いつもありがとうございます。
心理カウンセラーの近藤あきとしです。
週末は夜から春の嵐が吹きぬけたあとは
2月とは思えないポカポカの陽気になりましたね。
私はまさにその嵐のさなか、と
ある森の中で寝袋一つで夜を明かしていました。
不思議だったのは、
強い雨と風という自然の厳しさにさらされながらも、
何か大きなものに守られている安心感も同時に感じていたことです。
すごく新鮮な感覚だったのですが、
子供の時代に自然の中で遊んでいたころには
当たり前にもっていた感覚だったのではないかとも思えます。
私の中から余分な「何か」が剥がれ落ちていって
自分の本質というモノに、ほんの少しですが触れられた気がした体験でした。
※森を知りつくしたプロの指導にもとづいて行っています。みなさんはマネしないで下さいね
◇ ◇ ◇
2月13日に【アメブロ】恋愛テクニックに掲載した記事をご紹介いたします。
●超自立の彼が「距離をとろう」と言いだしたり、音信不通になるのはどうしてか?(10)~「別れられないと感じるとき」
- パートナーと「別れられない」「一緒にいるしかない」と感じるのは、自分の思い込みで一つの選択肢しかない状況を作っているから。
- 「こうするしかない」と感じるのは、選ぶ余地がない、ある意味「諦め」を抱えているのと同じ。
- パートナーだけでなく、あなたが大切にしたいと思ってきた人たちからの、「あなたが存在することの意味」「あなたがあなたでいることの価値」をもう一度受けとってみる意欲を持つことを選んでみましょう。
今日も前回からの続きになります↓
これまでお話したような、【問題を抱える男性に魅かれてしまう女性】とカウンセリングをしていると、こんな言葉を聴くことがあります。
「本当に彼を愛しているのか、どうして一緒にいたいのか、良く分からないんですよね。だけど別れることはできないって思ってしまうんです。」
おつき合いをする動機として、
「私が彼を助けないと」という想いだけが大きくなってしまうと、
「彼を愛している」気持ちより、
「彼を放っておくことなんて出来ない」という気持ちが心の多くを占めてしまうことはよく起こります。
となると、たとえ二人の関係が実質的に終わりかけている状況になっていても、
「傷ついた彼をそのままにして別れられない」
と思ってしまうので、もっと頑張らないといけないような気がしたり、さらに自分を追い立てて、彼に対してあれこれ世話を焼きたくなることもあります。
「別れる」という選択肢を持てないまま、関係だけが続いていくという状態になってしまうんですね。
もう、お互いに二人でいることが苦しくて仕方なくても、今のままだとしんどいだけだったとしても、
別れることは選択肢から除外されていますから、結果「一緒にいるしかない」ということになってしまうわけです。
もちろん、その人の心の中で思い込んでいるだけなのですが、「別れる、一度離れてみて考え直してみる」という選択肢が無い以上、未来は見えなくても、頑張るしかない、という状況を作りだしてしまうのです。
◇ ◇ ◇
他に選択肢が無いと感じる場合、残された一つしか選べない状況というのは、ある意味【諦め】しかない状況だとも言えます。
(選べるものが一つしかないなら、何をしても一緒ですよね。逆に何もしなくても、何も考えなくても結果は変わらないとしたら、心を閉ざして諦めてしまうことで、自分の心が現実の苦しみを感じることを麻痺させてしまうほうがマシだと感じた結果でもあります。)
【諦め】というのは、私たちの心のエネルギーを徐々に奪っていきますから、前向きな気持ちや、向かいたい未来へ進もうとするモチベーションは下がる一方になってしまいます。
ただ目の前に残った道を受け入れていくだけになってしまうんですね。
そうなると、もう一度パートナーとの関係を修復しよう、とか、以前のような信頼や絆を取り戻していこう、という自分の意志で選んでいる時のような実感はほとんど感じられないのです。
選択肢が一つしかないように感じてしまうときというのは、それほどに追い詰められた精神状態になっていると言えます。
