心理カウンセラーの近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。
3月26日に【アメブロ】恋愛テクニックに掲載した記事をご紹介いたします。
●【Q&A】なぜ彼はSF・ホラー映画ばかり観るの?~超自立男性の心のバランスのとり方~
先日クライアントさんから、こんなことを聞かれました。(ブログで扱う許可をいただいてます)
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「私のパートナーは休日になると映画三昧です。
SFやホラー映画が好きらしいのですが、せっかくの休みにどうしてそのジャンルでリラックスできるのか分かりません。
私は宇宙戦争モノや怖い話は好きではないので、一緒に観ようと言われても断ってます。
なぜ男性はSFやホラーを観たがるのですか?彼は仕事大好きな超自立男性です。」
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必ずしも男性ばかりがSFやホラーが好きとは限らないとは思いますが、たしかにその傾向はあるかもしれないですね。
ちなみに私も『スターウォーズ』などのSFは好きですが、ホラーは苦手です。『ロードオブザリング』のような剣と魔法のファンタジーは好きですね。
>彼は仕事大好きな超自立男性です。
最後に良いヒントをありがとうございます。グッと答えやすくなりました。
ここを切り口に彼の心理を見ていきましょう。
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何でも一人で頑張ってしまう、いわゆる自立的な生き方が極まった【超自立男性】はこんな特徴があります。
・ひたすら感情を抑圧するので基本無表情で、周りからは何を考えているのか分からない。
・怒りだけは表現できるので、いつも怒っているように見られる人もいる。
・何においても自立的で、一人でやろうとして抱え込んでしまう。自分で勝手に決めてしまうことが多い。
・人を信頼できないので、困っても助けを求められない。人に任せられない。
・人との距離を縮めるのが嫌。親密感を感じると逃げてしまう。
・そのため孤立したり、孤独感を抱えやすい。
・感情を抑えている分、思考的、論理的になりすぎる。つい理屈や正しさを振りかざしてしまう。
・自分のやり方にこだわるので周りと衝突する。
・自分の正当性を証明するために、周りと戦って勝ちたくなる。
・頑固さゆえに自分ルールに縛られてしまう。理由はわからないがいつも不自由さを感じている。
・相手を思い通りにコントロールしたくなる。
・ものすごく頑張るので仕事ができる人が多い。周りから頼られていたり、責任あるポジションについていたりする。仕事については自信がある人が多い。
・頑張りすぎて、急に燃え尽きてしまうこともある
・自分の世界を持っていて、誰もそこへ入れようとしない(中二病的なところがある)
・職人的なこだわりがある。ハマった趣味があると極めたくなる。高額なモノでも迷いなく買ってしまうことも。
・恋愛は興味が無いか、メンドクサイと感じている。
・心を許せる相手には依存を出せるが、その時はけっこうメンドクサイ人になってしまう。
・嫌いなこと(人)は…嫉妬を感じること、かまってちゃん、被害者
細かく言えばもっとあるのですが、おおよそこんな感じですね。皆さんの周りにも、程度の違いはあれ、こんな人いるんじゃないでしょうか?
