愛されることが恐い(1)~喪失したという誤解が作りだす感情について~

心理カウンセラーの近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。

3月14日に【アメブロ】恋愛テクニックに掲載した記事をご紹介いたします。


●愛されることが恐い(1)~喪失したという誤解が作りだす感情について~

私はパートナーシップをテーマにしたカウンセリングが多いのですが、その中でも良く出てくるケースの一つが、

パートナーや、大好きな人との『親密感が怖い』という感情が、2人の関係性を阻む罠になっているというもの。

パートナーシップはお互いに与えて、受け取って、という循環で成長していくものですが、親密感への恐れが強いとパートナーからの愛を受け取れなくなってしまうんです。

そういうクライアントさんのお話を聞いていると、自己嫌悪が隠れていたり、何か自分は悪い存在だというイメージ(別の言い方をすると「自分には価値や魅力がない」「自分はダメだ」という気持ち)を持っていて、好きな人ほど心の距離が近づくのが怖くなってしまう、ということが分かってきます。

【親密感が怖い】
【自己嫌悪が強い】
【自分は悪(コンプレックス)】

この3つの要素は全部が同じ根っこでつながっています。

子供時代で例えると分かりやすいので、そこから話を始めたいと思います。

私たちは生まれたばかりの赤ちゃんの頃は、自己嫌悪やコンプレックスを持っていませんよね。

「私は目が小さいから可愛くないし、だから愛されないに決まってる!」

なんて言っている赤ちゃんなんて見たことないですよね。

何が良くて、何がダメで、どうしたら愛されて、どうだから愛されないのか?

そういった考えなど全く持たずに生まれてきます。

また、生まれたばかりの頃は、赤ちゃんの意識はまだ自分も他人も区別がないので、両親(特にお母さん)と強く結びついています。自分とお母さんの区別がついていないのですが、成長するにしたがって

「私とお母さんは別々で、違う存在なんだ」

ということが分かってきます。そしてこの時に親との分離感を感じるのです。(それよりも前に一番最初に分離を感じるのはへその緒が切れた時だと言われています。)

お母さんのお腹の中では文字通りつながって一体でいられましたが、生まれたことで物理的に離れて、成長につれて意識的にも明確になってくるんですね。

このお母さんと離れてしまった分離感が、感情的な痛み、寂しさ、孤独、不安の感覚になるわけです。

例えば、小さな子供は両親にピッタリとくっついていますよね。それは親密感・一体感を感じたいからなんです。

公園で遊んでいる時、夢中で砂遊びをしていた子供が、急に振り返ってお母さんが近くにいるか確認しているのを見たことがあるかと思います。

お母さんがこっちを見ているのを確認すると、ホッと安心してまた遊びだす。これは、ふと心に分離感が湧き上がってきたからなんですね。

成長とともに自立するにしたがって、親子関係は徐々に遠ざかり離れていきます。

その時には、誰もが寂しさや不安を感じるわけですが、いちいち感じていたらやってられないので「仕方ない」「そういうもんだ」と、その感情を抑圧して心の奥に封印してしまうんです。

大人になって、パートナーとの関係で寂しさや孤独感を感じるとたまらなく不安になる人は、この家族との関係性や幼少期の体験で、強い痛みをともなう分離を経験している人がとてもたくさんいます。

この状態は心の中では、こんな階層になっています。(下に行くほど心の深い部分にあります)

・日常的には感情を抑圧しているので平気
===================
・分離による寂しさ、孤独感、
===================
・親密感・一体感

日常的には、

「寂しくなんかない!」

「パートナー(親)がいても、いなくてもどっちでもいいんだ」

「パートナー(親)から連絡がないけど、どうせ、また仕事で忙しいってことでしょ」

という感覚で生きているわけですが、その下には、

「だって、一緒いて欲しいと望んでも、叶わなかったら寂しいじゃない・・・」

という痛みが隠れているわけです。 つまり、過去に親密感を喪失した私たちは、

「欲しいと思っていたから傷ついたんだ!だったら欲しいと思わなければいい・・・」

と諦めている部分があるわけです。

この感情が大人になっても残っていて、愛される恐れを作っているのです。

つまり愛される恐れとは、

「一度手に入れても、いつか、失ってしまうんじゃないか」

「そんな喪失感には耐えられない・・・」

というような不安のことです。 

私たちは、過去の人生の中で、たくさんの愛情や親密感を喪失する体験(家族関係、過去の失恋などのハートブレイク、友人や大切な人の喪失など)、もしくは「喪失した」という誤解を持っています。

その体験が、今も心の中の潜在意識の中に眠っていて、親密感を感じそうになったときに、「また失うかもしれないよ・・・」という恐れも同時に引き連れてくるのです。

これは、失恋をした後に、「またフラれるんじゃないか?」「また、お前のここがダメだ!って嫌われるんじゃないか?」と不安になるのとよく似ています。

そして、自己嫌悪やコンプレックスと言うのは、親密感を失う恐れ、そして分離感から出てくる愛情への誤解からやってきます。

もし読者の皆さんの中に、「私も同じようなパターンがあるかも」と思われたとしても、過去の自分と向き合いこの誤解がどこから生じているのかを知ること。

心を見つめ直して、自己嫌悪、コンプレックスなどの痛みを癒すこと。

そして、自分自身の幸せの価値基準を見つけ出すことで、この罠から抜け出すことができますからね。

具体的なお話は次回にお届しますね↓

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