いつもありがとうございます。
心理カウンセラーの近藤あきとしです。
9月12日に【アメブロ】恋愛テクニックに掲載した記事をご紹介いたします。
今日は前回の記事に出てきた「不安に駆り立てられて頑張る超自立男性」について
その心理と、そんな彼をパートナーに持つあなたがどうしたらイイのかをお話しています。
女性だけでなく、ストイックに頑張ってしまう男性にも読んでもらいたい記事です。
このブログがあなたのパートナーシップの参考になりましたら幸いです。
2015/9/12掲載
●「超自立タイプの彼が何を考えているか分からない」という問題を越えるには(その3)
◇彼らはどうしてそんなに頑張るのか?
今日も前回からの続きをお送りします。
8/15 前々回(その1)
8/29 前回(その2)
何人かの読者の方から(その2)で紹介した内容について質問をいただきました。
Q、超自立の男性がたどる2種類の道のお話しがありましたが、成功した人も結局はどこかで挫折するということは、全員が失敗して不幸になってしまうということなんでしょうか?
A、ご質問ありがとうございます。お答えしますね。
必ずしも全員がそうなるわけではないですよ。自立していても、ビジョンをや志を抱きながら進んでいる人は、自分の欲だけではなく、“誰かの幸せに役立つこと”や、“この人を笑顔にしたい”、というハッキリとした「○○の為に貢献したい」という一貫性を持っています。だから競争の罠にハマらないんですね。
逆にビジョンがなく「何かと戦って勝つこと」だけが目的になっていると、常に打ち負かす相手が必要になってしまいます。そして永遠に勝ち続けることはできませんので、どこかで自分の仕掛けた罠にハマり挫折してしまうのです。
前回ご紹介したコミュニケーションは、そんな彼の内面にアプローチして、ビジョンを掘り起こしてもらったり、スタートするときに立てた志を思い出してもらう一つの方法なのです。
しかし、不安や恐れをベースに行動している男性は、この種のコミュニケーションをとても嫌がります。
なぜかというと、不安や恐れを感じたくなくて、そこから逃れるように駆り立てられながら突っ走っているからです。
自分の中のネガティブな感情に気づいて向き合うことは、彼らには怖くて仕方がないわけです。
今日は、そんな「不安に駆り立てながら頑張っている超自立男性」について、お話したいと思います。
◇彼らの抱える痛みに目を向けてみると・・・
こういった男性によく見られるの特徴が
「誰にも頼らない」
「人を当てにしない」
「甘えを見せない」
「弱音を吐かない」
というような態度です。(「やたら周りを批判する」という人もいます)どうしてそうなるのでしょうか?
じつは超自立な彼らの過去、特に子供時代をくわしく聞いてみると、
依存的で弱かったころの厳しい環境、その時代に体験した辛い出来事で、心に傷を抱えていることがとても多いのです。
私がこれまでによく聞いたお話としては、
・小さい頃は弱くて、いじめられたり、バカにされていた
・父親が頼りないダメ親父で、そんな父親をすごく嫌っている(ああはなりたくないと思ってきた)
・逆立ちしてもかなわないくらい偉大な父親で(地元の名士など)、いつも負けてきたと感じている
・出来の良い兄弟姉妹たちと比較されて、劣等感を感じ続けてきた
・家族が借金・貧困などの問題を抱え、困っていたために、早く自分が大人になって家族を救いたいと思ってきた
などがあります。
もちろん、それですべての説明がつくわけではありません。
しかし、こうした心の痛みが彼らの生き方に影響を落としていることは、カウンセラーとしての経験から少なくないと実感しています(私自身の人生経験からも)。
先ほどあげた態度は、すべて
「もしあの時、自分に○○があれば、あんな苦労や不幸を経験しなくてすんだのに!」
という、期待をしたけど叶わなかった痛み(ハートブレイク)から来ています。
こういうタイプの人は(男性だけに限らず女性も)、心の底ではすべてを受け入れて、ありのままの自分を認めて愛してくれるような母性的な人を求めているのです。
自立的な度合が高い人ほど、実は心の奥底に依存心を隠し持っているんですね。
でも、それを出すこと、誰かに知られることをとても恐れてもいます。
そして、
「頑張って頑張ってこれくらい成功したら、周りに認めてもらえるんじゃないかな?」
「誰にも負けないくらいの成果を出したら、自分は愛してもらえるのかな?」
と思って、そのレベルに到達するまで禁欲的にハードワークをするのです。
◇母性を受けとるためのレッスンと考えてみる
「わたしのパートナーも、こんな頑張りかたをしているかも?」と思ったら、
今はあなたの女性性の一つ「母性」を高める人生のレッスンが訪れているのかもしれません。
もし「母性」という言葉にどこか抵抗を感じるとしたら、あなたのお母さんとの関係を見直してみるといいでしょう。
女性の場合、母親や姉などあなたにとって母性を感じる人や、母性を連想させる存在との間に葛藤があると、自然に持っている「あなたの中の母性」を拒絶して、使えないままになってしまうことがあります。
もし「わたしも、当てはまるかもしれない」と思うなら、
この葛藤を癒すために、母親との間にある溝を“あなたの方から”越えていって和解したり、
母親の生き方や価値観を、今の大人のあなたの立場から理解しようとするチャレンジをしてみましょう。
あなたから向き合おうと意識した分だけ、不十分なままの母親を受け入れるがことができます。
すると自分自身の不十分さを許して、受け入れることができるのです。
あなたと母親との心理的な距離が近づき、つながりを取り戻せると、「母性」と「大人の女性の魅力(セクシャリティ)」の2つのギフトが同時に手に入りますからね。
それでは、今日がみなさんにとって素晴らしい日でありますように!
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2015/9/28「超自立のパートナーの弱さを受け止めるために知っておきたいこと」