いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
心理カウンセラーの近藤あきとしです。
以前、「忙しい!という人の為の「時間管理術」」という記事を書きましたが、今日はまた別の見方から、忙しすぎて時間がないという人の為のお話をご紹介したいと思います。
「家族や恋人と過ごす時間もないくらい忙しい」
「時間が足りなくて好きなことを始める余裕がない」
そんなご相談を聞くこともあるのですが、そうおっしゃる方の話を聞いていて感じるのが、
せっかくカウンセリングに来られているのに余裕が無さ過ぎて、心がやらなくてはいけないことに捉われてしまいカウンセリングに集中することも出来ていない雰囲気になっていることです。
もしみなさんがこの雰囲気で、職場の人間関係に入っていこうとしたり、家族やパートナーと付き合っていたら、もしかすると相手には、「なんだか、真剣に向き合ってくれてない」と感じさせてしまうかもしれません。
そんな状態では、相手の為にどれほどの時間や労力をかけてもなかなか相手には伝わらないことも多いでしょう。
そして、同時に相手が持っている自分への愛情も感じにくくなってしまうでしょう。
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もしみなさんが今、大切な人からの愛を感じられないと思っているとしたら、忙し過ぎて、つねに何かに気を取られているのかもしれないんですね。
そしてその根底には「何もしていない自分は愛されない」という観念(思い込み)が隠れている可能性があります。
すると、人は何かをすることに一生懸命になったり、何もしていない自分を責めることに一生懸命になってしまいます。
私たちは自立していく過程で「何かができる自分=愛される自分」という観念を作っていくものです。
ですがそんな時でも、家族やパートナー、周りの大切な人たちはみなさんに「一緒にいてくれるだけでいい」と感じていたりします。
とくに長い間、自分が頑張ったり、何かをして与えることで「愛を獲得してきた習慣」を持っている人は、「何もせずに、ただ一緒にいる」という時間の中に、愛情や優しさを感じることに戸惑いを覚えることもあったりします。
「何もしていない自分が愛される」はずがない、と違和感を覚えるからです。
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でも私たちは、そんな時ですら、長年忘れていた自然な自分らしさを感じることができ、同時に、目の前の人が感じている気持ちに気付くこともできるのです。
「忙しい」とは心を亡くすと書きますが、心を亡くすと、パートナーとのつながり、家族のつながり、人とのつながりを感じられなくなります。
そして、感じられないから不安になって、また頑張る。そして、さらに感じられなくなる。
もし、あなたがそんな悪循環にはまっているなら、いま少しだけ立ち止まることが必要かもしれません。
それまでの「愛を獲得する為の成功のパターン」を変えていくには恐れも感じますし勇気も必要ですが、思い切って手放すことが出来れば「動いているときにも、立ち止まっているときにも愛し続けてくれる人がいる」と気付くチャンスになるでしょう。
そうすれば、「動き続ける、止まるか」、「周りに与えるか、自分が受け取るか」という選択肢が、あなたの手の中に戻ってくるのです。
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カウンセリングで「忙しくて全然余裕がない!好きなことができない」という人に、手放すエクササイズをすることがあります。
クライアントが「やらないといけない」と感じていることを1個につき、小さな紙1枚に書いていきます。たいていは数十個~百個くらいでてきます。
始めに全体の中でやめてもイイものと思うを半分選んで、その紙を捨てていきます。
さらに半分、また半分と選んで捨てていくと、最後には1枚が手元に残ります。
そして、その最後の「やらなくてはいけない」1枚も手放すと決めて捨てるのです。
すると「しなくてもいいことをたくさんしていた」ことに気づけるんですね。
そして、その分だけ今度は余ったエネルギーを本当にやりたいこと、自分の幸せのために使えるようになるんです。
もし今の動き続ける生き方の先に、叶えたい希望や幸せな未来が見えないとしたら。
少しだけ立ち止まって、自分を振り返るチャンスが来ているかもしれません。
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