどちらのタイプに当てはまりそうか、みなさんも過去を振り返りながら少し考えてみてくださいね。

次回はもう少しこのパターンについてお話したいと思います。

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