いつもありがとうございます。
心理カウンセラーの近藤あきとしです。
ここ何回かの記事に出てくる女性のパートナーのように
つき合いだしたら距離を取り出したり、冷たい態度をとったり、音信不通になったりする男性というのは、超自立的に生きてはいるものの、ほとんどの場合その裏には依存的な気持ちを隠し持っているものです。
表面的には、超自立の彼に対して、振り回される彼女という図式ですが、その下には、本当は女性に甘えたい彼(依存)と、そのお世話をする彼女(自立)という、もう一つの裏に隠れた関係があったりします。
依存のポジションにいる時には、自分の思うように人が動いてくれることを愛情だと感じます。つまり彼の場合「パートナーの行動=愛」だと思うわけです。
この彼の場合「僕が何をしても許してくれることが、彼女が僕を愛している証拠だ」と思っています。
そして、それが受け入れられない時に疑いと不安感を感じるのです。
●超自立男性との恋愛がうまくいくシリーズ(5)「超自立の裏の依存とは?」
5月7日に【アメブロ】恋愛テクニックに掲載した記事をご紹介いたします。
- つき合いだしたら距離を取り始める男性は、もともと持っている不安を感じたくないために感情を感じる距離から逃げようとしている。
- 誰がパートナーであっても、自ら問題を作ってしまうので、彼女側がどれだけ頑張っても問題はなくならない。
- 彼自身が成熟した心を育むことへの意欲をもつことと、「彼女を信じよう」という意思を持つことが必要。
前回の記事では↓
4/23 「愛してほしかったのは【悪い子の私】」
問題のあるパートナーを見捨てることが、子供時代に両親に拒絶された(と感じた)「悪い子の私」を見捨てることと同じに感じてしまう、ということをお話ししました。
そうなると「私を見捨てた親と同じことはしたくない」と思っている分だけ、悪い態度をとる彼を見捨てられなくなります。
彼との関係から離れて、みなさんの心の中の世界から出来事を見てみると、こうなります。
彼を愛して、助けて、関わり続けることは、みなさんの心の中の見捨てられた「悪い子の私」を愛そう、助けよう、としているのと一緒なんです。
心の中での「良い子」「悪い子」と両親の関係を、もう少し分かりやすくしてみましょう↓
良い子の私○←(愛してくれた)←両親
悪い子の私×←(愛してくれない)←両親
これも前回お伝えしましたが、ここには悪い子の私を愛してくれなかった両親への怒りと恨みがあるんです。×を○にしたいわけですね。
そして子供時代に感じたこの構図を現在の男女関係でも同じモノにしてしまうと・・・
悪い子の彼○←(愛している)←私
となりますが、先ずこの構図自体が誤解から成り立っていると気づくことが大切です。
本来の自分では愛されないという誤解を手放して、両親を許すことができた時、別れを選ぶかどうかも含めて「見捨ててしまう」という感覚から二人の関係を捉えることから卒業できますからね。
もし皆さんの中に、こういった恋愛のパターンを繰り返しているかたがいるとしたら、なぜ今の彼を好きになったのか?という理由が分かってきたのではないでしょうか。
◇◇◇
ここに出てくる彼のように、つき合いだしたら距離を取り出したり、冷たい態度をとったり、音信不通になったりする男性というのは、
超自立的に生きてはいるものの、ほとんどの場合その裏には依存的な気持ちを隠し持っているものです。
表面的には、超自立の彼に対して、振り回される彼女という図式ですが、その下には、本当は女性に甘えたい彼(依存)と、そのお世話をする彼女(自立)という、もう一つの裏に隠れた関係があったりします。
依存のポジションにいる時には、自分の思うように人が動いてくれることを愛情だと感じるものです。
つまり彼の場合「パートナーの行動=愛」だと思うわけです。
この彼の場合「僕が何をしても許してくれることが、彼女が僕を愛している証拠だ」と思っています。
そして、それが受け入れられない時に疑いと不安感を感じるのです。
ただ、心のより深い部分を見ていくと、もともと彼の方に(おそらくは子供時代からの)大きな不安があって、それが彼がパートナーと向き合えない要因になっているのですけどね。
過去に感じた不安を抑圧して心の奥にしまっていて、その不安と今起きている出来事を結びつけしまうんです。
要は彼が勝手に不安になっているということです。
彼のような人は、パートナーが誰であるかにかかわらず、自分の不安を持ち出して、男女関係の問題を自分で作ってしまうのです。
だから、彼女側がいくら頑張って解決してあげても、根本的な問題は無くならないことが多いのです。
◇◇◇
「彼は最初は良い人だと思ったのに、つき合いだしたら人が変わったように冷たくなってしまった」
カウンセリングでは本当によく聞くお話です。
誰でもそうですが、好きな異性とつき合いだして心の距離が恋人同士の近さになると、それまでの恋人未満の距離では感じなかった感情が動き出します。
上のようなタイプの男性は、感情が動き出すと、封印しておいたはずの子供時代の不安がざわざわと動き出すのを心のどこかで感じます。
すると彼女との親密さが高まり愛情を感じるほど、同時に不安も強く感じてしまうわけです。
そして不安から逃げたい気持ちが大きい分だけ、連絡を取らなくなったり、仕事を言い訳に会わなくなったりと、距離を取り始めていきます。
愛情を感じるということは、感情を感じてしまうということですから、心理的にも物理的にも遠ざかりたくなってしまうんですね。
じゃあ何でそんな男性が恋愛をしたいのか?と言うと、
彼が自分の母親との関係で感じた怒りや恨みをパートナーに対して復讐していることもあれば、
彼が母親から貰えなかったと思っているモノをパートナーから貰おうとしている場合もあります。
その場合、彼女は彼の母親役になってしまっているので、「無償の愛」を求められてしまうのですが、
男女関係でどちらかがそれを与え続けたら間違いなく疲弊しきって、遠からず限界がくることは、みなさんにも想像できると思います。
もちろん彼の中にも、彼女のことを好きな気持ちはあります。
ただ本当の彼の気持ちは先ほどの不安のさらに奥にあるのです。
つまり、彼が自分の中の本当の愛情に気づくには、彼が自分の不安を自分で解消し「彼女を信頼する!」と心から決めることが必要なんですね。
子供の心から大人へ、本当の意味で成長・成熟が求められるというわけです。
次回は、こういった彼との問題解消を目指すために必要なことについてお届けいたします↓
2016/5/22 「(6)信頼して待つのは『◎◎のイメージで』」
※以下の記事も彼の心の中を理解するうえで参考になると思います。
2015/1/12 「パートナーを疑ってしまうのは、信頼することが怖いから」
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回もお楽しみに!
それでは、今日があなたにとって素晴らしい日でありますように!