パートナーに期待しすぎるのは未完了のニーズがあるから

いつもありがとうございます。
心理カウンセラーの近藤あきとしです。

前回の記事では「親子関係」と「期待」という心理の人間関係へ影響についてお話ししました。



・親子関係は私たちの人間関係のルーツであること。
・子供時代に叶えられなかった欲求は抑圧され「未完了のニーズ」となって、その後も心理的に近い人間関係の中で、相手に対して「こうあるべきだ」等の期待として突きつけてしまうことがある。

という心理についてお送りしましたね。

今月は前回の記事の終わりのほうでご紹介した、恋愛をしている時におちいりがちな代表的な2つのパターンについて、もう少し掘り下げてみたいと思います。

そのパターンとは以下の2つでした。

1つは、両親に甘えられなかった部分を、パートナーにすべて期待して、欲求を叶えてもらおうと押し付けてしまうパターン。

2つ目は、「親も期待に応えてくれなかったのだから、きっとパートナーもダメに決まっている」と思って、男女関係に疑い深くなったり、上手くいかない相手を選んだり、最後には諦めるしかないというパターン。


前者の場合は、パートナーを理想の親の代わりにして両親からもらえなかったモノをもらおうとしますので、相手への要求が強くなって「我がままを聞いてもらうこと」が愛だと感じてしまいます。

後者の場合は、相手を疑いの視点から見てしまうので、パートナーの出来ていない部分を見つけてダメ出ししてしまったり、警戒しすぎて異性に近づくこと自体が難しくなったりします。

どちらのパターンにも言えるのは両親への失望が隠れていることですね。





前者のパターンの最大の問題、それは両親からもらえなかったモノ(未完了のニーズ)を男女関係で補い取り戻そうとしていることです。

さらに言えば、あなたが欲求を満たしてくれなかった親を嫌っている分だけ、心理的には両親を「最低最悪のアイツら」にしてしまいます。

するとそのままではバランスが悪いと感じるので、人生で出会う相手(パートナーなど)で埋め合わせをしてもらおうとするわけです。

「最低の親」のマイナスを「最高のパートナー(理想の親の代わり)」で補いたくなるということですね。

しかし相手からすれば、まるで払う覚えの無い請求書を突きつけられたように感じてしまうのです。

パートナーは最初はがんばってくれるかもしれません。

でも応えても尽きることがない要求に徐々にうんざりしてきて不服な態度をとったり、期待に応えることに疲れきってしまってあなたの元を離れたくなってしまうことも起こりえます。

「親だったらこれくらいしてくれるのが当たり前でしょ」

という欲求が、男女関係になると、

「パートナーだったらこれくらい・・・」

と相手に投影することで結果とっても困った事態になってしまうんですね。





もしあなたがパートナーに期待を押し付けている気がしたり、依存し過ぎて男女関係がうまく行っていないと感じるのであれば、相手に満たしてもらおうと依存するのではなく、あなたが感情的に自立することが課題になってきます。

期待に応えてくれない、思い通り満たしてくれないパートナーに文句をいうのではなく、自分の感情を自分で扱えるようになることが大切なんですね。


そのためには、

「親もあなたを愛したいという気持ちはあったけど、満足にできなかった事情がそれぞれにあった」
ということ、そして、

「子供を十分愛せなかった・守ってやれなかった・満たしてあげられなかった、という罪悪感が親にもあった」
ことを受け入れ理解してくことに取り組んでいきましょう。

この場合、「親というものは~」という一般論で考えるのではなく、みなさんそれぞれの親子関係・家族の事情に合わせた特定論で考えていくことが大切です。

これは本当の意味で大人になっていくプロセスなんですね。子供は成長して大人と言える年齢になっても、心理的には親を見上げてアレコレ注文をつけてしまうものです。

しかし自分が今までとは違うレベルの意識で立ち、親と対等な目線になれたとき、子供の立場からは見えなかった親の事情、両親たちもタダの人であって完璧な存在ではなかったことを理解できるあなたへと成長していけるんですね。

同じ大人どうしとして、
「お父さん(お母さん)も大変だったね」と言えるようになるのです。


「そんなこと言ったって、ウチの親は~」
という声が聞こえてきそうですが、その感情と同じものをパートナーに向けていないかな?と振り返ってみて欲しいんです。

なんだか複雑な気持ちやモヤモヤと葛藤が出てきたら素晴らしいチャンスです。いったいそれがどんなニーズであったのか心の中を見つめ直してみてみましょう。

そして、出てきたそのニーズ(こうして欲しいかったという期待)を自ら手放そうと思ってみることです。

(例えば、小さな紙に一枚に一つずつ思いついたコトを書き出していって、一つひとつを「手放そう」という意思とともに破いて捨てていくことをしてみても良いですよ)

この時、あなたが子供時代に抑圧した感情が癒されて、過去の痛みへの執着が手放されていく感覚も感じてみてくださいね。

もし1人でやってみることが難しそうだったり、抵抗感が強く出てくるようであれば、カウンセラーの手を借りながら、あなたの心の深い部分と向き合ってみると良いと思います。

もう一つの後者のパターンについては次回お話しますね。

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