第2回「これがわたし！」を感じられるリストを作る

いつもありがとうございます。

心理カウンセラーの近藤あきとしです。

昨日お知らせした通り、今日はより自分らしさというものに気づくための「これがわたし！」と感じられるリストをつくってみます。

第2回「これがわたし！」を感じられるリストを作る

友だちや周りの人から「それって、あなたらしいね」と言われると何だか嬉しくなる気がしませんか？

それは、一般的な常識で言う「良し悪し」や、世間に流行する、その時代の主流となっている「既製の価値」ではなく、あなたが選んだ「これが好き」「一番にしたいモノ・コト」を尊重できたからこそ、なんですね。

あなたの「心の中の本当の気持ち」をキャッチして表現できた証、と言っても良いかもしれません。

自分にしかないスタイルを見つけること・一番しっくりくる選択が自然に出来ること、それがあなたの価値観に沿って生きること「あなたらしい生き方」なのです。

あなたの本来の願いや想いに素直になるということ。

また、自分を信じることとも言えます。自信を持っているとは、意識しなくてもそういられる状態のことなんですね。

自分を大切にするって、そういうことなのではないかと思います。

その一方で、私たちは自分の中に色々な志向をもった自分も存在していたりします。

・都会でハイセンスな生活をしたいと思っているけど、田舎でのカントリーライフにも憧れる。

・結婚して新しい家族が欲しいなと考えてるけど、気ままな独身生活も良いなと思う。

・仕事に生きがいを感じて打ち込んでいるけど、全部投げ出して責任の無いところへ行ってみたいと想像してしまう。

そんな矛盾する想いを持ち、葛藤するのが私たち人間なのですが、

その相反する気持ちに気づいていないと、本当の気持ちとは違う、ちぐはぐな選択をしてしまって後悔することがよくあります。

あからさまに失敗とは思わなくても、毎日の生活にどこかしら違和感を感じたり、なぜかスムーズにことが運ばないという状況に陥っていることも、おそらくあるでしょう。

自分の中にある矛盾・相反する想いに気づき、どちらも取り込んで和解を選んでいくことが、自分に素直になるための最も簡単な方法なんですね。

それにはあなたの中の多面的な自分に気づくことが大切です。

自分の内側にあるさまざまな側面を知ることで、あなたにとってもっとも大切にしたいモノが何なのかが分かるでしょう。

矛盾や葛藤と対立するのではなく、どちらも認めて共存する道が見えてくると、とても楽に「自分なりの解決」を導きだせるようになります。

わたしたちの心にはいくつもの部屋があり、それぞれが異なるスタイルで創られているようなものです。また各部屋にはそれぞれ異なる自分がいるとイメージしてみるといいかもしれません。

一つひとつのスタイルの異なる部屋が集まって、一つの自分と言う建物を形づくっているわけです。

その建物が醸し出す雰囲気が、その人の人生の豊かさをあらわしている。そう考えてみるといいのではないでしょうか。

和風の落ち着いた邸宅でも、ドレスが似合う豪華な宮殿でも、シンプルでスッキリしたデザインでも、バラエティーに富んだ遊び心のあるつくりでも、それぞれがその人にしかない個性的な建物になっているはずです。

そして、いつでも増改築は自由にできます。だからこそ、あなたの「これが好きかも」・「何となく気になる」を大切にして「自分らしさ」を見つけて欲しいなと思います。

「さまざまなわたし」が集まった全体で、1人の「わたし」という個性を創っているのです。

「さまざまなわたしの存在を知ること」で、自分をより自分として感じられるようになれます。

そう感じられた分だけ、何を選ぶかということに自信がもてるようになりますし、行動に一貫性があらわれる（内面と行動が一致する）のです。

自分の価値観に沿って選択・行動することで、私たちは人生により深い「意味」をもたらすことができます。

これからご紹介するレッスンで、今まで自覚していなかった自分の多面性に光をあててみましょう。

そしてどれだけあなたが多彩で豊かな存在であるかに気づいてみてください。

リストに書き出した自分の要素を見つめることで「これがわたしなんだ！」ということを感じてみてくださいね。

【実践編】

私たちは意外に自分の好みをはっきり自覚していないことが少なくないんですね。

でも自分の「好き」を自覚するだけで、価値観と調和がとれた行動ができて、生活のさまざまな場面でスムーズさを感じられるようになるんです。

迷ったり後悔することが少なくって、エネルギーの無駄遣いが減りますから、それだけで自然と元気になれてしまいますよ。

前回と同じく、ひとつの項目にたいして思いつくだけ、いくつでも書き留めてみてください。

下に私の書いたリストを載せてありますので、参考にしてくださいね。