心理カウンセラーの近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。
9月9日に【アメブロ】恋愛テクニックに掲載した記事をご紹介いたします。
●自分のやり方を崩さない男(3)~マイペースくんのコントロールの裏の心理~
前回、前々回の記事では頑なに自分のやり方を変えないパートナー『マイペースくん』の心理について、事例を交えつつ解説してきました。
前回のブログの中でこんなことを書きました。
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さらに言えば「彼女をガッカリさせたくない」気持ちがそれだけ強いということは、彼の中にこんな心理が隠れていることを示しています。
「僕はきっと彼女をガッカリさせてしまうだろう」
「だから上手にリードできなかったり、あれこれ迷ったりしている姿を見られたら、きっと彼女から『つまらない男ね』と思われてしまうんじゃないか?」
細かく予定を決めて計画を立てておきたいのは、彼の自信のなさを現わしているんです。【万全なプラン=状況をコントロールできる=彼の安心】になっているのです。
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ここから分かるのは、『マイペースくん』たちは、ものすごく『怖がりさん』で不安を一杯かかえながら恋愛をしているということ(人間関係全般にいえるのですが、パートナーシップでは特に強く出てしまう傾向です)。
事例のように、念入りに立てたプラン通りにならない⇒結果、彼女にがっかりされてしまう
思い通りの結果にならないのが怖すぎるので、状況をコントロールすることによって安心を得たくなってしまうのです。
裏を返せば、そのくらい『マイペースくん』は自分に自信がないと言えます。
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今日お話ししたいのは状況ではなく、彼女(相手)をコントロールしようとするタイプの『マイペースくん』について。
たとえば、あなたが彼に買い物を頼んだら「いいよ」と言って出かけたのに、帰ってきたとたん「店が遠かった。疲れた。」など文句を言って不機嫌になったとします。
あなたは「なんだか頼んで悪かったかな?」と罪悪感を感じますよね。
すると、今度は彼が頼みごとをしてきた時に「ちょっとメンドクサイな」と思う用事でも断りづらく感じてしまうのではないでしょうか?
あるいは、夫が仕事からの帰り道で雨に降られてしまった日、「朝、お前が傘を持たせるのを忘れたからだろ!」と怒ってしまったような時。
本当はあなたの責任ではないのに、毎回のようにあなたのせいにされてしまったら、「私のせいじゃないんだけど」とは思いつつも謝ったり、ついつい怒らせないように夫にあわせて振舞ってしまうこともあるのではないでしょうか?
察しの良い読者の方は既にお分かりかもしれませんが、こうしたケースも彼が頼みたいことや要望を断られるのが怖いので、彼女をコントロールすれば思い通りになると思っているんですね。
これが、素直に「買い物に行ってきたことをもっと感謝してくれたら、次もまた張り切ってお使いにいけるんだけどな」とか、
「僕は慌て者でうっかりしてるから、出がけに忘れ物ないか声掛けしてくれる?」なんてお願いしてくれれば、あなたも素直に聞く耳を持てそうですではないですか?
もちろんあなたにも都合があるので、断りたい時は拒否してもいいのですが、彼からすると断られる不安が強すぎるがゆえに、あなたの「拒否権」を取りあげてしまうためにコントロールを使って支配したくなるのです。
そのために文句や不機嫌、怒りや罪悪感を使って思い通りにしようとしてしまうのが、コントロールするタイプの『マイペースくん』なのです。
※論理や理屈で相手を抑え込んでコントロールしてしまうケースもあります
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どうして彼らは相手をコントロールすることでしか要望を叶えられないと思うようになってしまったのか?
心理的には、大きく2つの理由が考えられます。
1つには、彼自身が過去にコントロールされてきた経験があるケース。
たとえば身近な誰か(親や兄弟)から罪悪感を刺激されるような言い方をされてきて、彼が反抗したり、自分の都合を優先することができなかったような場合。
あるいは、過去のパートナーがコントロールしてくるタイプで、いつも自分の都合よりパートナーの欲求に応えることを優先せざるを得なかったなど。
2つ目は、早くから自立していたり犠牲的に尽くしてきた過去があるケース。
たとえば家族の誰かが問題を抱えていた為に、子供らしい依存を受け止めてくれる大人がいなかったので、彼は早いうちから自立を求められてきた。自分の欲求よりも、周りの欲求に気づき、それを満たすことが求められてきた。
周り求めることに応えることばかりしてきたので、大人になってからもつい自分のことは横に置いて、相手に尽くしてしまう恋愛ばかりしてきたなど。
どちらにせよ、こういう体験がある場合、過去に満たされなかった自分の気持ちをたくさん抱えていますから、その分だけ恨みつらみや不平不満、怒りもたくさん抱えていることが多いのです。
それだけに、相手の言うことを聞いた後に、昔の不満が湧いてきて文句というカタチであなたにぶつけて来たり、
過去とは逆の立場になって、「自分が相手をコントロールするんだ!そうすれば嫌な思いはしなくて済むんだ!」と思って、身近な人(特にパートナー)を支配したくなってしまうというわけです。
そうして、かつて大切に扱ってもらえなかったり、満たしてもらえなかった思いを、今の人間関係を使って取り戻そうとしてしまんですね。
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もし、こういったタイプの『マイペースくん』があなたのパートナーだとしたら、彼の言葉をそのまま受け取らないことが大切です。
上で解説したように、彼の言動はじつは過去の体験がベースになっているからかもしれないからです。
彼の心の声を表現するなら、こんな感じです。
「僕をもっと大事にしてよ!」
「僕をバカにしないで!」
「僕を拒絶しないで!」
昔、大切に扱ってもらえなかった彼の心がこんな声をあげているのかもしれない、という眼差しで彼のふるまいを見てみると、今までとは違う見方ができるかもしれませんね。
具体的には、彼がお願い事を聞いてくれたら、ちゃんと「ありがとう。本当助かるわ。」と感謝を伝える。
嬉しい。幸せ。大好き。などポジティブな気持ちを誤魔化さずに正面から伝える。さらに彼の長所や才能だと思うところを褒める。
こうした関わり方をすると、意外とあっさり機嫌がよくなったりします。なぜなら彼が一番欲しいものですから。
もっとも一度や二度伝えたくらいでは、変化は見えないでしょうし、むしろ警戒されてしまうことも十分考えられます。
ですので「ちょっとこういう彼はメンドクサイわ…」と思うなら、お別れしてもっとつきあいやすい相手を選ぶのも大事になってきます。
それでも「もう一回、向き合い直してみたい」と思われたら、こうした男性心理をじっくり学んでみてくださいね。
今回の記事があなたの幸せな恋愛の参考になったら嬉しいです。
※マイペースくんを選んでしまう自分に何か理由があるとしたら?そう思われたら読んでみてくださいね↓
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。
それでは、皆さんが健康で、心穏やかに、いい時を過ごされますように。