心理カウンセラーの近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。
それでは、3月23日に【アメブロ】恋愛テクニックに掲載した記事をご紹介いたします。
●つきあってるの?遊びなの?~野良猫系男子の抱える心理と向き合い方について~
恋愛のカウンセリングをしていると様々なお悩みをお聞きするのですが、結構な割合で話題にあがるのが「『手のかかる男』を好きになってしまった」という問題です。
手のかかる男といえば、『超自立男性との恋愛シリーズ』で↓
・気持ちを表現しない
・彼から連絡が来ない
・なかなか会えない
・定期的に音信不通になる
などの心理を100件以上はブログで取り上げてきましたし、
また、何度も浮気を繰り返す『遊び人タイプ』についても↓
・気のある素振りは上手い
・冗談ばかりで何が本音か分からない
・息を吐くように嘘をつく
・手当たり次第に浮気をする
・別れようとすると近づいてくる
など、こうした行動がどんな理由から出てくるのかを詳しく解説してきました。
今回は、また少し違った『野良猫系タイプ』の男性についてお話ししたいと思います。
よくあるケースとしては・・・
出会った当初は彼から近づいてきて(やたら構ってちゃんなところを見せる場合も有り)、何気ないやりとりが楽しくて、すぐに二人で遊びに行くようになったりします。
好意を持ってくれているのは感じるので、ある時「私はあなたが好きだし、つきあいたいと思っているけど、あなたは私をどう思ってるの?」と気持ちを確かめようとすると、
彼の返事は「好き・・・かもしれないけど。つきあうっていうのはよく分からない」
これ以外にも「好きってどういうこと?」「どういうのがつきあうってこと?」なんて言い出す場合もあります。
そして身体の関係を持ったころから急に冷たい態度になっていって、デートはするものの食事をしたらホテルへ行くだけになったり、最初からホテルへ行ってすることをしたら解散、なんてパターンもよく聞きます。
そのうち「合コンに行ってきた」とか、「君も婚活がんばりなよ」と言ってきたりもします。
彼の友達に紹介してもらえることもなく、彼がどこに勤めていてどこに住んでいるのかすら教えてもらえないなんて話も珍しくありません。
一緒にいる時は好意を感じられるし、自分も彼のことが好きなので離れられずに、「これってどういう関係?」と思いながらも、つきあっているのかどうかも分からない状態が何年も続いている・・・なんてご相談も少ないないのです。
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近づけば遠ざかり、こちらが離れようとすると近づいてくる野良猫系男子。
カウンセリングの現場では、彼女側が悩みを抱えてご相談に来られる場合がほとんどですが、男性側のカウンセリングをすることもあります。
彼らの体験と過去の感情を丁寧に紐解いていくと、必ずと言っていいほど彼らが心に抱えているものと出会います。それは過去に酷いハートブレイクを経験していること。
過去の恋愛や結婚生活、あるいは家族関係のなかで深く傷ついたことで、親密な関係になることをとても恐れてしまうのです。
たとえば初めての恋愛での大失恋であったり、母親との関係で酷く心が傷ついてしまった経験があると
「あんなに誰かを好きになったから傷ついたんだ!」
「苦しくて悲しいのは嫌だ!愛するのが怖い。」
「だったら、もう二度と本気で誰かを愛したりしない!」
こんな思いを抱えてしまいます。
あるいは、大切なパートナーを事故や病気などで失ってしまった人にも、同じようなハートブレイクが隠れています。
大切な人との関係がかけがえのないものであればあるほど、喪失感は大きくなります。そして失うことが怖いという「心の痛み」になっていくのです。
よくあるケースとして、親子関係や過去の恋愛・結婚関係で、ひどく傷ついた体験をしてきた人が、自分がされたことを今のパートナーにしてしまう場合があります。
たとえば、過去につきあった恋人が浮気性で、そのために何度も傷ついたという男性がいたとします。
なんとか別れて、ようやく落ち着いた頃に新しいパートナーと出会ってつきあいはじめたのに、今度は自分が浮気をしてしまった・・・
あるいは、浮気はしないけどモラハラなどの言葉の暴力、度を越えた束縛をして彼女を傷つけてしまった・・・
こういったケースは少なからずあるのです。
本来であれば、自分がされて嫌だったことなら、大切な人にはしないはずじゃないか。そう考えますよね。
ところが私たちの潜在意識というのは、過去の体験や感情をを言葉にできない時、自らの言動・態度で相手に伝えようとしてしまうのです。
「オレはこんなにつらかったんだ。分かってほしい。」
本人も自分で何をしているのか分かっていませんが、彼の態度の裏にはこうした思いが隠れているんですね。
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過去に嬉しかったこと幸せだった体験であれば、愛する人にも同じ感情を受けとってほしくて、同じ体験を与えようとしますよね。
じつは、これは喜びの感情だけでなく、痛みであっても同じなんです。
だから、私たちが大切な人に自分の気持ちを分かってほしいとき、自分が体験したのと同じ状況、環境にパートナーを置くことで、気持ちを伝えようとしてしまうのです。
もちろん、言葉で伝えられるのが一番良い方法なのは当然です。
しかし自らの過去の痛みを言葉で伝えようとすると、心の中に必死に押し込めてきた痛みが噴出してしまい、反射的にその痛みに蓋をしてして無かったことにしてしまう場合も有ります。
野良猫系男子たちは、こうした言葉にし難い痛みを心に抱えているがために、愛することも怖いし愛されることも怖い。そんな大きな不安の中で生きているんですね。
もし、あなたがパートナーともっと親密な関係になりたい。二人で人生を分かち合いたいと願っているなら、
パートナーがあなたが悲しんだり、傷つくような言動をしたときに、こんな思いで彼を見てあげてもらえますか?
「この人は、過去にどんなことで傷ついてきたんだろう?誰からこんな風に扱われて、心に痛みを抱えてしまったのだろう?」
こんな眼差しを持てたとき、そして彼の痛みを受けとめてあげようと思えたとき、あなたは彼の一番の理解者になれるかもしれません。
皆さんの恋愛のヒントにしてみてくださいね。
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最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。
それでは、皆さんが健康で、心穏やかに、いい時を過ごされますように。