幾つもある「可能性」という選択肢を手の中に持ちながら、そこに「別れる」というカードも入っているうえで、そのどれも選ぶことができる状態でいられることが私たちの本来の健康な心の状態なんですね。
そして、やっぱり彼を選びたい、と決めることが出来たときには、自分が選んだ道だという実感を強く感じられるのです。
その分だけ、モチベーションも高く、心の方向性も確かなモノになっていきますよ。
なお、これは男女関係だけでなく、他の人間関係や、家庭環境、仕事などあらゆる場面においても同じことが言えます。
もし今、みなさんが現状にい続けるのが苦しかったり、希望が見出せないのに、「私はこうするしかない」と感じてしまうとしたら・・・
もしかしたら、選択肢が一つしかない世界に自分を追い込んでしまったのかもしれないと、気づくことが求められているのかもしれません。
◇ ◇ ◇
前段が長くなりましたが、ココからが本格的に前回の続きになります。
「助けられたかった自分」を癒すことで、無意識的な「相手を助けたい欲求」から解放されます。
そうなれれば、今度は信頼をベースにお互いの気持ちを尊重しあえる距離で相手と接することができるんですね。
なによりも自分が楽になれますから、心に余裕が生まれます。
すると男女関係も、楽な気持ちで良い方向へ進んでいけます。仮に問題が起きても乗り越えていく意志を持てますからね。
パートナーと自分の心の境界線の線引きも出来るようになりますし、もう自分の欲求を押しつける必要がなくなってしまいますから、上手に彼をサポートできるようになります。
逆に自分の苦手なモノは彼に頼って活躍してもらえれば、今度は助け合える関係になれます。
「助けたい人」は、人生を通してずっと誰かサポートしていることも多いので、もともとが細やかな心づかいのできる人なんですね。
だから頑張らなくても自然と人から信頼されてしまう下地が出来ています。
得意なことを続けてきただけに、そこは磨きあがっていますからね。
周りが何を求めているかを自然に察知できますから、人をもてなすことも上手だったりします。
そんなことが自分自身も楽しんでしまえたら、きっともう寂しさを動機に人と関わることは過去のモノになっているでしょう。
なぜなら、そこには人とのつながりが感じられるからです。
◇ ◇ ◇
寂しさを癒すには、周りとのつながりを感じることが一番たいせつです。
誰かから愛されていること、そして誰かを愛していることを感じられたとき、私たちは深いつながりを感じることができます。
友達に電話やメールをして話を聞いてもらうだけで、ホッと安心できることもありますよね。
心のうちを誰かに聴いてもらえると、そこに信頼が生まれて、寂しさが癒されていくことはたくさんあります。
あなたが大切にしたい誰か。その誰かにとっての「あなたの価値」を、あなたは受け取れているでしょうか?
寂しさや、見捨てられるかもしれない不安があるという人は、自分自身の存在する意味、価値をもう一度受け取ってみる意欲を持ってみてください。
もし受け取ることが難しく感じるのであれば、その理由こそが、あなたの抱えてきた罪悪感・無力感であるかもしれないですね。
だとしたら、あなたの痛みを癒すこと、手放すことに取り組んでみる意欲を持ってみてくださいね。
「助けられなかった」という心の痛みが癒されると、
「一緒にいるしかない」しか選べなかったところへ、
「別れる」「距離を取ってみる」という、自分から離れることもできる選択肢も手にすることができます。
一つしかないので「こうするしかない」になるのか、たくさんの可能性の中から、あなたの求める一つを選ぶのかは、とっても大きな違いがあるのです。
痛みをベースに選ぶことから、信頼をベースに選べるあなたになれたとき、自然と「きっと私は大丈夫」という自信があなたに生まれているはずですよ。
また次回の恋愛テクニックでお会いしましょう!↓
2016/2/28「「もしかして浮気?」~彼を疑ってしまうとき」
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回もお楽しみに!
それでは、今日があなたにとって素晴らしい日でありますように!
※読者さまからブログ記事へのすてきな感想をいただきました