超自立男性との恋愛がうまくいくシリーズ(4)「愛してほしかったのは【悪い子の私】」

いつもありがとうございます。
心理カウンセラーの近藤あきとしです。

例えば、あなたが子供時代の両親との関わりのなかで、何かしら理由があって怒られたとします。すると子供時代のあなたは、無邪気に好き放題していたらいけないことを察知し始めます。

自分の気持ちのままに振る舞うことが「わがままだ」と親に怒られたり、受け入れてもらえない体験を経るうちに、それを親に拒絶されたと感じていきます。

「拒絶されてしまうのは私が悪い子だからだ」と考えて、本当の自分を押し殺して「良い子」でいるために犠牲することや我慢をして、何とか頑張って愛されようとするのです。

今日は、「良い子の私でないと愛されない」という誤解と、「隠してきた悪い子の私」が男女関係にどのように影響するか、というお話です。

4月23日に【アメブロ】恋愛テクニックに掲載した記事をご紹介いたします。
●超自立男性との恋愛がうまくいくシリーズ(4)「愛してほしかったのは【悪い子の私】」
   

こんなことについて書いてます
  • 子供時代の「良い子でないと両親に愛されない」という誤解から、「良い子の私は出せるけど悪い子の私は隠さないといけない」と思ってしまう。
  • 隠してきた方の悪い子の私をパートナーの姿に映し出すことで、彼を助けることが、見捨ててきた自分を助けることになっている。
  • もう一度、そのままの自分にOKを出せるように、自分の心とつながることが大切。

今日も前回からの続きになります。

前回お伝えしたことの中に、問題や悩みというのは今のあなたの限界を教えてくれているということがありましたね。

また、男女関係で起こる問題というのは、二人にとって必要だからこそ目の前にやってきているともお話ししました。

もちろん頭ではそんなことは望んでいませんが、潜在意識的には必要としているし、問題を持つメリットがあるはずなんですね。

そういった視点から、自分自身に「問題を持つメリット」を問いかけることは、表面的な事柄にとらわれず本質を見極めるうえで非常に効果的な質問になるのです。

ここで以前お送りした記事を振り返ってみてください。

【3/12 超自立男性との恋愛がうまくいくシリーズ(1)「恋愛の被害者から抜け出すために知っておきたいこと」】

上の記事に出てきたのは、つき合いだしたら連絡がとれなくなったり、冷たい態度に変わっていった彼にとの関係に悩む女性のお話でした。

気づいていただきたいのは、相談に来られた女性(仮にAさんと呼びます)と超自立男性の彼は、まるでお互いを補い合うような関係になっているということです。

心理分析的な視点から考えると、

この彼は、Aさんが心の中に隠してきた「私はこんな生き方はしないわ」と決めたもう一人の彼女の姿(の投影)なんです。

言い方を変えると、

・Aさんは「良い子の優等生」
・彼は「悪い子の不良」のような感じです。

彼に冷たい態度をとられても、大切にされていなくても、Aさんがおつきあいを諦めない理由の一つは、記事にも書いた「罪悪感」の埋め合わせとしての「補償行為」です。

◇◇◇

さて、今日取り上げたいのはもう一つの理由です。

それは「良い子の私でないと愛されない」という誤解のことです。

例えば、子供時代のあなたが両親から何かしら理由があって怒られたとします。

すると子供のあなたは、無邪気に好き放題していたらいけないことを察知し始めます。

自分の気持ちのままに振る舞うことが「わがままだ」と親に怒られたり、受け入れてもらえない体験を経るうちに、それを親に拒絶されたと感じていきます。

「拒絶されてしまうのは私が悪い子だからだ」

と考えて、本当の自分を押し殺して「良い子」でいるために犠牲することや我慢をして、何とか頑張って愛されようとするのです。

すると心の中が、「良い子の私」と「悪い子の私」に分裂してしまい、

「良い子の私は両親に見せられるけど、悪い子の私は見せちゃいけないんだ」

と感じて、悪い子の自分を隠そうとしてしまいます。

「良い子の私は受け入れてもらえる」けど「悪い子の私は見捨てられた」ように感じてしまうんです。

良い子でいなければと思えば思うほど、悪い子のマインドが分離していき、どこにも居場所がない、誰にも愛されない存在になって、心の中をいつまでも彷徨ってしまうのです。

(このマインドは多かれ少なかれ、私たちがどこかに抱えているものです。)

