「もうこの人とは別れるしかない」と感じたら~デッドゾーンの罠の正体(4)

心理カウンセラーの近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。

6月22日に【アメブロ】恋愛テクニックに掲載した記事をご紹介いたします。 
●「もうこの人とは別れるしかない」と感じたら~デッドゾーンの罠の正体(4)

ここ3回に渡って、いわゆる倦怠期【デッドゾーン】についてお話してきました。

「『もうこの人とは別れるしかない』と感じたら~デッドゾーンの罠の正体」

前回の、「デッドゾーンを乗り越えるには『これだけは絶対やりたくない!と感じることをやること』が必要です」というお話をしたところ、おそらくピンポイントで自分事だと感じた読者の皆さんやクライアントさんたちから、色々な感想や質問をいただきました。

「『これだけはやりたくない!』、でもパートナーともう一度愛しあうためにやってみよう」と決めたという方もいましたし、

「なんでわざわざ嫌なことをしないといけないの?」という気持ちになったという方もいました。たしかに真っ当な感想だと思います。

この辺りをあまり説明せずに紹介していたのですが、これは「イヤイヤやらないといけない」「無理してやらないといけない」わけではないんです。

重要なのは、抵抗感が強い時は「なぜそんなに嫌だと感じるのか?」ということです。

『これだけは絶対やりたくない!』そう感じるとき、私たちの深層心理では抵抗を感じる感情でいっぱいになっています。

罪悪感、無価値感、無力感、自己概念(私はそんなキャラじゃないから)などなど・・・心の深い部分に痛みが隠れているからなんですね。

だとすれば、もし皆さんの中に抵抗感を感じている方がいたら、「その痛みのルーツを見つめ直して癒す」ことから先に取り組んでみてください。

そうすればパートナーに向き合うのもずっとやり易くなりますからね。

逆に痛みを癒さずに無理進もうとすると、ものすごくしんどいです。まだ治っていない傷に貼ってある絆創膏を無理やり剥がすようなものなので、できればそれは避ける方がオススメです。

さて、あらためて倦怠期と言うと、どんなイメージが浮かぶでしょうか?

もちろん人によって色々感じることは違うでしょうが、たいていの人に当てはまるのは「退屈」ではないでしょうか?

このシリーズの(1)で、デッドゾーンの罠とは「変化したくなくなること」だとお伝えしました。

これは言い方を変えるなら、「パートナーとの違いを受け入れたくない」ということになります。

私たちはデッドゾーンにハマると、自分にとっての安全なエリアの中に留まって、自分は変わらずに相手を変えようとコントロールしてしまいがちなのですが、

ところがそう思いながらも、じつは相手にも安全なエリアにい続けてほしいという気持ちも同時に持っていたりします。

なぜなら相手から変化を起こされると、それに対して反応するには自分の安全なエリアから出ないといけなくなるからです。

デッドゾーンでは表面的にはあまりケンカは起こらないのですが、水面下では「お互いに、どっちがより安全なエリアにい続けるか?」というケンカが起きていることはとても多いのです。

そんなケンカが意識の下で巻き起こっていると想像してみると、二人ともとても怖がっていることが分かりますよね。

そして、お互いに安全なエリアから出ないようなパートナーシップとは・・・そうです。とても「退屈」な関係になってしまうんです。

退屈な関係から抜け出したい。でも自分のエリアからは出たくない。そんな時にはたいていのカップルはこうなります。

「ねえ、あなたから何か起こしなさいよ。」
「いや、君から違うことをしてこいよ。」

こういった変化の押し付け合いをしてしまうんです。そしてどちらかが、

「じゃあ、こうしてみようよ。」

と何か提案をすると、

「それは嫌!」
「そんなのできないよ!」

という文句を相手に言い始めたりするんですよね。そして結局は今まで通り自分の安全なエリアに引きこもる。と言うのがデッドゾーンの「変化したくなくなる」罠というわけです。

では、ここでちょっと考えてみてもらいたいのですが、皆さんが賛成してもいい提案とはどんなアイデアだと思いますか?

