彼の不機嫌な態度は「愛してほしい」のサインかもしれない

心理カウンセラーの近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。

1月29日に【アメブロ】恋愛テクニックに掲載した記事をご紹介いたします。

●彼の不機嫌な態度は「愛してほしい」のサインかもしれない

去年投稿したコチラのブログ↓

「イイね」が普段の10倍くらいついていたんですね。

それだけ読者の皆さんの注目度が高いテーマだったようです。

そこで今回は、不機嫌な彼の心理をさらに深掘りしつつ、そんなパートナーにあなたが何を与えられるか?というところまでお伝えしたいと思います。

上で紹介したブログでは、例として彼氏が約束を忘れたり、デートのドタキャンを何度も繰り返している場合をとりあげました。

彼は何度も謝るのだけど、相変わらずドタキャンを繰り返して、しかも彼が悪いのにいつも不機嫌そうにしている。という仮のケースでお話しました。

彼がしていたのは、じつは怒りの一形態としての「コミュニケーションせずにコミュニケーション」するやり方。

【受動的な攻撃】といわれる怒りの表現方法をとっていたのでした。

その態度に彼女側が怒りで対抗してしまうと、さらに彼は「言うことを聞かない」ことで怒りを表現してしまいます。

彼が間違いを犯した際に、あなたの怒りをぶつける以外のコミュニケーションをするとしたら何ができるか?がポイントですよ、というお話でした。

さて、ここからが本題です。
以前カウンセリングに来られたお客さまのお話をご紹介しますね(掲載許可をいただいています)。

結婚の約束をしている彼と同棲している女性のクライアントさん。彼女がパートナーである彼と二人の将来について話そうとすると、

・仕事から帰ってきても彼はスマホを見ていて生返事ばかり

・休みの日もゲームが優先で私の話は無視されてしまう

・私なりの意見を言うだけで否定したり、怒りだすこともあり話し合いにならない。

彼女は将来結婚してからも、大事なことは二人で話し合って決めていきたいと考えていたのですが、

無視したり意見を否定してくる彼の態度を見ていると、この先一緒に生きていくことに不安を感じてしまう。というご相談でした。

パートナーが意見を聞き入れてくない時、
周りから何か言われると怒りが噴出してしまう時、
あるいはその怒りを抑え込むために無反応になってしまう時。

じつはパートナー自身が、本当はあなたに対して「言いたい言葉、分かってもらいたい想い」を抱えている場合がほとんどなんです。

なぜなら、人は怒りの感情を感じている瞬間、本当は怒りたいわけではありません。

怒りの下には、【本当の感情】が隠れてるからです。

「分かってほしい」「助けてほしい」「愛してほしい」いずれかの感情が本当に伝えたい気持ちだからなんです。

そこから考えると、この彼の怒り、彼女の話を聞かない、分かろうとしない態度の裏には、彼女に「分かってほしい(聞いてほしい)」気持ちがあることが伺えます。

だとすれば、その気持ちのすべてを彼に話してもらい、彼女が丸ごと受けとめてあげることが必要なのですが・・・

ただ男というのは不器用で、不便な生き物ですから、彼女に気持ちを打ち明けることどころか、自分の感情すらよく分かっていなかったりします。

長い期間、男にとって感情は抑えるもの、特にネガティブな感情はひたすら我慢するものという考えが一般的でした。

感情を言葉にする機会をほとんど持たないまま成長しているので、どうすればいいのか分からないんです(私もそうでした)。

また、自立していて優秀であろうとする男性ほど必死に劣等感を隠そうとします。それだけにネガティブな感情を言葉にしようとしても、劣等感を表に出すことになるので「何がなんでも避けたい」思いの方が勝ってしまうのです。

こちらの彼も超自立している人だっただけに、自分の弱い部分を彼女にすら見せることができなかったのです。

※最近ブログに書いた話題なのでコチラも読んでみると参考になると思います↓

自らの劣等感、つまり『弱さ』を受けとめられない分だけ「言いたいけど、言えない」気持ちが無意識のうちに蓄積されていきます。

すると、この我慢が大きくなればなるほど「相手の言いたいこと」に聞く耳を持てなくなっていくのです。

できるかぎり周りの声を遮断しますし、せっかくもらった意見やアドバイスを拒絶します。

自分の中にひきこもって、ひたすら頑固になっていくんですね。

皆さんの誰もが、自分のダメさ、弱さを思い知らされた経験が一度や二度あるのではないでしょうか。

打ちひしがれてボロボロの自分を受けとめることができず、ただ途方にくれるしかなかった時がなかったでしょうか。

そんな時ほど、どうしようもなく弱りきった自分を誰かに抱きしめてもらいたい。そう思うのは自然な気持ちです。

ただ、『自立の度合』と『弱さを隠したい気持ち』は比例しますから、超自立男性にとって本当の自分を見られることは何より怖いのです。

私は彼女に伝えた言葉はこうでした。

「彼の中にあるのはこんな気持ちがあるはずです。」

「『この弱い自分を知られたら、きっと愛想をつかされるだろう。きっと愛する彼女すら自分から離れていってしまうだろう・・・』」

「この彼が抱えられない弱さを、あなたが抱き締めてあげてもらえますか?」

彼が抱えている「分かってほしい(助けてほしい・愛してほしい)」気持ち、それはあなたにとって彼の弱さを抱きしめるチャンスなんです。

じつは、この種の超自立男性の態度は、「あなたを誰よりも信頼しています。僕のすべてを見られてもいい。」というメッセージでもあるんですね。

なぜなら、男性にとって弱くなる(甘えたい=依存)というのは、もっとも禁止している部分だからです。

にもかかわらず、彼が「本当に情けない、ダメだ!」と思っている自分をあなたに委ねたいと潜在意識では感じているからなのです。

自分では受け入れられない弱さ、扱いきれない劣等感を、信頼するあなたに愛してもらいたい、という気持ちの表現になっているんですね。

心の深い部分では「今まで誰にも見せたことのない僕を、今あなたに受け入れてほしい」と感じています。でも同時に、男性にとって死ぬほど怖いことでもあります。

もし彼が助けを求めている表現に気づき、あなたにしか見せない弱さを抱きしめることができたら、彼はきっとあなたを「僕にはこの人しかいない」と思うはずです。

「もしかしたら、いま彼は私に助けを求めいるの?」
「私に何を分かってほしいと思っているの?」

そんな眼差しを持つことができた時、あなたに本当の彼の気持ちが見えてくるはずですよ。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。

それでは、皆さんが健康で、心穏やかに、いい時を過ごされますように。

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