いつもありがとうございます。
心理カウンセラーの近藤あきとしです。
8月27日に【アメブロ】恋愛テクニックに掲載した記事をご紹介いたします。
●「パートナーに頼るってどうしたらいいの?」という人へ(4)
<こんなことについて書いています>
- 過去に見捨てられた(と感じた)体験のある人にとっては、何かを得ることは同時に失うリスクも背負う感覚がある。
- 拒絶や受け取れない態度の裏には「愛されることへの恐れ」が隠れている。
- 痛みを越えて、大切な人に「自分の弱さを愛させてみよう」と決めたときに人生が大きく変わっていく。
前回お届けした記事では↓

親子関係や過去の重要な人間関係の中で
・理解してもらえなかった
・受け入れてもらえなかった
・愛してもらえなかった
など、自分が見捨てられてしまった、大切に扱ってもらえなかった、と感じていた分だけ、
「もう分かってもらおうなんて期待しない」
「いや、自分が力を持って分からせてやるんだ」
と、力ずくで相手をねじ伏せたり、競争に勝って自分が上に立つことで望みを叶える、という生き方に傾いていくことがあるというお話をしました。
あるいは、家族や両親に何らかの問題があって、その人たちから迷惑をかけられたと感じていた場合。
子供らしい子供時代をおくれなかった分だけ、大人になってから身近な人に対して(特にパートナー)頼ることが苦手になる、ということもお伝えしましたね。
◇◇◇
さて、そんな人が恋愛関係になったときにどうなるか?についてが今日のテーマです。
上に書いたような人が恋愛をすると、よくあるパターンとして
・親密になって距離が近づくと、怖くなって距離をとったり逃げたくなる。(急に連絡をとらなくなることも)
・恋人でいるときは上手くいくが、いざ結婚となると腰が重くなったり躊躇してしまって話が進まなくなる。
ということがあげられます。
これは過去に見捨てられた(と感じていた)体験。
仲の良い家族関係や、素直な子供時代を失った経験がある人にとっては、何かを手に入れるというのは(例えどんなに良いモノだったとしても)同時に捨てられる可能性、失うリスクを背負うことになるからです。
例えば、かつて家族という大切なものを失った人にとっては、暖かい家族は本当は喉から手が出るほど欲しいモノです。
しかし同時にそれが失われる痛みも感じさせるモノでもあるのです。
そして、もしパートナーに見捨てられることになったとしたら、あの耐えがたい痛みをもう一度体験することになってしまうからなんですね。
ひょっとしたらパートナーに対して、
「いったい私(僕)のどこを好きになったの?」
「どうしてそんなにまっすぐに愛してくるの?」
「人は裏切るものだ。人生は怖いものなんだよ」
こんな気持ちが心に浮かんできてしまうこともあるかもしれません。
こんな人は一見とても自立的に見えるのですが、その実、とっても弱い部分を心に隠し持っています。
自分が、大切な人から受け入れられること、人としての価値を認めてもらうこと、心から愛されることに全く自信を持てないのです。
豊富な知識も、優秀な能力も、高いスキルもそれらがどれだけあったとしても、一人の人として愛されること信頼されることとは別物なんですね。
どれだけ良いモノが目の前にあったとしても受け取れないし、むしろ拒絶をしてしまう。
ましてや弱みを見せたり、頼ったりするなんてもっての外です。
どうしてかと言うと、その態度やふるまいの裏には「愛されることへの恐れ」が隠れているからなのです。
※参考記事です↓こちらもどうぞ

◇◇◇
私たちは、こうした過去の痛みの感情に気づくのが本当に怖い時、向き合わずに避けるためになら何でもしてしまうものです(ほとんどが無意識的にです)。
大きな幸せや、本当に欲しかったモノですら拒絶し、受け取ることを拒否して、チャンスを失うことも珍しくないんです。
ということは、成功や幸せを目指したときに同時に痛みの感情が出てきたとしても、どちらを意識的に選んでいくのかで私たちの人生の進む道は大きく違ってくるんですね。
今日のテーマで言えば、「自立の裏側にある恐れ」。自分の弱さを見せて「大切な人に愛させてみよう」と決めたときに、これまでとは全く別の人生へと変わっていくのです。
あなたの幸せを止めているモノはいったい何でしょう?
今日の記事では、家族・両親への怒りや恨み、その下に隠れていた惨めさや、見捨てられたような孤独感、大切なモノをなくした喪失感と、失うことへの恐れでした。
もしあなたが「私も同じかもしれない」と感じたら、
「私も愛されることが怖かったのかもしれない」
ということに気づくことと、
「私はいったい過去のどんな痛みの感情から目を背けていたんだろう?」
という問いを自分自身に投げかけてみてください。
その中に、あなたが本当に欲しかった幸せへのヒントが隠れていますよ。
次回の恋愛テクニックもお楽しみに↓
2016/9/11「嫉妬されるのは、魅力を受けとって“あなた自身になる”ためのメッセージ」

最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、今日があなたにとって素晴らしい日でありますように!
心理カウンセラー
近藤あきとし
※「パートナーに頼るってどうしたらいいの?」シリーズを最初から読む↓
