いつもありがとうございます。
心理カウンセラーの近藤あきとしです。
恋愛や夫婦の問題を扱うカウンセリングをしていると、
「パートナーが私のして欲しいことを全然してくれない!」
そんなお話をご相談の中で聞くこともよくあります。
そういったお話を聞いていると、クライアント本人にはほぼ自覚はないのですが、ほとんどと言っていいくらい、心のどこかでパートナーが自分の望みを叶えてくれないことに同意をしているんですね。
ちょっと思い出してもらってもいいでしょうか?
今、あなたがパートナーに対して持っている不平・不満を想像してみてください。
現在パートナーがいない人は、異性に対して持っている不満、「どうして男ってああなのかしら?」「なんで女っていつもこうなんだ!」・・・ということを想像してみましょう。
さて、今イメージした不満には、実はみなさんも「まあでも、仕方ないよね・・・」と同意している部分があるのです。
と言ったら、どう思いますか?
私たちの出会う問題のメカニズムを見ていくと、男女関係も、親との関係でも、ビジネス上の悩みも、お金の問題でも、ほとんどに当てはまるのが、この「同意」というものなんですね。
もちろん、頭で意識的にそんな問題が起こることを望んでいることはまずありません。
しかし潜在意識や、無意識の中では、
「でも、仕方ないよね・・・。あの人が言うこと(やること)だから・・・」
と納得している自分が、どこかにいるんですね。
*
たとえば、
・いつもパートナーから大切にされない。
・浮気やお金の問題に悩まされている。
なぜかそんな恋愛ばかり繰り返してしまう人もいます。
女性であれば、体が目的なだけの男性とつきあって、いつも傷ついて終わる。
男性であれば、お金が目的なだけの女性とつきあって、お金が尽きたり相手の浮気がわかってお別れになる。
なかなか幸せを感じられない恋愛を繰り返しているというのは、この同意しているパターンに陥っていると言えます。
当たり前ですが、体だけ、お金だけが目的の恋愛なんてしたいと思う人はいません。
「前の彼(彼女)とは違うはず。だってこんなに優しいし、好きだと言ってくれるし・・・」
出逢ったばかりの頃や、つきあい始めのうちはそう感じることも多いのですが、
でも、ある時「今月ちょっと苦しくてお金が足りないんだ、貸してくれないかな?」
こんなふうに頼まれると、このパターンを持っている人は断ることはほとんどできないのです。
「愛されること」の引き換えに「お金」を差し出してしまうんですね。
*
夫婦関係でもこういうことはよくあります。
たとえば、転職を繰り返して、なかなか落ち着いて仕事を続けられない夫。
または、いつも忙しいが口癖で、仕事ばかりしている夫。
あるいは、いつもヒステリックに怒る妻。
なにかと心配ばかりしている辛そうな顔を見せる妻。
こういうパートナーを見ていると、「もういい加減にしてくれ」と腹が立ったり、うんざりしたりするものですが、これらについても、実はどこかで同意しているんですね。
こう思うことってないでしょうか?
「どうせ言っても無駄だから・・・」これもまた同意の一つなんです。
「また妻がキレてヒステリーをおこすくらいなら、何も言わないほうがまだいいよな」
「夫が今の職場でストレスが溜まってしんどいなら、また転職したらいいわ」
それがベストな解決方法ではないとわかっていても、そうする以外に方法が思いつかないとき、これ以上どうしていいのかわからないとき、私達は、パートナーの問題に対して無意識的に同意してしまうことはよくあるのです。
それは、パートナーと二人で、その問題に向き合い、二人が望む本当の幸せに向かっていく勇気と相手との信頼関係、未来への信頼が心の中に見つけられないからなんですね。
それよりも、不安や恐れや疑いのほうに気をとられてしまっているからなんです。
パートナーシップを築いていくなかで出てくる問題は、二人の関係がより良くなり、親密感と信頼を高め、より絆を強めるために浮上してくるものです。
しかし不安などにとらわれていると、それよりも二人の関係が壊れるほうを恐れてしまいます。
*
「もし何か言って、相手を怒らせたり、嫌われて別れることになったらどうしよう・・・」
そういう不安は誰もが感じたことがあると思います。
怖くて躊躇してしまって現状維持を選択してしまい、不本意な関係を続けている人もいるでしょう。
男女関係を続けていると、そのような状況は何度もあるものですが、そのたびに、私たちが素直な感情をコミュニケーションを積み重ねていければ、それが二人の絆となっていきます。
「でも、そんなことを言って、振られてしまうかもしれないじゃない?」
そんな不安を感じる方もいると思いますが、こんな質問を自分にしてみて欲しいんですね。
「今のままの状態で、この先もずっと我慢し続けても私は幸せなの?」
あなたの心に素直な気持ちを聞いてみてください。
Noであれば、勇気を持ってパートナーとコミュニケーションをしてみましょう。
はじめから、すんなり理解しあうことは少ないかもしれません。
でも素直なコミュニケーションを積み重ねていけると、お互いの本心をやりとりできるパートナーシップが築けますよ。
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