それは、自分のエリアの中に最初からある答えだったりするんです。

だからつまらないんですね、それでは。ためしにトライしてみても面白くないのですぐ飽きて、「やっぱりダメだった」と感じて再び引きこもることになります。

こういった感情を抱えていると、たとえ今のパートナーとお別れをして、他の相手とつきあったとしても、

「相手との違いを受け入れたくない」「自分の安全なエリアから出たくない」という心理パターンが残っているので、時間と場所と人を変えてもまた同じ問題が出てくるんですね。

となると、ここでのテーマは「自分の安全なエリアから出ていって、パートナーを受け入れる」ことなのです。

この「安全なエリア」とは、「今までの自分の【在り方】」と言い換えることができます。

過去と同じように彼に関わっても、昔なら彼女が喜んでくれた愛し方をしても、なぜか上手くいかないどころか反感を買ってしまう。デッドゾーンではそんなことばかり起こりますよね。

もし、これが「今までのあなたの【在り方】では先に進めませんよ。」ということが人生から示されているのだとしたら、

求められている「安全なエリアから出る」というテーマとは、「これまでの自分をそっくり手放す」ということになるでしょう。

デッドゾーンは「関係性が死に向かっているステージ」だということを前回の記事でお話しましたが、本当に(比喩的に)死を迎えるのは「今までの自分の【在り方】」の方なんですね。

すると、そこにまったく新しい今までと違う何かが入ってくることで、これまでの自分ではできなかった関わり方、愛し方ができるようになってしまうのです。

これは、これまでの古い自分が新しいものに入れ替わり、まるで生まれ変わるような体験なのですが、

デッドゾーンという深刻な状況を迎えている時に「自分の在り方を手放して、相手を受け入れる」などという難しい選択をするには、いったいどう向き合ったらイイかと言うと・・・

それは「『それだけは絶対にやりたくない!』をする」ということです。

思わず「最初に戻っちゃったよ!」と言いたくなりますが、二人の関係が行き止まりで立ち往生しているのであれば、目の前の壁を越えてその先に行くには、今までとは全く違う関わり方が求められているということ。

だとすれば「今までやったことのないやり方」「これだけはやるまいと思っていたこと」「逆の方向性」の中に次のステージへ行くための鍵があるわけです。

ただし、あまりにまじめ一辺倒にやろうとしても疲れて続かないですから、そこにちょっとした遊び心を持ち込むと良いかもしれません。

例えば、「今日はパートナーの言うことは何でも聞いてあげる一日にしてみる」とか、

「パートナーから頼まれたことの3個に1個は全力で叶えてあげる」とか。

深刻になってしまう時だからこそ、楽しさや遊び心が、停滞した状況に風穴をあけるきっかけになりますからね。

すると自分が今まで何に頑なになり、何を拒絶してきたかがきっと分かってくるはずです。

「自分の【在り方】を手放す」とは、「変化していくことへの恐れ」を手放すこととも言えます。

手放したその先には、あなたが頑なになって拒絶してきた「あなたとパートナーとの違い」が入ってきます。

それは「もっとパートナーを愛せるあなたになれる」、そして「もっと魅力的なあなたに成長できる」というギフトが待っているということです。

あなたが変化を受け入れることができた時、間もなくパートナーもあなたに影響されて変化し始めますからね。

今回で、パートナーシップのプロセス【デッドゾーン】のシリーズは終わりになります。

※【ロマンス】・【パワーストラグル】・【デッドゾーン】それぞれのプロセスの罠とその解決方法を詳しく解説した記事をまとめてありますので、ぜひご覧ください。(全12回あるのでゆっくりお読みくださいね)

【保存版】パートナーシップの3つのプロセスを徹底解説!

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最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。

それでは、今日があなたにとって素晴らしい日でありますように!

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