心理カウンセラーの近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。
5月23日に【アメブロ】恋愛テクニックに掲載した記事をご紹介いたします。
●好きな人との恋愛がうまくいかない原因はこれかもしれない~無意識の「人生ストーリー」を書き換える~
前回のブログでは↓
2020/5/9「超自立の彼が抱える『幸せになることへの恐れ』は、本当はあなたが感じている感情かもしれないという話」
私たちは、誰もが「無意識の人生ストーリー」(『私の人生はきっとこうなるに違いない。最後はいつもこんな結果ばかりだ。』という思い込みの筋書き)を心に抱えていて、その影響で手に入っているものと、手に入っていないものがある。というお話をしました。
このお話は恋愛に与える影響はもちろん、人間関係、仕事、ライフワークなど、私たちの人生全般を大きく左右しているといっても過言ではないんですね。
できれば前回と前々回のブログも合わせて読んでいただくと、しっかりと内容が入ってくると思います。
なぜなら、もし、あなたが自分の人生ストーリーに気づき、
「あ~、私は今まで気づかなかったけど、無意識的にこんなストーリーを描いて、その通りに生きてきたかもしれない・・・」
と気づけば、人生の意味や、出会う人たち、パートナーシップの意味をより深く理解し、変えることができるからです。
また、今はもう不要になったストーリーや、あなたの幸せや成功を邪魔するストーリーを持っていたとしたら、手放すこともできますからね。
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人生ストーリーというのは、私たちの無意識の領域にあると言われていて、「私の人生を物語にするなら、こういう脚本、こんな筋書きに沿って進んでいくはず」というものです。
自分が映画やドラマのの主人公になったと思うと分かりやすいかもしれないですね。
たとえば、脚本が主人公であるあなたが好きになった人と出会っても失恋ばかりして最後まで幸せになれない、という物語だったとしたら(そんな映画があるとは思えないですが)・・・こんな思いを持つようになるかもしれません。
「こんな私を好きになる男(女)がいるはずがない」
「男(女)なんてみんな体目当てで、信用できるわけない」
「最初は良いこと言ってくるけど、きっと私に飽きてそのうち浮気するんでしょう?」
こういった観念(思い込み)に沿って、日々の出来事が繰り広げられる不幸なストーリーが展開されてしまいます。
ひょっとしたら、あなたの周りに成功とハッピーエンドの幸せなストーリーを生きている人がいるかもしれません。でも現実的にこういう人たちを見たら、
「あの人たちは、ラッキーだったんだ」
「あの人はそういう性格なんだ」
「私とは違うから」
と思って、そこで思考がストップしてしまって、自分の物語を書き替えることには意識が向かなかったりします。
要は、失敗にしろ、成功にしろ、不幸にしろ、happyにしろ、それを人生にもたらすのは、私たちの無意識の領域に眠っているストーリーが大きな影響を与えているということなんですね。
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となると、私たちは常に「無意識の中にもっているストーリー」に合わせて、目の前の出来事を解釈しているということです。
たとえば、あなたが
「こんな私はパートナーから捨てられるに決まってる」
「こんな私を好きだなんていう人がいるはずがない」
と思っていると、あなたはパートナーを疑ってしまい、信頼することができなくなります。
そして、何か一つでもあなたの気に入らないことをしたり、あなたが悲しくなったり、腹が立つことをすると、
「やっぱり! きっと私のことを好きじゃないっていうことでしょ!」
とそのストーリーを強化してしまいます。
顕在意識(ふだん思考している表面的な意識)と無意識では無意識のほうがすごく強いので、こうしたストーリーがある場合、どれだけ意識的に努力をしても、幸せにならない方向に引き寄せられてしまいますし、まるで自動操縦されているかのように不幸な結末へ突き進んでしまうんです。
逆に、
「みんな私のことが好きなんだな」
「人生って、なぜかうまく行くものだ」
「ピンチになってもみんなが助けてくれる」
という思い込みを持っていれば、パートナーのことも、未来の幸せも自然に信頼できるわけです。実際にこういう人は、オートマチックに幸せになっていきますね。
違いは、どんな人生のストーリーを持っているのか?ということですね。
