いつもありがとうございます。
心理カウンセラーの近藤あきとしです。
以前に掲載したこちらの記事↓

今回のブログはこちらの記事と関連していますので、内容がより深く入ってくるようにどちらも読んでみてください。
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パートナーシップのカウンセリングをしていると、お金のテーマが出てくることは少なくありません。
以前に面談カウンセリングに来られた男性のクライアントもそうでした(※ブログに掲載することを了承いただきました)
彼はかなりのハードワーカーでしたが、その分、上司からの信頼もあり、社内での評判も良く、順調に出世街道を進んでいました。
給料も上がり続けていて、一見何の問題もないように思われるのですが・・・じつは仕事に没頭するあまり、奥さんや子供のことが後回しになっていたのです。
「あなたはどれだけ働いたら気が済むの?どこまでお金を貯めたら満足なの?」
奥さんから言われた言葉で、自分のやってきたことが家族を幸せにしていないのではないか?と疑問が出てきたため、カウンセリングに来られたのでした。
なぜなら、彼の中には「どこまで」という考えがなく、まるで穴の開いたコップに水を注ぎ続けるように「終わりがない」と感じていることに気づいたからです。
詳しく話を聞いてみると、彼の実家は自営業をしていたのですが、あまり商売がうまくいっていなかったため、子供の頃はいつもお金に困っていたとのこと。
両親が休む間もなく働いているのに、いつも生活に困窮している姿を見ていた彼は、「オレは絶対にお金をたくさん稼げるようになる!」と心に決めたそうです。
人の才能や能力が開花する一つのきっかけは、こうした「子供時代に無かったものを手に入れる」という過去の痛みから始まることは珍しくないのです。
大人になった彼は、子供の頃に目指した通りの結果を手に入れました。ですが、家族は幸せではなかったんですね。
毎日帰りが遅く、休日も仕事をしていたので、夫不在・父親不在の家庭になっていたからです。
痛みから始まった才能は、欲しいモノを手に入れた後で問題を引き起こすことはよくあるのです。
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彼の成功の大きな要因は、お金の不安をなくすために「お金を稼げるようになる」と決めたからでした。
しかし、お金がいくらあっても未来に対する信頼がないと不安は消えないのです。なぜなら不安は「感情の問題」だからです。
これはパートナーシップのあらゆる場面でも同じです。誰もが羨むようなパートナーと結婚しても、「彼(彼女)の相手が、こんな私で良いの?」と感じていると、パートナーがどれだけ「君だからいいんだよ」と言ってくれても悩みは消えません。不安を感じているのは自分だからです。
そして、目に見えない不安から逃げるために、働き過ぎてハードワーカーになったり、良い妻や良い夫になろうとし過ぎたりするんです。
あるいは逆に、パートナーを責め続けるようになったり、子供の意思を無視して勉強や習い事をさせ過ぎる親になったりもします。
これらは、すべて不安から逃げるための行動なんです。
こういった人の言葉、行いはほとんどが正しく、素晴らしいものです。ですが、人に伝わるのは正しいかどうかではなく、感情です。
皆さんが心の中で感じていることが、目の前の人に伝わっているわけです。
もし、彼の感情が心地よいものであったなら、彼の家族も安心や幸せを感じられるのですが、そうでなかったために家族は「これは幸せじゃない」と感じたんです。
もちろん彼は家族を愛していました。それは目の前の彼から間違いなく伝わってきました。ただ、それ以上にお金への不安から逃げるための頑張りになっていたのです。
「家があって、お母さんの作るご飯があって、欲しいものが買える。それでいいじゃないかと思って必死に働いてきたんですけどね・・・」
彼の子供時代を思えば、確かにその通りです。問題は一生懸命に頑張ったはずが、奥さんも子供も幸せではないことでした。
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さらに話を聞くと、彼は子供時代「自分がいるせいでお金がかかるんだから、自分がいなければ親は楽だったんじゃないか?」と思ったそうで、以来バイトで学費を稼ぐようになったとのこと。
両親が「私たちが何とかするから。そんなことしてくていい。」と言ってくれても、「お金はいらいないから」と言って部活もやらず、放課後の友達の誘いも断って働いていたそうです。
その話を聞いて、私はこんな問いかけをしました。
「奥さんもお子さんも『お金はもういらない』って言ってませんか?」
彼はハッとした顔をして、うなだれて、しばらく下を向いていました。
顔を上げた彼は、奥さんから何度も「お金じゃなくて、あなたに傍にいて欲しいのよ」と言われていたことを教えてくれました。
「あなたは両親が大切だったから、『お金はいらない』と言っていたんですよね。お金が無くても、家族が笑顔でいられることを願っていたんです。」
「奥さんもお子さんも、昔のあなたと同じなんです。家族の言葉には、あなたへの愛があると思いませんか?」
彼は自分が本当に願っていたこと。大切にしたかったこと。心から欲しかったものが何なのか、少しづつ思い出していきました。
彼がしてきたのは正しいことでしたが、伝わっていたのは愛情ではなく、不安の方でした。
私は、誰もが自分が正しいと思い込んで、正しいことをしているつもりでいます。
ただし、そこには2つの動機があるんです。愛情からの行動か、あるいは同じ痛み(失敗)を繰り返さないためか。
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彼が自分で作っていた人生ストーリーは、子供時代に両親の姿を見ながら経験した「お金が無いから苦しむことになる」という不安と恐れのストーリーでした。
こういった過去の痛みが土台になったストーリーは、子供時代は心の負担が限界を越えないように守るためにかなり有効に作用することが多いです。
実際、彼もバイトをして自分の必要な分は自分で稼ぐ力を身に着けられましたし、自立することで選択肢も増えて自信がついたはず。
しかし、大人になると今度は選択肢が増えたことで人生に不具合が起きてしまいます。なぜなら、本来の願いからかなり外れたところを生きてしまうからです。
さらに、この不具合は特にパートナーシップでは顕著に表れます。(逆に、表層的な現実部分での成功は手に入ることは多いです。彼のように。)
私たちは、誰もが無意識の中に自作の人生ストーリーを抱えて生きています。それぞれの人が持つ世界観・人生観はそのストーリーが土台にあるんです。
なので、無意識のうちに自作のストーリーに沿うような現実を作ってしまうんですね。
皆さんがこれまでに出会った人たち、起こった出来事。それらも皆さんの人生ストーリーの世界観に沿ったものではありませんでしたか?
以上を踏まえたうえで、人生を根本から変えていくための1つの方法が「このストーリーを変えること」です。
物事への見方、感じ方、捉え方を変えることによって、人生ストーリーは変わっていくんです。
たとえば友達と同じ映画を見に行った後に感想を言い合ってみると、お互いの視点や感じ方が全然違っていた、なんてことがありますよね。
同じ体験をしても見方、感じ方が違うと、別のストーリーとして捉えることが出来るわけです。
過去の出来事は変えられませんが、過去の体験は変えられます。そこから何に気づいて、何を学びにするのか?そのうえで、これからどう生きるのか?
目の前の大切な人たちに、何を伝えるのかは自分で決めることが出来ます。
あなたは大切な人にどんな感情を伝えたいですか?
それでは皆さんが健康で、心穏やかに、いい時を過ごされますように。
心理カウンセラー
近藤あきとし
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