今日も前回からの続きになります。
2017/5/27『頑張っているのに、上手くいかない恋愛ばかり(その1)』

2017/6/10『頑張っているのに、上手くいかない恋愛ばかり(その2)』

ここまで、なぜか頑張っても報われない恋愛のパターンがある人には、いくつかの共通の心理があるというお話をしました。
その代表的な一つが(その1)(その2)でお話した【これまで、ずっと認めてもらえなかった体験から、認められたい欲求を心に隠し持っている】タイプでした。
この心理を抱えている人は、「頑張って成果を出さないと良いモノを受け取ってはいけない」という思い込みがあります。
そして誰かの役に立って、褒めてもらって、感謝されてはじめて、ご褒美と交換できると思っているんです。
この思い込みを解いていくことで、「頑張ってなくてもご褒美をもらってもイイ」と思えるようになると、恋愛や仕事に今までとは違う新しい流れが出てきます。
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さて今日は、【恵まれていることが申し訳ないという罪悪感を抱えている】タイプについてお送ります。
このタイプの人は特に高い能力をもっているわけでも、目覚ましい成果を上げているわけでもないのに、なぜか人から好かれてしまいます。
両親や先生に可愛がられたり、上司や同僚に気に入られたり、仲間たちから慕われたり、助けが必要な時にいつも誰かが助けてくれたりします。
ようは、とっても幸運で恵まれた才能を持った人なのですが、あるとき周りを見渡してみると、みんなは自分とは違ってそれほど幸運じゃないことに気づくんです。
・兄弟たちは親から叱られるのに自分だけは褒められる。
・周りの友だちはなかなか買ってもらえないオモチャを自分は買ってもらえる。
・なぜか学校でいつも先生に好かれている。
・上司に気に入られて、周りの同僚たちより早く出世している。
・失恋してもすぐにパートナーができて、彼(彼女)が途切れたことがない。
・どこへ行ってもモテたり、人気者になっている・・・などなど。
人よりも幸運を持っていて、恵まれていることが分かると同時に
「運が良いのは嬉しいけど・・・」
「自分だけで、なんだかみんなに悪いな・・・」
申し訳ない気持ちが出てきたりするんですね。
また、周りから嫉妬されて、攻撃されたり、足を引っ張られたりして、嫌な思いをする人もいます。
すると、自分の人生の幸運に対して遠慮をしてしまうんですね。良いモノが目の前に来ても受け取れなくなってしまうんです。
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そして、出来るだけ目立たないように隠れるような生き方か、ものすごく頑張る生き方をするか、のどちらかになることが多いようです。
隠れるように生きる人は、どんな幸運が目の前に来ても受け取ろうとしなくなります。
・親から欲しいものを聞かれても「私いらない」と答えたり、
・素敵な異性から告白されても断ってしまったり、
・仕事でチャンスが回ってきても「私はイイので他の人にどうぞ」と譲ってしまうなんてこともあります。
過去にお会いした、ある女性クライアントは、初めてのカウンセリングの時に背中を丸めて縮こまるようにしてカウンセリングルームのソファーに座っていました。
長い髪で顔を隠すように、うつむいたままお話をしていたのですが、何かの拍子にチラッとこちらを向いた時に女性の顔を良く見てみたら、すごい美形の人だったんですね。
背中をちゃんと伸ばしてもらったらスリムで背が高くモデルばりのスタイルでした。
「いつも職場でいじめられていて・・・」
と彼女が言うのを聞いて、これだけ自分を隠そうとして生きてきたとしたら「それは無理もないことでしょう」と感じたを思い出しました。
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ものすごく頑張る人は、誰よりもしんどい思いをしてでも頑張るようになります。
周りから「無理だからやめておいたら」「そんなにやったら倒れてしまうよ」と言われてもチャレンジしてしまうんです。ですので、
「これだけ頑張ったんだから、ちょっとは受けとってもイイよね」
「少しくらい恵まれても、みんな文句言わないよね」
そう思いながら、ひたすら周りに気を使って生きてしまうことも多いんですね。
パートナーシップでも、しんどい恋愛をしている人がたくさんいます。
・超自立的なハードワーカーでぜんぜん向き合ってくれない男性を好きになったり、
・浮気ばかりしているうえお金にもルーズな彼だったり、
・なぜかつきあうのは既婚者ばかりだったり・・・
どうも私たちは、不十分なことで感じる悲しさ、惨めさを感じることよりも、
恵まれていること、豊かさを享受することの喜びを感じることの方がずっと怖いらしいんですね。
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また、人一倍の苦労をして、自分だけが恵まれているわけじゃないことにすれば「みんなと一緒だと思える」ということも理由の一つです。
こういった心理を持つ人には、ある共通した願いがあります。それは、
「幸運なのは嬉しいけれど、私だけじゃなくて、たくさんの人にこの幸運が運ばれて行ったらイイのに。そしてみんなが豊かになれればイイのに。」というものです。
もし、この記事を読んでいるあなたが「私はこのタイプかも」と思ったのであれば、本当の才能を開花させるためにしなくてはいけないことがあります。
それは、隠れることや遠慮すること、もっと頑張ることなどではなく、その幸運を受けとることです。
あとは恵まれていることを喜び、幸せを感じることだけで良いのです。
あなたは世界をめぐる幸運を受けとるための列の一番先頭に並んでいると思ってみてください。
あなたが「私だけが恵まれてしまってごめんなさい」と言って受けとらないと、後ろに並んでいる人たちには幸運が行きわたらずに、豊かさが止まってしまいます。
そうなったら、あなたもみんなも欠乏と不足感の中で苦しむ世界になってしまうんです。
あなたを通して、多くの人たちに豊かさが行きわたるとしたら。
あなたが幸運を喜び、幸せを感じることが、みんなの幸せにつながっているとしたら。
そう考えたとき、あなたは今までと同じ道を選びますか?
それとも違う選択をするでしょうか?
どんな未来を選びたいか、あなたが決められますよ。
※こちらの記事が参考になると思います。読んでみてくださいね。

最後まで読んでいただきましてありがとうございます。
次回もお楽しみに↓
2017/7/9「元彼への執着を手放したほうが良い理由(その1)」

それでは、今日があなたにとって素晴らしい日でありますように!
心理カウンセラー
近藤あきとし