つまり先ほどの彼は、Aさんがずっと隠そうとしてきた「悪い子の私」を投影する存在だったんですね。

Aさんの心の中だけで考えてみると、彼に関わり続けて、愛そうとすること、助けようとすることは、彼女の中の「見捨てられた悪い子の私」を愛したい、助けたいという想いからしていたことになります。

また同時に、悪い子の私を愛してくれなかった両親への恨みつらみの感情も、ここにはあるんです。ちょっと自覚しにくいかもしれませんが、親に対する復讐心が隠れているのです。

(彼にどれだけ冷たくされても関わっていくことを止めないのは、復讐という怒りのエネルギーが補給されてることも影響しているのです。)

「私がこんな風に彼を愛しているように、お父さんお母さんも子供の頃の私がどんな私だったとしても優しく愛してくれたら良かったのに・・・」

彼の世話を焼いていながら、同時にそんなメッセージがあるんですね。

「彼を見放したら、過去に悪い子の私を見捨てた両親と一緒になってしまう。私は両親と同じ人間にはなりたくないし、同じ生き方は絶対にしたくないの!」

彼に大切にしてもらえていないのに別れようとは考えないことで、こんな気持ちを潜在的に感じていることが多いのです。

◇◇◇

男女関係の問題の裏に、じつは両親へ復讐したい気持ちが隠れていたなんて、あまり気づきたくなかったかもしれませんが、このAさんのような感情は程度の差はあっても誰もが抱えているものなんです。

「良い子でいないと愛されない」という思い込み
   ↓
「そのままの私ではダメなんだ」という自己嫌悪と罪悪感
   ↓
「愛されるためには本当の自分を隠さないといけない」「良い子の私でないと受け入れてもらえない」という犠牲と補償行為をする。

このパターンから抜け出すには、

もう一度そのままの自分で生きるという選択をすることが必要です。

両親との関係を見直すことによって、分離された自分の一部を取り戻し、本来の自分でいること許せると、両親への許しにもつながっていくんですね。

誰でも元をただせば、良い子でいようと思ったのは、両親への愛がベースにあるわけです。いつも笑顔でいてほしいからだったり、仲の良い家族でいるためだったり。

じつは親への愛情が、あなたの男女関係のパターンを作っていたとしたら、彼に振り回されたことも、冷たくされて辛かったことも、起こっていたことの根本から理解できるのではないでしょうか?

なぜなら両親への愛情が、彼への愛情へ引き継がれていたことに、心の深い部分で気づけるからです。

あなたが本来の自分では愛されないという誤解を手放し、両親を許すことができた時、彼との関係を続けるにしろ、お別れをするにしろ、「見捨ててしまう」という感覚から二人の関係を捉えることは無くなります。

自分を許すとは、自分の心とのつながりを感じること。そしてもう一度、自分が前に進むと選択することです。

カウンセリングやセラピーを使って自由に感情を感じることに慣れていくことも良いでしょう。

好きなことだけをして幸せになっている女性、心のままに振る舞って愛されている女性のモデルを見つけて、その人のように振る舞ってみることも良いですね。

誰かの為ではなく、自分だけの為に時間や機会を作って、あなたが感じていることを表現してみようと思ってください。

その感覚に馴染んでいくほど、自分らしさに出会うことができますよ。

次回も続きをお届けいたします↓
2016/5/8 「(5)超自立の裏の依存とは?」

最後までお読みいただきありがとうございました。
次回もお楽しみに!

それでは、今日があなたにとって素晴らしい日でありますように!

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