心理カウンセラーの近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。
8月12日に【アメブロ】恋愛テクニックに掲載した記事をご紹介いたします。
●自分のやり方を崩さない男(1)~マイペースくんとの恋愛作法について~
つきあっている彼は優しいし、気遣いもしてくれる。笑いのツボも同じだし、一緒にいると安心できる。
ただ、彼の性格なのか、ちょっと気になることもあって・・・たとえば、
●私は友だちとの約束があっても、やっぱり彼との都合があいそうなら先約を断ってでも彼とのデートを優先させている。なのに彼は私の予定に合わせようとはしてくれない。基本的に自分の立てた予定通りすすめようとする。
●彼が興味のあることは熱心に話してくれるけど、私の好きなことで彼の興味のない話にはまったく乗ってこない。
●「ここへ行ってみたい!」とリクエストしても、反応が無いことが多い。ただ彼が興味がある場所だとすぐにプランを立て始める。
●ちょっとでも彼のやり方に口を挟むと「オレは変わらない」「これが僕のやり方だから」と言って、頑なに自分のやり方にこだわりを見せる時がある。(私には、そのこだわりを守るほどの価値があるとは思えない)
毎回ではないけれど、嚙みあわないところにイライラしたり、すれ違いにモヤモヤしたり、彼の行動がイマイチ理解できなくて地味にストレスに感じてしまう。
それでも彼に嫌われたくないので、少し無理をしてでも彼に合わせてみたり、理解しようと努力したりしているものの・・・
ちょっとした二人のズレが越えられないのを感じるたびに、
「自分の頑張りが足りないのかな?」
「私が十分やれてないから?」
「もっとできることがあるってこと?」
「彼に愛されてると実感するにはもっと頑張らないといけないの?」
今すぐ何とかしないといけないほど問題になってはいないけど。
もしかして自分の愛情が足りないからなのか、と思ってしまうのがどうにもしんどい。
今日はこのようなマイペースな男性との恋愛のお悩みをとりあげてみたいと思います。
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一般的に女性と比べた場合、男性の方がより理性的・計画的・バランス重視(仕事と趣味とプライベートと恋愛など)であろうとする傾向があります。
要は、自分の頭で考えて決めたことを重視しようとする。ということです。
こうした傾向が強い男性ほど毎日同じルーティンで生活し、自分で立てたスケジュール通りに行動し、抜け目なく検討したプランを実行することが最優先事項になるのです。
さらに、仕事とプライベートの時間はきっちりと分けて、友だちとの時間も確保したうえで、彼女との時間を作ろうと考えていたりします。
なので、その日の気分でプランを唐突に変えたり、感情に流されて当初のスケジュールを変更するなどということは、ダメなことだと思ってしまいます。
むしろ「やるべきこと」を義務や責任感でこなすことや、「こうあるべき」という考えのもとに様々なルールを作って、それらを守ることにエネルギーを注ぎたくなるのです。
なぜこうした傾向が強くなるのかというと、幼少期から感情を抑えることを強く求められることが多いからです。
「泣くんじゃない!男だろ!」「弱みを見せるな!」など、感情的になるのを禁止するよう周りから言われ続けてきた分だけ、「感情は我慢するものだ」という思い込みが作られていくんです。
この影響が恋愛面でよく出てくるのが、たとえば彼女の悩みや愚痴を聞いたときに「それは大変だったね」「◎◎ちゃんは悪くないよ」といった、感情に寄り添うことができずに、理屈で片付けようとしたり、解決方法ばかり話してしまうというもの。
どうしてそうなるか?というと、あまりにも感情というものに慣れていないので、彼女の気持ちを受け止める、共感するということが分からないのです。
感情というものが分からなすぎて正面から受け止められないがために、むしろ逆方向の理性的な対処に思い切りハンドルを切ってしまうからなんですね。
(怒りだしてしまう男性も少なからずいます。感情的なものにどう対処していいのか分からず動揺してしまうからです。)
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感情を我慢し、抑圧しすぎてしまうと、感情が動くこと(心が刺激されること)への抵抗感がどんどん高まっていきます。
すると「悲しい・寂しい」といったネガティブな感情はもちろんのこと、「嬉しい・幸せ」といった本来は感じたいはずの感情まで抵抗を感じるようになっていきます。
なので、彼女から「もっと会いたい」「ここへ行きたい」とリクエストされれば、もちろん彼も嬉しい気持ちになるのですが、この「嬉しい気持ち」でウキウキしてしまうことも苦手に感じてしまうんです。
これも感情が動くことになるので、彼は心が刺激されることに抵抗を感じる分だけ、懸命に理性的であろうとしたり、マイペースな自分であろうとするわけです。
なので、もしあなたが彼にこうしたリクエストをしても反応が無かったり、邪険にされたとしても、それだけで「彼から愛されてない!」というところにストレートにつなげなくてもいいんですね。
もしかしたら、彼が感情的なものへの苦手意識を感じたくないので、どうにかして遠ざけたい心理が、無反応などの行動として現れているからかもしれないからです。
「オレは変わらない!」という言葉も、じつは「オレは感情的なものが良く分からないし、どうしたらいいのか分からないんだよ」という彼なりの言い訳をしていると考えてみると、ちょっと見方が変わるのではないでしょうか?
余談ですが、分からないことを恥に感じたり、できないことを罪悪感に感じやすいのも男性心理の特徴と言えますね。
※ここまで読んでお気づきの方もいるかもしれませんが、この【マイペースくん】も感情を強烈に抑圧しているという意味では、【超自立男性】のバリエーションと言えます。
超自立とは何か?より深く知りたい方はこちらも読んでみてください
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こうした【マイペースくん】との関係をどうやって良好にしていけばいいのか?ですが。
まず大切なのは、あなたが感情的になって彼に気持ちを伝えようとしたり、分かってもらおうとすると、あまり上手くはいかないということ。
彼が感情というものに抵抗を感じていればいるほど、感情的になっているあなたからどんどん遠ざかりたくなってしまうからです。
そうならない為には、たとえばあなたが彼にお願いしたいこと、あるいは彼にしてもらって嬉しかったことなどを、できるだけ具体的に(できれば理由も添えて)伝えるようにしてみましょう。
頭で考えて決めたことに価値を感じる彼ですから、意味や理由がちゃんと分かることは安心につながります。
「彼女のリクエストはこういう理由からなんだな」
「こうすれば彼女が嬉しいのか」
どういう伝え方が彼が受けとり易いのか、が分かるようになると、あなたの安心も徐々に増えていくはずですからね。
さらに彼からすれば、あなたが理性的な頭の使い方をしてくれた分だけ、自分の影響を受けてくれたんだと感じるんです。
自分を肯定的に受け入れてもらえたという感覚につながりますから、間違いなくいい気分になるはずです。
すると、今度は彼があなたの影響を受けることに抵抗感が少なくなるということです。
つまり、あなたの感情的な部分を、彼が無意識的に「僕も受け入れてもいいかな」と思い易くなるのです。
いきなり感情表現が豊かになったり、「今日もきれいだね」「愛してる」なんてことを言いだしたりはしないでしょうけど。
「そう言えば、彼が前よりも気持ちを言ってくれるようになったなあ」なんて気づいた頃には、いつの間にか二人の間の絆が、より確かなものに感じられているかもしれませんよ。
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最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。
それでは、皆さんが健康で、心穏やかに、いい時を過ごされますように。