心理カウンセラーの近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。
4月25日に【アメブロ】恋愛テクニックに掲載した記事をご紹介いたします。
●超自立男性の怖がっているものに気づけると、あなたに大きな幸せがやってくるという話
私たちが自立する目的は、一般的には何でも自分できるようになる為、自分で成し遂げたことに価値を感じたい為などがあげられますが、
もっとシンプルに表現するなら「強くなるため」と言えるかもしれません。
以前執筆していた「超自立男性との恋愛シリーズ」にでてくる男性の傾向などは特に分かりやすいのでご紹介しましょう。
彼らがなぜ自立するのかというと、たとえば良くあるケースは
・小さい頃は弱くて、いじめられたり、バカにされていた
・父親が頼りないダメ親父で、そんな父親をすごく嫌っている(ああはなりたくないと思ってきた)
・逆に、どうしても越えられそうにない偉大な父親で(地元の名士など)、いつも負けてきたと感じている
・デキの良い兄弟姉妹たちと比較されて、劣等感を感じ続けてきた
・家族が借金・貧困などの問題を抱え、困っていたために、早く自分が大人になって家族を救いたいと思ってきた
といった「辛い思い出・弱かった自分」をバネに二度とあんな目に会わないように強くなろうとします。
依存時代の嫌な記憶で傷ついた度合いだけ、それに負けないような「強さ」を身に付けようと、自立の度合いも高まるというわけです。
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そんな超自立男性にとっては「強さ」というパワーは、まるで「諸刃の剣」のように感じられます。
パートナーシップで言えば、情熱的に愛することにも使えるし、パートナーを傷つけることにも使えてしまうのです。
それだけに、そのパワーを完璧にコントロールする自信がないと、間違って誰かを傷つけてしまうんじゃないか、という不安に常に付きまとわれます。
すると、愛するパートナーや、守りたい大切な人たちほど、自分から遠くに置いておこうと思うんです(無意識のうちに)。
人によっては強さやリーダーシップなど、男性性を抑圧して、まるで自分には何のパワーもないように振る舞うこともあります。
※なお、ここで言う強さとは肉体的なものに限りません。内面的な男性的エネルギーだと思ってみてください。
自分のパワーを自覚していたり、何となく感覚的に分かっている男性は、そのパワーを使ったら大切な人たちを傷つけてしまうかもしれないことを恐れているんです。
なんだか自分のパワーが悪いものだと感じるので、一生懸命それが表に出ないように押し殺そうとしたり、隠そうとします。
特に超自立男性はその傾向が強く、自分が周りに悪影響を与えそうな気がして、それを罪悪感として心の中に抱えていることがとても多いんですね。
だからこそ、愛するパートナーが近づきすぎると、距離を取ろうとしたり、拒絶するような態度をとってしまいます。
愛したい、大切にしたい人がいるのに、自分が近くにいるとその人たちを傷つけてしまうのではないか?
この矛盾した感情に心が引き裂かれているうちに、気がついたらパートナーや家族との仲も引き裂かれてしまうのです。
皮肉なのは、この拒絶という態度が愛する人への愛情表現になってしまうことですね。
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しかし女性にとってみれば、その意味は分かるはずもないですから、
「私を好きじゃなくなったの?迷惑なの?」
としか感じられないでしょう。
近づけない、距離をとられてしまうことが続くと、彼の様子も分からず、共有できる話題も無くなっていきます。そのうち
「何か隠しごとがある?私がいると都合が悪いの?」
という不安が大きくなって、だんだん絆がそこに無いような気がしてきてしまいます。
寂しさ、無価値感をたくさん感じてしまいます。
そして、その嫌な感情を振り払おうと、彼に関わろうと試みるものの、これはたいてい上手くいきません。
なぜなら、彼にとっては距離をとることが、パートナーを傷つけないことであり、大切な人を巻き込まないことであり、愛することになっているからです。
これは愛情に対する捉えかたの違いなのですが、最近では男性だけでなく自立した女性も同じような捉えかたになっているのを感じますね。
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もしこの記事を読んでいるあなたが、こういったタイプのパートナーとの関係に悩んでいるなら、一番大切なポイントは「恐れないこと」です。
あなたのパートナーは自分のパワーの大きさを恐れています。
「もし自分のパワーを思い切り使ったら、間違って誰かを傷つけてしまうかもしれない」
と怖がっているわけです。
だからこそ「彼女を傷つけたくない!」と思い、あなたとの関係で自分のパワーを発揮するのが不安でたまらないのです。
そして、心のどこかで「彼女も僕のことを恐れているに違いない」そんな気がしていたりするんです。
でも、もしあなたが彼の持っているパワーの大きさを分かったうえで、彼を怖がらなかったとしたら。
彼の不安と恐れはどんどん小さくなっていきます。
そして「この力を使っても大丈夫かもしれない」そんな風に思い始めるのです。(不安も恐れも、彼の中で大きくしてしまったものなので、ただ本来の感情に戻っているだけなんですけどね)
彼が自分のパワー(=才能)を発揮しても大丈夫だと安心できれば、あなたの前でもっと使いたくなりますから、徐々にパワーの扱い方に慣れてきますし、自信もついてきます。
潜在的に抑えてきた才能を自信を持って使うことができれば、パートナーシップにとどまらず、仕事でも人間関係でもその才能を発揮できるようになります。
超自立して生きてきた人は、ただでさえ、その厳しい生き方が能力のポテンシャルを高めてきたはずですから、それに加えて本来の才能を発揮しはじめたとなれば、今までの何倍もの成果、豊かさ、幸せを手にできるようになれるでしょう。
そして、その恩恵はすべてパートナーであるあなたの元へ注がれてきます。
なにしろ彼からすれば、自分の本当のパワーを引き出してくれたのは、人生で唯一あなただけですからね。
その時には、あなたは彼にとって『絶対に手放したくない女性』になっているはずです。
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あなたのパートナーが潜在的に恐れているパワーがあるとしたら、それはどんなものでしょうか?
そして、それはどんな才能や魅力として発揮されそうですか?
気づいたものに、あなたがOKを出してあげてください。
不思議なことですが、人は自分のパワーや才能・魅力をどこかで恐れているものです。
それだけ素晴らしい人になることを、潜在的に怖いと感じて、禁止しているんです。
でも、パートナーであるあなたが、そこに許可を出してあげると、彼(彼女)の中に安心と信頼が生まれだします。
さらに、このエクササイズは同時にあなたの心の中にある「パートナーが素晴らしくなってしまう不安・より魅力的になっていくことへの恐れ」を気づかせてくれるんです。
私たちの受けとる力・信頼する力が、パートナーの魅力に追いついていないと、素晴らしくなっていくパートナーに不安を感じ始めるんです。
自分だけ置いて行かれるような、浮気されて見捨てられてしまうような恐れが出てくるからです。
大切なのは、その不安に蓋をしたり、抑圧して見ないようにするのではなく(それだと少し前の彼と同じことをしていることになりますからね)、恐れも不安も感じながらも、それでも二人の未来を信じてみたいと願うことです。
この恐れを越えて、受けとる力・信頼する力を育むことができた先には、きっと以前よりも自信があって輝いている彼があなたの前にいるはずです。
その時には、彼と同じくらいの才能に溢れ、魅力的になっているあなたに成長していることにも気づくはずですよ。
次回に続きます↓
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最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。
それでは、皆さんが健康で、心穏やかに、いい時を過ごされますように。