あなたを幸せから遠ざける『自己否定』の罠から抜け出すためにできること

心理カウンセラーの近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。

●あなたを幸せから遠ざける『自己否定』の罠から抜け出すためにできること

このブログでは、読者の皆さんの恋愛が上手くいく為に、心理学の視点から「どう感情を扱えばもっと幸せになれるか?」というアプローチで様々な記事を投稿しています。

前回は逆に、恋愛やパートナーシップが上手くいかないのはどうしてか?という内容でお届けしました↓

2020/5/23「好きな人との恋愛が上手くいかない原因はこれかもしれない~無意識の『人生ストーリー』を換える」

今日も同じ方向から別のテーマで記事を書いてみましたので、よかったら読んでみてください。

さて、恋愛やパートナーシップが上手くいかないのはどんな感情があるからなのでしょう?

先に答えを言ってしまいますが、それは自己否定感なんですね。たとえば

のように、自分の価値をすごく低く感じてしまうと、恋愛に対して腰が引けてしまうものです。

とは言え、多くの人はそんな嫌いな自分を何とか克服しようと思ったり、過去の傷ついた体験を隠そうとすることに一生懸命になったり、

あるいは今までの自分を否定して全く新しい自分を作りたくなる衝動に駆られる人も少なくないでしょう。

それは決して悪いことでないのですが、

と、過去の自分を嫌って亡き者にしたい気持ちに捉われ過ぎて、今までと逆方向に進むことばかりになってしまいます。

恋愛で言えば、

と思ってつきあったら、浮気癖があることが分かったり

と決めたものの恋愛が始まったら、真面目すぎてつまらなかったり。

これは仕事でもよくあることで

「やりたい仕事を探して、気に入らない職場はすぐ辞めて転職を繰り返したけど・・・」
「たくさんの資格をとってはみたものの・・・」
「結局やりたいことが分からない。何も身についていないような気がする。」

という悩みを抱えている人は、この自己否定の罠にかかっているんですね。

実際にカウンセリングでもこのような悩みで相談に来られる人は珍しくないんです。

ただ毎回興味深いなと感じるのは、クライアントさん本人が一番価値が無いと感じている過去の体験や、抱えてきた心の痛みがある場所にこそ、輝く魅力に変わってしまうということです。

何言ってるの?そんなわけないでしょ。と思ったかもしれませんね。

ちょっと想像してみてください。たとえば、

と言っている人は、自分の好きなことが分からない・会話が続かない・友達がいない、などの悩みを抱えていたりしますが、

世の中には勉強ができない・仕事が苦手でコンプレックスになっている人もいます。そんな人から見ると真面目なことが悩みなんて信じられなかったり、羨ましがられることになってしまいます。

逆の場合も同じで

という人もいます。

と悔やんで自分を否定してしまうと、自分の価値が見えなくなってしまいます。

でもよく考えると、この2人が出会ったら、お互いに必要としているモノを与えあえる関係性が作れるんですよね。

真面目さんの方は「知識」や「学び方」を教えてあげられるし、遊び好きさんの方は「遊び」と「楽しみ方」を教えてあげられるわけです。

これができるだけで、満たし合えるパートナーシップを始められるのですが、往々にして

などと思ってしまい、相手を羨ましいと同時に疎ましく感じたり。

とコンプレックスや怒りを感じたりしてしまいがちなんです。

よく考えてみて欲しいのは、こうした感情は今初めて2人が出会ったことで湧き上がって来たわけじゃないんですね。

ずっと昔から抱えてきた感情のはずなんです。相手が誰であれ、こうした自己否定を感じさせる相手とは常に距離をとってきていたはずです。

なぜなら、そうしなければ自分のコンプレックスをまともに感じてしまうからです。

ということは、いつも「全然出会いがないんです」と言っている人は、ある意味ずっと安全地帯にいるための都合の良い言い訳になっているのかもしれません。

恋愛をしないことが一番安全な選択肢になっているとしたら、ちょっと笑えないですよね。

上にあげた2人が出会ってパートナーになったとしたら、自分の生きてきた世界が相手にとっては知らない世界になり、それを与えあい交換し合うことで、お互いの世界と価値感が一気に拡がる関係性をつくれると思いませんんか?

私たちにとって、勇気が要る選択・不安を感じる時というのは、人生の変化が来ているサインなんですね。

そこに一歩踏み出すかどうかで、その後の人生は大きく変わります。

人生を変えようとする時に、別人になる必要はありません。

カウンセリングで出会ってきた多くのクライアントさんと話していて感じたのは、過去の自分を嫌い、否定して、自分以外の誰かになろうとして、かえって悩みと苦しみが続いてしまうことです。

人のことは言えないくらい、昔の私も同じでした。

学生時代は人と関わることが怖くて、友だちもいなかったですし、誰とも話さない時期が7~8年あったのですが、社会人になってからは全く別の自分になろうと、有能で出来る人になる為にハードワークにのめり込んでいるうちに倒れてしまいましたからね。

その当時は完全に自分を見失っていたと思います。

しかし倒れたことでカウンセリングと出会い、今ではかつての私と同じ悩みを抱えている人のサポートをしているのですから、まさに私が一番否定してきた過去の自分が、カウンセラーとしては大きな強みになっています。

人が怖かったおかげで、長年心の内面と向き合う状況にいられたことが、心の専門家であるカウンセラーとしての土台になっていると感じられたのは、過去の自分を否定することなく、これも一つの「自分らしさ」として受け入れられたからだろうと今では思えますね。

自分らしさって何かな?と考えても、初めはなかなか分からないかもしれないですね。

見つけた最初は、出たばかりの芽、あるいは種のような本当に小さなものかもしれませんが、自分を受け入れる度にそれは育ち、磨かれて魅力として発揮されていきます。そして人を惹きつける力も強くなってきます。

私たちは過去の体験とその当時の心の痛みによって、物事の捉え方が一面的になってしまうものなんです。

先ほどの二人のように、自分が持っているものを必要とし、価値を感じてくれる人がいるとわかった瞬間に、人生が大きく変化します。

私たちは全員、今までの人生で色々な経験をしています。そのすべてが、私たちの財産です。

過去の人生をお荷物と見るのか、価値のないものとみるか、魅力の種だと見るのか? 見方1つで、人生は大きく変わりますよ。

「思い込み」は一人ではなかなか気づけないものです。なぜなら自分にとって当たり前になっているからです。だから人に教えてもらうこと、自分一人で判断しないことが大切です。

今日は、あなたが当たり前だと思っている「思い込み」の中から「魅力の原石」を見つけてみましょう。

※参考記事です。こちらもどうぞ↓

2015/4/26「どんな痛みがあっても、それはもう一度魅力として輝くことができる」

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。

それでは、皆さんが健康で、心穏やかに、いい時を過ごされますように。

心理カウンセラー
近藤あきとし

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