どうして誰かを「応援したい」気持ちになるのでしょう?~推し活の心理~

心理カウンセラーの近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。

東京オリンピックが閉幕しましたね。
そして今度はパラリンピックが24日から開幕します。

ふだんはあまり興味を持って見たことのなかった競技もたくさんありましたが、選手が全てを出しきろうとする姿を見るとやっぱり応援したい気持ちになってきます。

たとえ初めて名前を知った選手であっても、初めて見た競技であっても、アスリートを応援したい気持ちが湧きあがってくることって、みなさんも感じることがあるかもしれませんね。

オリンピックアスリートだけでなく、好きなミュージシャン、アイドル、アーティスト、youtuberなど、その対象は人によって違いはあれ、チャレンジしている人を応援したい気持ちは誰しもあるのだと思います。

そして、その人が自分の応援で成功してくれたらとても嬉しいものです。

自分の応援する声が、想いが届いてその人の後押しになることができたら(成功したかどうかに限らず)、本当に嬉しくて嬉しくて、むしろ自分の方がパワーをもらえるような気にすらなってしまいますよね。

なぜかというと、そうした体験を通して私たちは「自分の存在に意味があるんだ」と実感できるからです。

こういった感情は心理学で「自己重要感」と呼ばれています。

心から誰かを応援したとき、むしろ自分の方にパワーを感じられるのは、自分が満たされる感覚を感じるからなんです。

好きなアイドルやミュージシャンなどを応援する、いわゆる「推し活」をしている人がイキイキとしているのは、この自己重要感を目一杯感じられるからなんですね。

また『チャレンジする人たちの生き方・姿勢』に、どこか自分を重ねて見ている(投影している)ことも大きいですね。

チャレンジャーたちの前向きに挑戦をする姿勢に、また自らの限界を超えていこうとする強い意志に心を動かされるのは、

そこに「自分がかかえている人生の問題や、困難をのり越えたい」という想いを重ねているから、なのだとしたら。

彼らが成功し勝利する場面には、きっと「人生を覆う閉塞感や、先行きが見えない不安」を打ち破ってくれたような爽快感や感動を胸いっぱいに感じられますよね。

ただ、必ずしも全員が成功者、勝者になれるわけではないのですが、そんな人の姿にも称賛を送ったり、その姿勢をリスペクトしたり、再びチャレンジしてくれることを期待したくなります。

そこで相手に送りたい想いや声は、じつは心のどこかで自分自身に言っているのかもしれません。

私たちは誰もが、チャレンジする人に「生き方のヒーロー(英雄)」としての姿を投影したくなるんだと思います。

その気持ちの強さの分だけ、チャレンジする姿を応援したくなって、人の喜びが自分のことのように嬉しく感じられて、胸が熱くなったり、元気になれる。ということのようです。

だとしたら、いつも日常の中でも、みなさんの周りの誰かを応援できると良いですよね。

最初は心の中で「応援する気持ち」を送ってみる。

それができたら、次は直接声をかけたり、メッセージを送ったりできるとなお良いですね。

「◎◎さんがチャレンジしている姿を見てるとなんだか応援したくなるんだよ」
「いつか成功を一緒に喜べたら、私も嬉しい」って。

そんなことを、今までよりもほんの少し意識しただけでも、きっとみなさんの人生は大きく変わっていくと思います。

特に「周りの送ってくれる愛情や、優しさを受けとるのが苦手」という人は、まずは身近な誰かを応援することを続けてみてください。

すると、誰かの応援や後押しをしている自分を、いつの間にか「私、けっこう良いヤツかも」なんて感じたりするんです。

自分を良いヤツだと受け入れられた分だけ、周りからもたらされる良いものを受けとりやすくなりますからね。

そして私は、そんなみなさんをカウンセリングで応援したいと願っています。

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それでは、皆さんが健康で、心穏やかに、いい時を過ごせますように。

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