いつもありがとうございます。
心理カウンセラーの近藤あきとしです。
今日は「自分らしさ」を見つけるためのリストをつくるシリーズの第3回をお送りします。
第3回「相手の魅力は自分の魅力」~あなたの周りの人たちの魅力リストを作る~
あなたの周りの人たちを見て感じる「良いところ・長所・魅力」は、あなた自身の魅力です。
と言ったら、どう思いますか?
私のブログやカウンセリングサービスのHPにも、何度も「投影の法則」という言葉がよく出てきますが、これは「私たちは周りの人たちに対して、自分の中にあるものを通してしか見えない」ということです。
私たちは常に自分というフィルターを通して世界を見ているので、自分の中にあるもの・既に持っているものしか他人の中に見ることができないというものなんです。
逆に言うと「あなたの中に無いものは見えない」ということですね。
もし、あなたの身近なお友だちなどに「良いな・素敵だな」と感じるところがあれば、それはあなたが「潜在的に持っている長所・魅力」なのです。
もしかしたら、
「あの人の、あんな魅力が私にあるなんて、とても思えない」
なんて感じてしまうこともあるかもしれません。
でもその魅力は、まだあなたの表面的な意識には出てきていないけれど、心の中に眠っている状態なだけ、なのです。
周りの人の良いところを見ることは、自分自身の心の中のまだ発揮されていない魅力を掘り起こして発見するチャンスとも言えます。
ということは、できるだけ具体的に詳細に周りの誰かの良いところを表現できればできるほど、その分だけあなたの眠っている魅力にピンポイントでアクセスし、よりハッキリと表面意識に浮上させることができるのです。
今回チャレンジする「あなたの周りの人たちの魅力」リストは、あなたの周りにいる人の魅力を通して、あなたという人間の多様な人間性をみせてくれる一つのきっかけになるでしょう。
また、共通する才能をもった人となぜかいつも関わっているなと感じたら、それもまたあなたのまだ知らない才能を発掘する助けになるでしょう。
たとえば、今まで音楽や美術などアートのジャンルで豊かな才能を持ったパートナーや友だちと付き合いが多かったとしたら、あなたにも潜在的な芸術性の才能があるはずなのにまだ気づいていないことを教えてくれているのかもしれません。
人の長所をわざわざ見てみる、そして書き出してみることはそうそうあるものではないと思います。
しかし未体験のチャレンジをすること、あえて不慣れなことをすることで、まだ触れたことのなかった感情と出会い、感じることができるんですね。
それが、まだ出会っていなかった自分を知ることにつながっていくんです。
あなたの多様な人間性に気づき、あなたの価値観を知ることで、「あなたらしさ」を見つけてみましょう。
いつも通り、以下に私の書き出したリストをご紹介しますので参考にしてくださいね。
【実践編】
あなたにとっての大切な人たちの人物像をあらためて思い出してみましょう。そしてその魅力・長所を思いつくだけ書き出してみてください
また、いま関わっているだけではなく、過去に出会った人たちについても思い返してくださいね。
たとえば親友やパートナーの項目であれば、これまでの人生の中で親友・パートナーだった人すべてが対象になります。
書き出そうとすると、なぜかどんよりした気持ちになったり・思いつかなくてイライラしたり・書き出そうとすると手が止まったりすることがありますが、それは思い出そうとした魅力や長所を持たないように自分に禁止をかけていることが考えられます。
過去に(多くは子供時代に)禁止をしなければ自分を保てなかったなんらかの事情がある場合が多いのですが、ほぼ思い込みや誤解なので、大人になった自分がその当時の誓いを守り続けなくてはならないことはほとんどないんですよね。
今回もしそんな抵抗感を感じたら、それでも「良いな、ステキだな」と感じるほうに意識をフォーカスしてみようと思ってみてくださいね。そうしようという意思を持つことが、あなたの心の制限を取り去り、よりたくさんの良いモノを受け取る器を広げる一歩となりますよ。
【あなたの周りの人たちの魅力リスト】
◆〔親友〕
・中学校からの仲間:放課後に毎日寄り道しながら帰っていた時代のずっと一緒にいた感覚を今も感じさせてくれる、もともとの自分に帰らせてくれる存在。
・カウンセラー養成スクールで出会った友だち:お互いに悩みも痛みもよく知っている同士なので、あれこれ話さなくても受け入れてくれる安心感。
◆〔学生時代や職場、地域などでの友だち〕
・会社員時代に一緒に遊んだ先輩:一緒に楽しむことが好きで、後輩の面倒をみることがどういうことかを教えてくれた。
◆〔家族〕
・父親:自分の力で家族を守るという強い意志。
・母親:何があっても人を信じ続けられること、そして受け入れる大きな愛情。
・弟 :制限にとらわれない自由さ・助けの必要な人に何気なく手を差し伸べられる優しさ。
◆〔あなたにとって大切なことを教えてくれた先生〕
・会社員時代の上司:部下の人となりをよく見て、その人に合わせた指導で長所を伸ばす育成のやり方と見守る目線。
・心理学の師匠:人は変われること、それを信じ続けることを私たちにずっと示し続けている姿勢。
◆〔つき抜けた個性や強烈なメッセージを感じて影響を受けた人〕
・大槻ケンヂ:マイナーで日の当たらないモノの面白さを見つける感性と、それを伝えるのほほんとした文体。
※その他にも〔パートナー〕〔かかわったのは短い期間だったけど印象に残っている人〕〔映画や小説に出てきた影響を受けた登場人物〕なども書き出してみるといいですよ。
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第1回「誕生日にやってみたこと ~“二度とやりたくないこと”リストを作る~」
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第2回「これがわたし!」を感じられるリストを作る
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日曜日の記事に書いておくのを忘れてました^^;
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第3回「相手の魅力は自分の魅力」~あなたの周りの人たちの魅力リストを作る~
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第4回「影響された人物(モデル)は誰ですか?」
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第5回「ただ1つ」という価値
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第6回「時」を意識することで人生の充実度を高める
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第7回「美しさに気づくこころ」
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第8回「五感を磨くということ」
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第9回「人生の優先順位をつける」
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第10回「ネガティブな感情を整理する」
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第11回「心をクリアにするリスト ~自分にOKを出す~」
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第12回(最終回)誕生日に考えてみる「自分にしかできないこと」