いつもありがとうございます。
心理カウンセラーの近藤あきとしです。
4月11日に【アメブロ】恋愛テクニックに掲載した記事をご紹介いたします。
・嫉妬があるところには競争意識がある
・自分の長所を使いすぎると燃え尽きる
・恋愛ではパートナーのココロを選べるかが大切
ということについて書いてみました。
2015/4/11掲載
●嫉妬を感じるとき、それって魅力UPのチャンスかもしれません
嫉妬のもたらす罠
魅力というジャンルを掘り下げていくと、私たちの誰もが無意識的に陥っている、ある心理的な罠に気づくことができます。
その罠というのが『嫉妬』という感情です。そして、ここには『競争意識』という罠もセット商品のように付いてくるんですね。
なぜなら嫉妬をしているときには、相手の魅力に対して
「あんな素敵なモノを持っているなんて羨ましい~」
という気持ちがあるのですが、それはたいてい、ある思いの裏に隠されてしまいます。それは何かというと、
「どうせ私にはあんな素敵なモノは手に入らない!」
という思い込みです。
この思いが出てくると対象の相手との競争意識はさらに増してきてしまいます。
相手の持っている魅力を見たくないですし、なるべく遠ざけたくなります。
そして、相手が持っていない自分の長所や、自分のほうが勝っていると思う部分を、ついつい周りに過剰にアピールしてしまうことがあるのです。
長所をアピールしすぎると
例えば、職場にあなたが嫉妬を感じている女性(あるいは男性)がいたとします。
その人はとても明るく、遊びに行くことが大好きで、話もおもしろい人なのです。
あなたは自分にそんな要素がないと思っている分だけ、むしろあんな魅力は持ちたくないと感じるようになってしまいます。
すると、あなたの中にある、相手とは正反対の要素を強調してしまうことがあるんですね。
それは真面目さであったり、仕事の正確さや責任感であったり、ルールを守ることであったりします。
周りや上司からは評価されることももちろんあるのですが、相手を見ていると(自覚してないところでも見てしまうんですよね^^;)、周りに集まっている人たちはとても楽しそうに見える・・・
そうなるとムカムカと腹が立ってきて、よりいっそう真面目に働くことになっていきます。
あなたの心からから余裕がなくなり、周りからは隙がない人のように見えたりして、結局たのしい気持ちになりたい人は、あなたの嫉妬している相手のところへ更に集まっていく。
そして更に腹が立つ・・・
という悪循環になってしまうのです。
じつは上に書いた例は私自身の経験なのですが、相手は自分に向けて特別な行動をしてくるワケじゃないのに、どんどん苦しくなってくるんですよね。
当時は自分の中に嫉妬があるなんて、まったく気づいていませんでしたし、なぜ自分は評価されないのかという怒りもすごく感じていたと思います。
ココロの中にあったのは犠牲感
ここでは何が苦しくさせているかというと、
「どうせ私にはあんな素敵なモノは手に入らない!」
と思った結果、
「みなさんには申し訳ないんですが、私が持ちあわせているのは、これくらい(上の例では、真面目さや正確さ)しかないんです。」
「その部分だけは人一倍がんばって役に立ちますので、なんとか我慢してもらえますか?」
という犠牲的な気持ちから行動してしまうからです。
すると最初は相手に腹が立っていたのが、次第に周りや上司にも文句を言いたくなってくることもあります。
「ムダ話してないで真面目に働きなさいよ!」
とか、
「仕事しない人は会社に来ないでくれる!」
という気持ちでいっぱいになってきて、気がつくといつもイライラしているなんてこともあるかもしれません。
そのうち、溢れた気持ちがつい言葉や態度に出てしまって、だんだん人が離れていって、もっと孤独になってしまうんですね。
私自身は10数年前に、ここで燃え尽きを感じて倒れたことがあります(※詳しくは⇒こちらをご覧ください)。
必死に頑張るほど辛くなってくるのにそれが止められず、なぜ苦しくなるのかも分かりませんでした。
カウンセラーとなった今では、むしろこういった経験がクライアントさんの為に活かされているので、人生におこる問題というのは不思議なものだと思いますね。
恋愛ではどういった影響が出やすいかというと?
嫉妬というのは劣等感(コンプレックス)からやってくるものですが、それを穴埋めして補う為に自分の長所やプラス面を使うと、過剰にアピールしすぎてしまうのです。
結果やりすぎて、苦しくなり、燃え尽きに至ることもあります。
この苦しさを抜けていくには、無自覚のうちにしかけている競争意識に気づくことがその一歩になります。
できれば、自分の長所は相手とは関係なく発揮したいものですからね。
また恋愛の場面でも同じようなパターンが起こることは少なくありません。
例えば、あなたが男性で言葉で愛情表現をすることが苦手だったとします。
パートナーにはプレゼントあげたりするなど、物で表現することが多かったのですが、彼女は本当は物よりもあなたからの愛のこもった言葉が欲しいと感じていた場合。
嫉妬の原則で考えると、あなたの身近に言葉で感情表現をすることが得意な人がいたり、ペラペラと女の子を口説く男性がいたりすると、
「ボクはあんな遊び人みたいには絶対ならない!」
つい頑固になってしまうかもしれません。
そもそも言葉で愛情を表現することが苦手ですから、できれば物でその替わりにしておきたい気持ちも強いですし、彼女のリクエストに応えることが難しくなってしまうんですね。
こんなときのポイントは、「自分の恥ずかしさやこだわりよりもパートナーを大切にしたい」と思えるかどうかなのです。
言葉で愛していることを伝えるなんて、恥ずかしいとか自分には出来ないとか、自分の都合やこだわりよりも、
「大切に思われていることをあなたの口から聞きたい」、という彼女の気持ちを大切にできるかどうかが問われます。
自分の思い込んでいる限界という枠を超えて、愛を伝えたときの彼女の喜びを大切にしてあげたいと思ってみてください。
嫉妬を感じているときは、じつは自分の枠を超えて新しい魅力を手に入れるチャンスが来ているんですね。
自分の長所は分かっているのに、なぜか疲れたり燃え尽きてしまったという経験のある方は、ちょっとそんな視点で自分をふり返ってみてください。今までの自分のイメージが変わる節目が来ているのかもしれませんよ。
最後までお読みくださいましてありがとうございました。
次回の恋愛テクニックは↓
2015/4/26「どんな痛みがあっても、それはもう一度魅力として輝くことができる」