心理カウンセラーの近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。
6月8日に【アメブロ】恋愛テクニックに掲載した記事をご紹介いたします。
●「もうこの人とは別れるしかない」と感じたら~デッドゾーンの罠の正体(3)
ここ2回に渡ってデッドゾーンについてお話してきました。
「『もうこの人とは別れるしかない』と感じたら~デッドゾーンの罠の正体」
前回の記事では、デッドゾーンにハマる本当の理由は「パートナーとこれ以上親密になるのが怖い」という恐れだということ。
そして、「もしこれ以上、彼(彼女)を好きになったら、彼(彼女)なしでは生きていけないかもしれない・・・」という不安が湧き上がってくるので、
「これ以上好きにならないように」親密感を避けるような振る舞いをしてしまうんです。ということをお伝えしました。
また最後にこんな質問をしましたね。
「私がパートナーとの間でやり残していたこと、諦めてしまったことは何だったろう?」
なぜこんなことを聞いたかというと、デッドゾーンにいる多くのカップルはこういった気持ちを心の奥に抱えているからです。
「本当はこんなはずじゃなかったのに」
「本当に二人で感じたかった喜びは、もっと幸せで楽しいもののはずだったのに」
表面的には、そんな気持ちはとっくにどこかへ行ってしまったと感じているかもしれません。
でもひょっとしたら、それは失望を思い出してガッカリしたくないからかもしれないんです。
今のデッドゾーンを越えていくためには、あなたが「諦めてしまったこと」は何だったのか?それを思い出して次へ踏み出すステップにしていくことが必要なんですね。
*
いったい二人でどんな将来を描いていたのでしょう?
例えば、
・パートナーに対してどんな男性、女性として在ってほしかったか?
・私はパートナーに対して、どんな男性(女性)でいたかった?
・二人でどんなパートナーシップを築いていきたいと願っていたか?
・どんな家族になりたかった?
・お互いの兄弟・家族とどんな関係でいたかった?
・お互いの友人たちとはどんな関係でいたかった?
・二人の自己成長は?二人で何を目指して生きたいか?
・・・などなど
できればゆっくりと思いを巡らせる時間をとって、丁寧に思い出してみてください。
「そんなこと今からじゃ無理だよ」
「どうせ叶いっこない」
もしかしたら、そんな心の声が聞こえてくるかもしれません。
「今さらどうしろっていうんだ」
「もう何をしたって無駄だよ」
じつはこの声こそ、『もう変化したいと思えなくなる』というデッドゾーンの罠なんです。
でもその声に惑わされずに、諦めてしまった願いを一つ一つ拾い上げていきましょう。
そして、その諦めてきた願いをパートナーに打ち明けてみてください。
「私、あの人とそんなことしたいと思っているかな?」
「今さらこんな話したくないよ」
そういった気持ちが出てくることのあるでしょうけれど、それでも、むしろだからこそ、もう一度コミュニケーションを試みることが大切なんです。
*
なぜなら、デッドゾーンを抜けていくには、
【変化していく方を選ぶこと】
【パートナーを信頼すること(もう一度この人を選ぶと決める)】
【これだけはやりたくない!と感じることをすること】
という要素が必要だと言われているからです。
「私はあなたとこんなパートナーシップが欲しいと思っていた。こんな関係を築きたいと願っていた。」
相手も相手なりの夢や願いを持っていたはずですから、今度はコミュニケーションをとりながら二人で共有できる夢を再び作っていくことを目指してみましょう。
もちろん今の状況にいたるまでの出来事を考えれば簡単にできることではないですし、どんな反応が帰ってくるか?を相手に委ねないといけないわけですから、とても勇気がいることです。
でも、あなたから一歩を踏み出すことができたら、一度は諦めたものに再び二人で取り組んでいくチャンスがやってくるかもしれません。
そして、その時には自立の最終地点で、お互いに「相手をあてにしないで、一人だけで何とかしよう」と悪戦苦闘していた二人ではなくなっているはずです。
*
デッドゾーンは文字通り、関係性が死に向かっているというステージですが。
本当は「死=終り」に向かっているのではなく、新しい関係性に生まれ変わる「再生」のために辿るプロセスのことなのです。
関係性が長くなれば何度も繰り返し訪れるのですが、自分の心とパートナーの心と、より深く向き合っていく勇気を持てた分だけ早く抜け出すことができるようになります。
そして危機を乗り越えていく度に二人の絆は強くなり、より成熟した関係性を築くことができるでしょう。
いずれまた二人に危機が訪れても、終りに向かう不安よりも「今度は私たちはどう向き合ったら良いんだろう?」という意欲を強く持てるようになります。
デッドゾーンを越えた先に待っているロマンスを受けとれた時、二人はそれまでとは全くちがう幸せに包まれているはずですよ。
次回も続きをお届けします↓
***
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。
それでは、今日があなたにとって素晴らしい日でありますように!