先ほど書いた通り、私たちは心の中の「無意識の人生ストーリー」に沿うような現実や展開を引き寄せている(目の前の出来事をストーリーに沿って解釈している)からです。
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私は10,000件近くカウンセリングをしていますが、日々出会うクライアントさんのお話からもそれぞれの人生ストーリーが見えてきます。
ある人は、自分の今までの失恋のお話を淡々とまるで他人事のように話しますし、
別の人は、人生をドタバタの喜劇のように笑いながら話してくれます。
時には、ミュージカルで見る悲劇の主人公のような人からの相談もあれば、昼ドラのような不倫ばかり繰り返している物語の場合もあります。
こうした様々な展開が起こるのは、みんな本人には自覚はありませんが、そういう恋愛にたまたまなったのではなく、そういう恋愛をしやすいパートナーや状況を無意識的に選んでいるからです。
これが、その人が持っている心理パターンであり、無意識の人生ストーリーなんです。そこには当然、自分だけではなく、自分以外の登場人物もいます。一人だけじゃ恋愛できませんからね。
ただ、中には一人で恋愛をしようとしている人もいます。それは「ファンタジーのストーリー」を持っている人です。
恋愛にファンタジー(幻想)を持っているので、パートナーや好きになった人のありのままを見るというよりは、理想の異性像、アイドルを投影して、パートナーがそうなるように強制してしまうんですね。
そのため、思い通りにならない相手にイライラしたり、コントロールしようとしたり、時にはパートナーから怒られたり、振られたりと、恋愛がうまく行かないわけです。
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今日は、あなたが経験してきた恋愛のストーリーについて考えて、振り返って見つめ直す日にしてみましょう。そして、
・どうして自分はこの脚本に沿う物語を生きようとしたのか?
・こんなストーリーが自分にふさわしいと感じているとしたら、それはなぜか?
・この筋書きのストーリーを抱え続けるメリットがあるとしたら、それは何か?
・ほかの展開を考えようとするとどんな気持ちが出てくるか?
・自分の思い込みのストーリーに執着しているとしたら、どんな感情を感じたくないからなのか?
こういった問いかけを自分自身にしてみてくださいね。
もし、今抱えている人生のストーリーが自分を幸せにしていないと思ったら、こんな言葉を自分にかけてあげてください。
「そうじゃなくてもいい!」
無意識的に繰り返しているパターンは、気づくことができれば、意識的に選択し直すことで変えていけますからね。
無意識のストーリーに動かされている間は、いつの間にか一つの道しかないように思えてしまいますが、じつは人生の選択肢は無限にあるんです。
今まで通りのストーリーを変えてはいけない決まりはありませんし、もっと幸せになる人生の筋書きを選んで良いわけです。、
ひょっとしたら過去に体験したことの痛みや、隠してきた心の傷に触れることもあるかもしれませんが、一人で扱いきれないと感じたら遠慮なくご相談くださいね。
私は今まで、カウンセリングを通して無意識の人生ストーリーに気づき、それを作りだしていた心の痛みをいやすことで、劇的にパートナーシップが改善されていった人たちをたくさん見てきました。
どうしてそうなれるかというと、私たちの心の痛みの裏に隠してきた、一人一人の持つ「本当はこんな私でいたい」「こんな幸せで自分を満たしたい」という「本当の願い」に気づけたからです。
多くの人が「人生は思い通りにならないものだ」と悩んでいるのは、長い間その本当の願いを隠して、無いモノのように扱ってきた分だけ、本当の幸せが手に入ったとは感じられないからです。
かつてのあなたが置き去りにしなければならなかったその想いは、心を見つめ直し、痛みを癒すことで取り戻すことができます。
ひょっとしたら、問題というのはあなたが人生で一番大切にしたいものを気づかせるために起こるのかもしれませんね。
※意欲のある方は、恋愛だけではなくて、家族友人との関係、仕事やお金との関係など、あなたの人生のストーリーについても考えて下さい。とても大きな気づきがあるかもしれませんよ。
参考記事です。こちらもどうぞ↓
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最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。
それでは、皆さんが健康で、心穏やかに、いい時を過ごされますように。