心理カウンセラーの近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。
11月7日に【アメブロ】恋愛テクニックに掲載した記事をご紹介いたします。
●必要以上に仕事や、物質的なモノにこだわる超自立男性の抱える心理について
今日は久しぶりに超自立男性シリーズをお届けします。
(※超自立男性とは、「誰かの迷惑、誰かの負担になるくらいなら、誰にも頼らずに一人で生きていく方がましだ!と思って、何をするにも一人で乗り越えていくような生き方をしている男性です。)
超自立男性の中には、「何よりも大切なことは誰からもバカにされないようになること。二度と惨めな思いをしなくていいようになること。」そんな生き方をポリシーにしている人が少なくありません。
すると彼らは、高学歴・社会的な地位・収入の多さ・持ち物(ブランド品、服や靴、高級家電、家など…)・肉体的な強さ、などを求めていくようになります。
しかし、その行動の根っこにあるのは「今の自分では全然ダメだ」という自身の無さなんです。
なので、誰もが認めるような価値あるモノを手に入れることによって、自分の価値を高めて自信をつけようとしてしまうんです。(補償行為と言います)
ただ、こうしたモノを手に入れない方が良いというわけではないですよ。
大切なのは何をきっかけとして、何を動機としているか?そこから何を得たくて、どこを目指しているのか?ということです。
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分かりやすくするために、ちょっと極端な例でお話しますね。
たとえば、Aさんはスポーツが好きで、勉強も好き、仕事も楽しんで取り組んでいるうちに出世しました。
何より家族が大好きで一緒に楽しむことが一番の幸せに感じる人です。その為に便利な家電を揃えたり、みんなが快適に過ごせるよう良い家・良い車を手に入れました。
一方、Bさんは、周りからバカにされないよう、世間を見返してやりたいとか、コンプレックスを隠すために出世を目指して、その結果Aさんと同じものを手に入れたとします。
Aさん、Bさんともに表面的には手に入れたモノは同じですよね。
しかしその扱い方は違ってきます。
たとえば、家族が誤って家を汚したり、家具を壊してしまった。あるいは子供がボール遊びをしていて間違って車にぶつけてしまったとします。
Aさんは、その行為に対して注意したり、同じことを繰り返さないように諭したり、モノを大切にすることを教えました。
Bさんは、「どれだけ金がかかったと思っているんだ!」という怒り方をしました。
なぜBさんがそういう態度になってしまうかと言うと、「家・家電・車など自分の持ち物=自分の価値」と捉えているので、それを傷つける者はすべて「私の価値を傷つけた者」になってしまうからです。
仕事に関しても同じことが言えます。
たとえば部下を叱るときに、間違ったこと(行為)を怒る人と、それを通り越して人格否定までしてしまう人もいます。Aさんタイプは、間違ったことを怒るだけですが、Bさんタイプは相手の人間性や人格まで否定してしまうことがあります。
なぜなら、先ほどと同じように「仕事の実績=自分の価値」と捉えているので、ミスする人は「オレの足を引っ張る奴」というふうに感じるからです。
他に、学歴や会社の知名度、付いている役職などに必要以上にこだわる人も同じような心理です。
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一方、Aさんタイプは特に「持ち物・仕事=自分の価値」とは捉えていないので、そういった振る舞いはあまりしない傾向にあります。
その代わりに、家族や家を大切にしないこと、モノを丁寧に扱わないこと、あるいは仕事への取り組み方や、仲間やお客さまを大切にしていないこと、その姿勢を問題と捉えているんです。
なぜなら、人やモノへの態度(振る舞いや扱い方)は、結局は自分自身に対する態度と一緒だと理解しているからです。
人やモノを大切にしていない、雑な扱いをしているということは、自分自身を大切にしていない、自分を雑に扱っていることと同じなんですよね。
Aさんタイプが一番問題に感じていて、何より言いたいことは「もっと自分を大切にしましょう」ということです。(それは、とりもなおさずAさんが自分を大切にすることの大事さを知っているからです)
Aさんみたいな人が側にいると、ひょっとすると少し窮屈に感じることもあるかもしれません。短絡的に怒ることがない分、本質的なことを指摘されたり諭されたりするので、言葉が耳に痛かったり心に深く刺さるようなことも体験するでしょう。
ただ間違いなく、こういう人との出会いは人生の大きな財産になるでしょうね。
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さて、なんだか恋愛テクニックらしくない内容ばかり書いてきましたが、ここからが今日の本題です。
もし、あなたがBさんタイプの男性とおつき合いしていたとしたら、彼の心の狭さに腹が立ったり、「私よりもモノの方が大事なの?」と、気持ちがうんざりすることもあるかもしれません。
注目していただきたいのは、じつはBさんタイプが最も手に入れたいものは、物質的なモノではないんです。
彼らが一番欲しいもの、それは「愛と承認」なんです。
本当は愛と承認という感情的な要素で心を満たしたいのですが、「バカにされたくない、惨めな思いをしたくない」という痛みがある分だけストレートに求めることができず、それらを得る代わりに一生懸命に物質的なモノを目指して頑張ってしまうんですね。
これは多かれ少なかれ、誰もが陥る心の罠かもしれません。
(逆に物質的なモノに嫌気がさして、精神的な世界の方ばかり追求してしまう人もいます。大事なのはバランスなんでしょうね。)
そんなBさんタイプは、コンプレックスからくる彼らの生き方ゆえに、周りの人が自分を愛してくれるから近づいてくるのか?それとも自分が持っているモノが欲しくて近づいてくるのか?分からなくなってしまうことが多いんです。
そして人が信用できなくなり、誰とも信頼関係か築けなくなって、心に大きな孤独感を抱えている人はとても多いですね。
中には、お金を払ってクラブやバーで女性に弱音を聴いてもらい、受け止めてもらい、褒めて励ましてもらうことで、「愛と承認」の代わりにしている人もいます。
また、自分の弱さや孤独をまともに感じたくなくて、お酒やギャンブルやゲームなどの刺激に依存したり、寝食を忘れてビジネスに没頭する人もいます。
でも彼らが本当に求めているのは、普段は誰にも見せられない自分の弱さを、愛するパートナーに受け入れて欲しい。ただそれだけなんです。この辺りは男性も女性も一緒かもしれないですね。
もし、あなたのパートナーや好きな人がBさんタイプだとしたら、
今日はこんなこと感じてみるトライをしてみてください。
・あなたのパートナーの心の奥に隠れているのはどんな弱さ・孤独感だろうか?
人によっては異性の親が抱えていた痛みと同じモノをパートナーに感じていることもありますので、
・あなたの異性の親が心の奥に抱えていたのはどんな弱さ・孤独感だっただろうか?
その弱さを理解すること、パートナーの孤独を受けとめられるくらいの大きな愛をあなたの中に見つけてみてください。
あなたの大きな愛を彼に与えられた時に、今度は彼から同じものが返ってきますからね。
※10年ぶりにワークショップ講師をします。自分らしさを取り戻して、本当の幸せを見つけたい人はぜひご参加くださいね。
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最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。
それでは、皆さんが健康で、心穏やかに、いい時を過ごされますように。