妻の話を聞けない夫が陥っている「意識の分散」とその改善法

心理カウンセラーの近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。

ここ数年、私のカウンセリングで一つの傾向が出てきました。結婚している男性からのご相談が、以前よりも明らかに増えているんです。

特に多いのは、10年・20年と連れ添った奥さまとの関係に危機を感じて、「もう一人では抱えきれない」とカウンセリングを決意された方たち。中には、奥さまから何度も背中を押されて、ようやく重い腰を上げた、という方もいらっしゃいますが(笑)。

そして、そんな男性たちが奥さまから言われている不満のダントツ1位が、「私の話をちゃんと聞いてくれない」なんです。

今日は、なぜ目の前のパートナーに意識を向けられなくなるのか、その心理的な背景と、すぐに試せる対策をお伝えします。ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

幸せな人の持つ「目の前のことに集中する力」

「ねえ、ちゃんと私の話、聞いてる?」
「どうせまた、仕事のことでも考えてるんでしょ?」

パートナーにこんな風に言われて、ドキッとしたことはありませんか?

たとえば、朝食を食べながら新聞を広げていたら、ふと奥さまの冷たい視線を感じて、思わず新聞で顔を隠したくなる…。カウンセリングの場では、そんなエピソードをよく耳にします(笑)。

実は、パートナーシップでも仕事でも、「幸せ」や「成功」を手にしている人には共通して大切にしていることがあります。

それは、「今、この瞬間の目の前のことに集中する」ということです。

この「意識をフォーカスする力」が、私たちの関係性にどんな影響を与えるのか。今日は心理学的な視点からお話ししてみたいと思います。

意識が「分散」していると、相手は「無視された」と感じる

「目の前のことにフォーカスできていない」というのは、どういう状態を指すのでしょう。少し極端ですが、わかりやすい例を挙げてみますね。

目の前の男性が、

「Aちゃんも可愛いし、Bちゃんもいい子だし、Cちゃんも捨てがたいんだよな〜。一人に決められないよ」

なんて言っていたら、あなたはどう感じるでしょうか?

「この人と一生を共にしたい!」とは、なかなかなれませんよね(笑)。

このとき、彼の意識は複数の女性に分散されていて、目の前の「あなた」にはまるでフォーカスが向いていません。

これと同じことが、日常のパートナーシップでも、形を変えて起きているんです。

一緒にいるのに、頭の中では仕事の段取りを考えていたり、スマホの画面に夢中になっていたり。物理的には目の前に座っていても、心は「ここ」にいない。

心理学では、この状態は相手に「無関心」というメッセージを送っているのと等しい、と捉えます。

「愛の反対は憎しみではなく、無関心である」という有名な言葉がありますが、関心を向けないということは、潜在意識のレベルでは「相手を無視している」のと同じくらいのダメージをパートナーに与えてしまうことがあるんです。

「よく働き、よく遊ぶ人」が魅力的な理由

「仕事ができる人は、遊びも一生懸命だ」とよく言われますよね。

これは、その人が「フォーカスする力」を持っているからではないか、と私は思っています。

働いているときは仕事に没頭し、遊んでいるときはその瞬間を全力で楽しむ。目の前のことに熱中できる人は、それだけでエネルギッシュで、傍にいたくなる存在に映ります。

もし、あなたのパートナーが一緒にいる時間を他の何にも邪魔されずに楽しんでくれて、「あなたといられて幸せだな」という空気を全身で感じさせてくれたら…きっとあなた自身も、「この人と過ごせて本当によかった」と、じんわり満たされるはずです。

子供も、同僚も、あなたの「心の不在」を察知している

この「意識の不在」にもっとも敏感なのは、子供たちです。

親の関心が自分以外のどこかに向いていると感じた瞬間、子供はあの手この手で注意を引こうとします。いたずらをしたり、わざと困らせるようなことをしたり。

でも実は、これは大人も同じなんですよね。

パートナーだけでなく、家族も、職場の同僚や上司も、言葉には出さなくても、あなたの意識がどこを向いているかを敏感に感じ取っています。

目の前にある幸せ —パートナーの笑顔や、今の仕事のやりがい— にフォーカスせずに、「隣の芝生」を眺めて「あっちの方がよかったかな」と夢想しているとき、私たちはもっとも大きな損をしています。

手を伸ばせばすぐそこにある「今ここにある幸せ」を、自分から受け取り損ねているからです。

幸せの「貯金」は、今この瞬間にしかできない

人生は過去の積み重ねだと言われますが、その「過去」を作っているのは、すべて「今、この瞬間」の連続です。

今この瞬間にフォーカスし、目の前の人を大切にできる人。今ある幸せをしっかりと感じられる人。

そんな生き方を積み重ねていったとき、ふと振り返ると、あなたの「幸せの銀行口座」には、温かな記憶がたくさん貯金されていることに気づくはずです。

そこで今日は、一つ実習を提案させてください。

「今日、パートナーのために30分だけ時間をとってみる」

この30分間だけは、仕事もお金のことも趣味のことも、頭の中から一切追い出してみてください。そして、ただ目の前のパートナーに興味を持ってみるんです。

「今日はどんな一日だった?」

そんな一言から話を聞きながら、隣にいてくれるその存在に、心の中でそっと感謝を送ってみてください。

あなたの意識が100%自分に向けられていると感じたとき、パートナーの心には、言葉以上の深い安心感と愛情が届くはずですよ。

この記事が、皆さんの幸せなパートナーシップのヒントになれば幸いです。

心理カウンセラー
近藤あきとし

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