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前回の続きをお届けします。
>>>2017/3/4 「向き合ってくれない彼」にはどうすればイイの?(その1)
私のカウンセリングで女性クライアントからよくお聞きするのが、
彼に対して気持ちを伝えようとしたり、大事な話をしようとすると、逃げられたりはぐらかされたりして、「どうして向き合ってくれないの?」という不満についての話題です。
時には一日のカウンセリングの半分以上がこの種のお話だった、ということもあります。
なぜパートナーシップでこういった不満がよく出てくるかと言うと、ここには男女のコミュニケーションのズレがあるからなんですね。
一般的によく言われる男女の違いというと
女性は「感情的・情緒的・感覚的」で
男性は「理性的・理論的・合理的」だということでしょう。
この違いはコミュニケーションにもそのままあてはまることも多いのです。
典型的な例としては、女性がただ話を聞いてほしくて相談をしているのに、男性は問題の解決方法を提案してしまうことです。
すると、多くの場合
女性は「アドバイスが欲しいんじゃなくて、話(気持ち)を聞いてもらいたかっただけなのに」、
男性は「せっかく解決方法を考えて教えてあげたのに」と、思ってしまいがちです。
こんな行き違いから相手に不満を感じることは少なくないように思います。
お互いに相手をガッカリさせようなんて思ってはいないのに、コミュニケーションのズレがあったために不満につながってしまったのです。
「向き合ってくれない」男性は、感情の扱いかたが分からないのであって、決して逃げたいわけではないんですね。
「理性的に冷静に理屈で話し合えば分かりあえるだろう」
多くの男性はそう考えています。
ただ、女性が怒ったり、泣いたり、拗ねたり、感情ベースのコミュニケーションをしてくると、理性ベースの男性はどうしてイイか分からなくなってしまうんです。
だからそうなるのが嫌で、話すことを避けがちになってしまうのです。
*
さて、前回お伝えした通り、多くの男性は感情を抑えていたり我慢していたりするので、まともに感情を感じることがとても苦手です。
ここで大切なことが、心理学ではよく言われる「パートナーはあなたの心の鏡」という考え方なんですね。
私たちは、自分の心の中の「自覚できている部分(意識)」も、「自覚できていない部分(無意識)」も、目の前の相手に映写機のように映し出しています。
だとすると、あなたから見える、彼の「向き合ってくれない」(=感情を抑えて我慢している)態度とは、
あなたが無意識のうちに「向き合いたくない」「避けたい」と感じているものを見つめ直した方が良いよ、ということを見せてくれているわけです。
「私が向き合いたくない(我慢している)ことがあるとしたら何だろう?」
こんな風に自分を見つめてみるチャンスがきていると考えるとイイでしょう。
もし、「私にはそんな部分は無いから大丈夫」と感じるようなら、私の経験上むしろ「ボーナスステージ」と言えるくらいのビッグチャンスが来ていますので、なおさら取り組んでみることをオススメします。
*
私たちが幸せでないと感じるときには、我慢(あなたの人生で進んでいないジャンル)があると言っても過言ではないんですね。
我慢しているのは男性ばかりではないはずですからね。あなたもどこかで犠牲的になっていたり、本当に言いたいことを言わないでいたり、自分を抑えて相手に合わせていたりしてはいませんか?
こんなことを自分に問いかけてみることから始めてみましょう。
・もし私が我慢しているとしたらどんなこと?どんなジャンルだろうか?
・我慢することを始めたのはいつくらいからだっただろうか?
・我慢をしなくてはいけないと思ったときに関わっていた誰か、きっかけになった相手がいるとしたら誰だろう?
・もし私が我慢することをやめたらどうなるだろう?
すぐに答えに辿りつくとは限りませんし、答えを見つけることが目的でもないですから、じっくり取り組んでみてくださいね。
大切なのは、今までと違う見方で自分の心を見つめるという視点を取り入れることと、その体験を積み重ねることです。
ただ、我慢している感情はたいていネガティブなものですから、そこをあえて見つめてみるというのはとても勇気がいります。
それだけに無意識的に避けたくなるのは無理もないことです。
(1人で取り組むことが難しいと感じたら、カウンセラーに協力を頼んでみると良いでしょう。)
だからこそ、あらためて自分が我慢している感情と向き合い、上手につきあうことができるようなれたら、きっと「向き合ってくれない彼」とのつきあい方も分かってくるはずです。
パートナーへの不満から相手を責めることより、なぜ?どうしてそうなったのか?ということに意識を使えると、そこからパートナーへの理解に繋がっていきますからね。
*
それでも相手と「向き合う」ことにはある意味リスクがついて回ります。
なぜなら今までよりも相手に近づこうとするわけですから、その分だけ感情が揺さぶられるからです。
傷つくかもしれないというリスクを受け入れ、痛みを超えてパートナーに歩み寄ることが出来たときに、私たちはようやく相手と分かり合うことができるんですね。
とは言え、抱えている痛みが大きい時には「やっぱりもう傷つきたくない」と思うものです。
もし、あなたがそんな状態だとしたら、まずは手当てをすること・傷を癒すこと・自分を甘やかすことが必要です。
(ようは自信や自己肯定がポイントなのですが、詳しく書くと長くなりますので、いずれ別の機会にお話したいと思います。
※⇒コチラの記事は参考になると思いますので、良かったら読んでみてください。)
そうして自分を最優先に優しくできたと感じたら、
一番大切に扱えるようになれたと思ったら、
またパートナーとつながりたいと感じたら、
その時に、もう一度あなたの方から向き合うことにチャレンジしてみてください。
自分と向き合うことの大切さと苦しさを知っている分だけ、そして真剣に、ひたむきに、誠実に自分自身と関わり向き合ってきた分だけ、あなたの魅力もパートナーシップに対する想いも、今までよりもずっと高まっているはずですからね。
最後まで読んでいただきましてありがとうございます。
次回もお楽しみに↓
それでは、今日があなたにとって素晴らしい日でありますように!
心理カウンセラー
近藤あきとし
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