心理カウンセラーの近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。
3月11日に【アメブロ】恋愛テクニックに掲載した記事をご紹介いたします。
●落ち込んでいる彼に寄り添おうとしたのに拒絶されてしまった時にはどうすればいいのか?
なんだか最近の彼は元気がない。理由は分からないけど落ち込んでいるように見える。
笑顔が見えた後、ふとした瞬間に冷めたような表情になっているのが気になる。
あるいは仕事や家族との関係で問題が起きていて、それが頭から離れなくて余裕がなさそうに見える。
もしあなたの彼がそんな様子でいたとしたら、
「どうしたの?」
「何があったの?」
「力になりたいから話してみて」
こんな風に声をかけたくなるかもしれません。
すぐに返事がなかったり、彼が閉じこもってしまった際にはつい何度も連絡を入れてしまうこともありそうです。
落ち込んでいる彼が心配で心配で、居ても立っても居られなくて、彼の家に押しかけていって何とか話を聞き出そうとしつこくつきまとってしまった…
なんていうお話をクライアントさんから聞いたこともあります。
※恋愛関係だけでなく、親子関係でもありそうな話かもしれません。ちょっと過保護な親と子供の間でも似たようなケースはあり得ます。
さて、これだけ心配して寄り添おうとしたにも関わらず、彼から何の反応もない。あるいは「ほっといてくれ!」と言われてしまったとしたら、あなただったらどんな気持ちになりそうでしょうか?
「良かれと思って心配してあげたのに、なんなの!あの態度は!」と、彼に腹を立てる人。
「どうして何も言ってくれないんだろう?私が信頼できないからなのかな?」と、自分への不信感が募ってしまう人。
「私には彼を支えることができないんだ…」と、無力感を感じてしまう人。
人によって感じ方は違うはずですが、あまりにも怒りが湧いてきたり、不安になったり、自分を責めすぎてしまう時には、
あなたの「相手の痛みに寄り添いたい」思いの裏に、「私の思いを分かってほしい」という欲求が隠れてるのかもしれません。
すると「私がこれだけあなたを心配しているのを分かって!」という思いが強くなりすぎてしまい、
彼が思い通りに分かってくれなかった時に傷ついたと感じて、つい相手を攻撃したい気持ちに振り回されてしまうんです。
さらに相手への攻撃の後に、自分への攻撃として「分かってもらえないのは私が悪いからだ」と自分を責めてしまうのです。
*
困っている人や、傷ついている人がいたら放っておけない。なんとか助けてあげたい。そう思うのは人として自然な感情です。
ましてやそれが家族やパートナーなどの大切な人であったとしたら、どうにかして楽にしてあげたいと誰もが強く思います。
行動自体は素晴らしいことですし、動機も相手への愛からなわけですから、何も悪いことはありませんよね。
注意したいのは、
いつも自分を横へ置いて周囲のお世話役、盛り上げ役、サポート役ばかりをやってしまう。
そのことで苦しくなってしまう。
あなたにそんなパターンがあるとしたら…
ひょっとすると心のどこかに
「私には価値がないから、もっと頑張らないと」
「誰かの役に立っていない私は愛される価値がない」
という無価値感が横たわっているのかもしれません。
先ほども書きましたが、落ち込んでいる人がいたら駆け寄っていって、寄り添ってあげたい。この思いには何も悪いところはありません。
ただ、「放っておけない」気持ちを別の側面からみると、
相手を「信頼していない」、つまり相手を「自分で立て直せない弱い人」にしてしまっている。と解釈することもできます。
どうやら私たちは無価値感が大きな分だけ、相手の強さよりも弱さばかりを見てしまうようなのです。
無価値感がベースになっていると、相手の為と思ってした行為が裏目に出ることが多くなります。なぜかというと、
1つには相手を信頼できない分だけ、その人が本来持っている可能性や成長力を見てあげられないので、相手を弱い人にしてしまうこと。
2つ目は、相手をちゃんと見ていない分だけ、つい自分の「助けたい」という思いを押し付けてしまうということです。
行為自体は相手の為なのですが、心の奥には「相手の役に立って、自分の無価値感を埋め合わせたい」こんなニーズを隠し持っています。
だからこそ、彼から拒絶された時に「自分の価値を上げるチャンスを潰された」ように感じて、腹が立ったりガッカリしてしまうんです。
そして、上手く役に立てなかったことでさらに無価値感が刺激されて、「もっと何かをしなければ」と焦ってしまい、もっと誰かの世話を焼いてしまうパターンを止められなくなるのです。
*
彼からすると、あなたという大切なパートナーが与えてくれる愛ですら受け取れないような状態なわけです。
本来なら一番助けてほしい人の思いすら、跳ね除けたくなってしまう心理はどのようなものだと想像できるでしょうか?
今回の例のような、助けの手を差し出されても受け取れない彼の心理について、私の経験上から考えられることをお話ししますね。
こうした男性は、表面上はドライに見えたり、あまり感情を表に出さないタイプだったりするのですが、じつは繊細で人一倍豊かな感受性の持ち主であることが多いんです。
ただ、細やかで優しい心根である分、傷つきやすさも併せ持っています。
そんな彼は「優しい自分の価値」は見ることができずに、むしろ「繊細で傷つきやすい自分を嫌っている」ので、あなたの愛を受けとれないでいるのです。
どういうことかというと、
あなたに寄り添ってもらうとつい弱音を吐きそうになってしまうのですが、彼は弱くて傷つきやすい自分を許せません。
あなたに近づいてこられると「こんな自分を見られたくない…」という恐れと不安が湧き上がってきます。だから遠ざかって、一人になろうとするんです。
弱い自分を隠すために、大切なパートナーであるあなたですら拒絶したり、閉じこもらざるを得なくなっているわけです。
読者の中で同じような状況にいるとしたら、今は彼に近づけば近づくほど拒絶されて、嫌われてしまう可能性が高くなります。
本心からあなたのことが嫌いではなくて、あなたに寄り添われるほど、彼は「弱い自分」を感じさせられるので、嫌いになって拒絶するしかなくなってしまうからです。
無価値感から相手を心配するパターンから抜け出すために、最も大切なのは彼を『信頼』することです。
『あなたが与えられるすべての愛を、彼が受け取るかどうか、「その選択をすべて彼にゆだねる」』ことです。
今のあなたの課題は、「彼を信頼すること」そして「見守ること」だと思ってください。
無価値感から彼を心配して助けたくなる理由は、じつはあなた自身の無価値感と、そこから生じる不安に直面したくないから、なのかもしれません。
なぜなら、無価値感から彼を助けようとしている間は、自分の本当の感情に向き合いわなくて済みますよね。
でも、心のどこかでは不安を解消したいと感じているので、彼に関わって、彼を変えようとすることで自分の不安を解消したいと思っているわけです。
ですので、今は彼ではなく自分自身を見つめ直す時だと思ってみましょう。
あなたが自分の無価値感と向き合い、癒していった分だけ、自分自身への信頼が心の中に育っていきます。
あなたが「そのままの私に価値がある」と自己受容できた分だけ、今度はそのままの彼を受け入れるスペースが心の中に育っていきます。
すると、彼を心配しなくてはならない人でなく、信頼から見守れる人に感じられるようになっていきます。
まずはあなたの行動が心配や不安からなのか、それとも愛からなのか、チェックしてみるところから始めましょう。
そして「彼がどうするかは彼にすべてゆだねる」と決めましょうね。
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最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。
それでは、皆さんが健康で、心穏やかに、いい時を過ごされますように。
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