恐れからくる制限をこえるには

いつもありがとうございます。
心理カウンセラーの近藤あきとしです。

前回の記事「パートナーの問題に「同意」してしまうということ」にご質問をいただきましたので、今回はそれにお答えする形とさせていただきます。

『質問です。わたしはそのままの気持ちをコミュニケーションしたいのですが、子供の頃から本当の気持ちをコミュニケーションすることがいかにバカで愚かな事でわがままで駄目な嫌な駄目な奴がやる事かと教わってきたので、どこまで本音をいっていいか分かりません。

コミュニケーションしても怒られるし、かといって我慢しても相手の思う答えを提示しないと怒られそうで恐怖の板挟みの様できついです。
目的として恐怖がないものを求めていますがそれも結局甘えでしょうか? そもそも元がマイナス(わがまま等)の地点の人間の場合はどんなスタンスをとっていくのがいいものなのでしょうか?』

(※いただいた内容を一部編集しております)

お名前が無かったので、仮にQさんとお呼びしますが(questionのQです)、Qさんはご自身の心を大きな恐れが占めていることはお分かりだと思います。

ただ恐れを感じることは人間であれば当たり前のことなので、それ自体は問題はありません。

しかし恐れを感じるに至った、心の痛みを伴うような経験があると、私たちはその痛みをまた感じたくはないので、できる限り痛い思いをしなくて済むような選択をしようとするんですね。

「もう二度とあんな痛みは感じたくないし、もしかしたら次は耐えられないかもしれない」

そう感じる分だけ、私たちは痛みを感じないように感情を切って麻痺させるか、あらかじめ自分で痛みをコントロールできる範囲の方法を選択してしまうものなんですね。

Qさんにとっては「恐怖が無いものを求めています」と書かれていますが、このことが痛みを避けるためのコントロールであり、自分自身に選択の制限をかけることでダメージを最小限にしようとしているのではないかと思います。

まったく予測ができないことが起こると恐れも強く感じてしまいますが、人は予測ができているとそれほどには恐れを感じずに済むので、ついつい行動の基準が恐れの少ない方を選ぶということになることは珍しくないんです。

それだけQさんには子どもの頃からの心の傷や痛みが今も残っていると言うことでしょうし、その経験も一度や二度ではなくて何度も繰り返されてきて、その結果自分の本心をコミュニケーションすることよりも、まずは傷つく恐れを避けることを優先するという習慣が身についていったのかもしれませんね。

また恐れが強いと、私たちはある種のストーリーを自分の中に作ることもあります。

それは不安をベースにしたストーリーなのですが、無意識のうちにそのストーリーに沿うように行動をしてしまうようになるんですね。

最初のうちは「○○がおきたら、どうしよう?」というくらいの疑っているレベルなのですが、だんだん「きっと○○になるに違いない!」という決めつけを作り上げてしまうものなんです。

これは自己防衛のための心の働きではあるので、それが自分で意識できる範囲であるうちはそれほど問題ではないのですが、本当にそうであるかどうかに限らずオートマチックに「○○になるに違いない」と決めつけてしまうくらい無意識的にやってしまうと色々と問題が出てきてしまいます。

それは何かというと、先ほども少し触れましたが私たちは無意識の中で作ったストーリーに沿うような行動をしてしまうので、「きっと、こうなるに違いない!」と決めつけた結果を実現することを気づかないうちに目的としてしまうんですね。

時には、幸せに満たされた人生や自分らしく生きることよりも、そちらを優先してしまうことだってあるのです。

恐れというのは上に書いたとおり、決めつけであり幻想であり思い込みなんですね。そしてそれを使って自分に制限をかけてしまうんです。

どうしてかというと、私たちはこの先なにが起こるかわからない時、とても不安になるものです。

それはまた、未来に多くの可能性や選択肢がある場合にも同じコトを感じてしまうんですね。

あまりにも多くの事柄が起こるかもしれないと思うと、その恐れを感じたくなくて「これはこういうものだ」という決めつけをしたくなってしまうんです。

「男なんてみんなこうなのよ、仕事なんてこんなものだよ、人生なんてどうせ・・・」

もし、今そう感じていたとしたら、それはあなたが限界を感じていることを示しているのかもしれません。
そして、その限界こそがあなたが自分に課している制限の現れなんですね。

そこから抜け出す為の鍵として、自分はいったいどれほどの制限を自分に課しているのかチェックしてみる、ということが最初の一歩になります。

そして、制限や決めつけに気づけたら、「いやでも、そうとは限らないよね」とか「その決めつけってホントに必要?」という感じに、その度ごとに自分に軸を取り戻すことを心がけてくださいね。

今度はその制限がすべてなくなってしまったとしたら、その時自分はいったいどんなことを感じるのだろう?と想像してみましょう。そしてその感情を先取りして感じてみたいなと思ってみましょう。

もし最高のパートナーとの生活が実現して、あなたが遠慮することなくパートナーに甘えているとしたら、そのときにどんな感情を感じいるでしょうか?
いったいどんな顔をして、二人でどんなことをして毎日を過ごしているのかを、イメージの力をフルに使って想像してみてくださいね。

無意識のうちに描いたストーリーに沿った行動をして、それを実現してしまうのなら、今度は幸せや楽しさを実現することにだって使えるはずですものね。

私たちは自分の興味のあるもの好きなものを無視することは難しいものです。

それだけに今感じた感情がすばらしいものであればあるほど、あなたはそれを手に入れるためにどうしたらいいかをオートマチックに考えだして、具体的な行動を起こしてしまうはずですよ。

※もし想像がしにくかったとしても、あまり気にしなくて大丈夫ですからね。
なぜなら、まだ楽しさや幸せを感じることに慣れていないので、最初から出来なくても当たり前なのです。
だから気軽にトライを続けてみて感覚になれていくことが大切なんですね。

また別の見方をすると、私たちが「(想像)できません」と言いたくなるときは、実は「できない」のでなくて、「やりたくない」と感じているのかもしれないんですね。その場合も制限のチェックとして自分の本心に問いかけてみるチャンスになりますよ。

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