こういった超自立男性は上にも書いたようにあらゆる感情を抑えながら生きていますので、基本的には感情が動くことは苦手です。
なので、テーマパークや遊園地は苦手なことが多いですし、じつは映画も感情が動くので観たくない人も少なくないんです。
ただ、こだわりが強い分、一般的な人気作よりもマニアックな世界観のある作品にはむしろハマる可能性が高いです。
SFやホラーは、まさにマニアックなジャンルですからね。クライアントさんの彼もかなりの映画マニアではないでしょうか。
ふだんはバリバリのビジネスマンとして仕事に打ち込んでいるのだとすれば、たまの休日には好きな映画にどっぷりと浸ることで、仕事とプライベートの切り替えをしているのかもしれません。
ビジネスでは自分も周りもコントロールしなくてはいけない【緊張】状態のはずですから、心おきなく好きなモノに浸ることでようやく【リラックス】状態にモードチェンジできるのだしたら、彼にとって映画は超自立という鎧を下ろすための聖域なのでしょうね。
たまにテレビやネット記事で、一代で成功した会社経営者が趣味の世界でものすごいマニアになっている様子が紹介されていることってありますよね。
自分の力で大きな成功を手にできるくらいエネルギッシュな人は、間違いなく超自立しているでしょうから、ビジネスでの自立の極みの世界から、趣味の極みの世界という、「極から極」へ行くことでバランスをとっているように感じられます。
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彼のように仕事モードでは厳しい【現実】を生きている場合、心のバランスをとるために何らかの【非現実・非日常】を感じられるモノが必要なことって多いんです。
別の宇宙やパラレルワールドや近未来が舞台のSF映画、恐ろしいゾンビや未知の存在に脅かされるホラー映画はまさに【非日常的】ですよね。
ふだんの日常では超自立で感情を切り離して生きているけれど、非日常の心をどこか別のところへ飛ばせる、映画という別世界では安心して感情を感じられる。
ここでは思い切り遊んでいい、心ゆくまで楽しんでいい、と許可が下ろせる場所だからです。
映画に限らずマニアな趣味にどっぷりとハマるというのは、ふだんの現実と切り離された【自分の世界】で自分を解放できるからなのです。
またSF・ホラー映画にはストーリーの急展開、敵をやっつける戦闘シーン、ピンチから間一髪での生還など、スピード感・緊張感・爽快感を感じる場面が多いですから、ふだん超自立な彼が抑圧している感情を刺激してくれるモノでもありそうです。
じつは感情は抑えすぎているとだんだん麻痺してきて、自分が何を感じているのかが分からくなるものなんです。
そうなると麻痺した部分を刺激することで、まだ心が動くかどうか確認する必要がでてきます。
たとえば、長い時間正座をすると足が麻痺してしびれますよね。そんな時によく足を叩くと思うんですが、あれは麻痺した部分を叩く刺激で、足の感覚が生きているか確認しているんです。
それと同じで、麻痺した感情をハラハラドキドキする映画で刺激しているとも考えられますね。
余談ですが、私はカウンセラーになる前は、恋愛ストーリーやロマンス中心の映画や小説はまったく楽しめなかったんです。
(当時の私からすれば)ストーリーに起伏が無く、派手な事件が起こるわけでもなく、敵味方の構図で分かりやすい勝ち負けがあるわけでもない物語はたいくつでスグ眠くなってしまっていました。
主人公の気持ちや想いが表現されていても、細やかな感情の機微は自分自身が分からないので、「このシーンってどんな意味なの?」と頭が???でいっぱいになっていましたね。
そんな私でしたが、おかげさまでカウンセラーになって、女性のお客さまのご相談をたくさん伺わせてもらう内に恋愛映画も楽しめるようになりました。
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さて、冒頭のクライアントさんだけでなく、この彼と似たようなパートナーのいる女性の皆さんは、おそらく超自立男性たちとは大きく違う価値感、別の感性でお持ちのはず。
彼と一緒の感性だったら、一緒に楽しめるので問題にならないでしょうからね。
「刺激が好き!」「面白いことが好き!」というよりは、穏やかでのんびりできることを幸せに感じたり、素朴だけど丁寧な暮らしに価値を感じる人なのかもしれませんね。
そしておそらく、超自立な彼もそんなあなたが好きなはずなんです。
先ほど彼が心のバランスをとっている話をしましたが、これってパートナーシップでもまったく同じなんですよね。
彼が持っていない要素を、あなたが持っているから、彼はあなたのことが好きなんです。(言わないかもしれませんが)尊敬してもいるんです。
彼が一人では感じられない穏やかな世界を、あなたと一緒にいることで感じたいからなんですよね。
逆にあなたも自分だけでは感じられない世界がきっとあって、彼といるとその世界に入っていけるのだと思います。
お互いに持ってない性質、得意でない部分を補いあうことを「相補性」と言いますが、パートナーシップではとても重要な要素なのです。
あなたがあなたでいることが、彼が一番安心できることなんですよ。
超自立男性だけでなく、多くの男性も同じような感覚を持っていますからね。
こうした男性心理の学びが、皆さんの幸せなパートナーシップの後押しになったら嬉しいです。
今日も最後まで読んでくださいまして、ありがとうございます。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。
それでは、皆さんが健康で、心穏やかに、いい時を過ごされますように。