いつもありがとうございます。
心理カウンセラーの近藤あきとしです。
私はカウンセリングの中でお客さまに
「自分で選ぶと決めてみてくださいね」
ということをお伝えすることがよくあります。
「こうしたい」という目標が決まらないと、「どうやって」というやり方も決まらないですよね。
お客さまの中には、
「決められません」
「出来ません」
と言われる方も少なくはないのですが、そんな方たちの心の中には、こういった気持ちが隠れていることがあります。
「一度選んだらそれで全部が決まってしまう」
だから怖くて選べなくなってしまうんですね。でも、それは勘違いなんです。
私たちの心には選択をする・決める(心理学ではコミットメントとも言います)という大きな力がありますが、
それは「選ぶこと」が大切であって、
それを「続けること」とはまた別なことだったりします。
続けていくことも、大事なことには違いないですが、あくまで「これが私のやりたいこと」とみなさんが選んだという意志が根底にあることが大切です。
私たちの感情はひと時も休まずに変化しています。以前は好きだったことが、今はそれほどでもないことに変わってしまうことも珍しくはないでしょう。
「今ではもうやりたくもないこと」
「実はやめてしまいたいと思っていること」
それらを続けていく理由は本当は無いのかもしれないんです。
だとしたら、その場面では
「私は◎◎をやめます」
という選択をすることが求められているんですね。
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選ぶことはなにも一度とは決まっていませんからね。何度でも選んで良いんです。
例えば、彼とつきあって、別れて、またその彼とつきあう。それでも良いんですよね。この場合は少なくとも3回は選択をしています。
ただし、
「私このままでいいのかな?」
「ホントはどうしたいんだろうな?」
という時、心の奥で過去の選択を律儀に「守らなくては!」と思ってしまっていると、今の自分に必要な新しい選択が出来なくなってしまいます。
あるいは、自分を後ろ向きな方向から見てしまうと、やめるという選択肢が選べない状況にしてしまうこともあるんです。
例えば「今のパートナーと別れたら、もう私と付き合ってくれる人なんていないかもしれない」と思っている場合。
ここには「私には魅力がない・価値がない」「私って迷惑な存在」などの、自己否定・自己嫌悪があるわけですが、この種の後ろ向きな見方から選択をすると、別れることを選ぶのはかなり難しくなってしまいます。
この場合でいうと、自己否定的な考えで関係を続けていくことは執着になっていきますし、もし別れることになったとしても自分を責める気持ちにさらに拍車がかかり、自己嫌悪が強まってしまいます。
*
私たちには誰にでも、間違いを選びたくない気持ち、そして間違いを認めたくない気持ちがありますが、それをベースに今の状況を保ち続けていくことは「執着」になっているのかもしれないんですね。
上の例で言えば「今度出会う男性は、今の彼以上に素敵なパートナーになれる人しかいない」と思っても良いんです(これも選択ですよね、どちらを選んでもいいのです)。
人生を前向きに進める方向から見ることができれば、後ろ向きな選択を手放すことは、実はその瞬間にできてしまうものなんです。
みなさんが選択するものに間違いというものはないんですね。
でも、もしそれが「間違っていたな」と感じたら何度でも選びなおしてみましょう。
それなら「間違い」は無くなってしまいますよね。
みなさんが次に進むことを選択できたときに後ろを振り返ってみると、これまで歩んできた道はすべて最良の道を選んできたと思えるのかもしれません。
あれがあったから今の自分がある、そう感じられると、過去の自分・今の自分・未来の自分、みんなにOKが出せますよ。
その為に今日は「やめてもいい」この選択肢をみなさんが自分自身にプレゼントしてあげることから始めてみましょう。
(もちろん、そのうえで「続ける」を選択するのもOKです)
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