いつもありがとうございます。
心理カウンセラーの近藤あきとしです。
今日は「自分らしさを見つけるためのリストをつくる」シリーズの第7回をお送りします。
第7回「美しさに気づくこころ」
心に余裕がないと、目に見えているはずものが、まるで存在していないかのように、気づくことができない時もありますよね。
いつも歩いている道に咲く草花に足を止めることもなければ、いつもとは違う鳥の鳴き声や、通り抜ける風の匂いに季節の移ろいを感じることもない毎日を過ごしていることもあるかもしれません。
興味を引くような建築物の前を通ったり、印象的な人物とすれ違っているのに、忙しさに気をとられてせっかくの感性を発揮せずにいたこともあるかもしれませんね。
私たちには本来、人生を美しいものにするだけの感性がそなわっています。
でもその感性をフルに活用するには、まずみなさんにとって「美しい生き方、美しい世界」とはどういったものなのかを、自ら知るところから始めることが必要なんですね。
芸術家たちは五感という感性で感じた美しさを作品へと昇華させていきますよね。
みなさんも「美しい人生ってなに?」という問いを持ちながら、今生きている世界を見つめ直してみましょう。
花も美しい
月も美しい
それに気づく
心が美しい
円覚寺 足立大進老師
美しい景色を探すな。
景色の中に美しいものを見つけるんだ。
ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ
これらの言葉は、目に見える美しいものでなく、自分の中の美しいと感じられる心を見つけることが大切だと言っている気がします。
道を行きかう人たちを、意識的に眺めてみましょう。どんな部分に興味をひかれるでしょうか?
カフェやレストランでは、周りで交わされている言葉に、漂っている香りに、選び抜かれた調度品・家具に注意を向けてみましょう。
雨の日に出かけて、濡れる街や建物の雰囲気を味わってみることもいいですね。
心を奪われた風景や、一目惚れした人物、お気に入りにしたい小物、真似したい言葉遣いなど。
みなさんが感じ取った「美しい」をリストに書き込んでみてください。
そして、自分の生活に取り込んでいくように心がけてみてくださいね。
美しい生き方ってどんなもの?という問いかけを持ちながら、ふだん何げなく周りに存在するモノ・人を観察することから始めてみましょう。
すると、今まで気づかなかった美しさ・素晴らしさに気づけるはずですよ。
ずっと見えていなかった誰かの優しさ(美しいと思う感情)も見つけられるかもしれません。
【実践編】
ひとつの項目にたいして思いつくだけ、いくつでも書き留めてみてください。
いつも通り、以下に私の書き出したリストをご紹介しますので参考にしてくださいね。
【あなたの「美しさに気づくこころ」のリスト】
◆〔今までに見た美しい自然の景色〕
・西表島の透明な海の波打ち際で見つけた、芽を出したばかりの小さなマングローブに自分を重ねたとき。
・雪の中早朝に行った、京都貴船神社の、最奥の院を囲む森の中で感じた、平安時代から時間が止まっているかのような凛とした空気の中。
◆〔一目惚れした場所〕
・地元の山の中のカフェ、仕事が終わってから行く代々木近辺のカフェバー、明治神宮、神楽坂の通りと街並み、京都下鴨神社、などなど。
◆〔お気に入りの詩〕
・上に書いた二つに加えて、詩人の長田弘さんの詩が好きです。特に『静かな日』、『自由に必要なものは』 はお気に入りです。
◆〔美しいと感じる言葉〕
・「色気とは仕草や形ではなく、精神的に相手を包んであげる上品な優しさのこと」
※たしか美輪明宏さんが言っていた言葉だったはずです。
他に「街で見かけた人の、美しいと思った仕草」「道ですれ違った興味深い人物」などを、書き出していっても良いですね。
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