11月30日に【アメブロ】恋愛テクニックに掲載した記事をご紹介いたします。
●主導権を握って譲らないうえにマウントまでしてくる彼にイライラして反撃したくなります
・彼氏や夫が何をするにも主導権を握って離そうとしない。
・二人で決めることなのに彼(夫)だけで決めてしまう。私には選ばせてくれない。
・自論の正しさばかり主張して、私の考えには一切同意しようとしない。
・私が知らないことをわざと話題にして「こんなことも知らないの?」とマウント(?)してくる。
「どうしてパートナー同士なのに、彼(夫)は主導権を取りたがったり、私の上に立ちたがるのでしょう?」
最近はそんなご相談を伺うことが多かった気がします。
それぞれのクライアントさんとパートナーの関係の背景にはいろいろな事情がありますが、共通する要素を見つけるなら、それは【優越感】になりそうです。
さて、優越感を感じられる心理とはどんな状態だと思いますか?
おそらく、多くの場合「自分に選択権がある」状態ではないでしょうか。
そして逆側(今回の記事で言うと彼女側)にとっては、彼に合わせたり、夫の決めたことに従うことになり自分には選択権がない状態ですよね。
ちょっと想像してみてもらいたいのですが、あなたが「自分で選べない」、「選択権がない」状態に置かれた時、どんな気持ちになりそうでしょうか?
たとえば「縛られて自由が無い感じ」とか、「閉じ込められて息が詰まる感じ」、あるいは「相手の言いなりになって不満でいっぱい」なんて人もいるかもしれません。
つまり私たちは選択権がない時に、とても強いストレスを感じる傾向があるんですね。
さらに深層心理を見ていくと、そこには【劣等感】を揺さぶられている感覚が潜んでいるようなのです。
どこか「自分は何もさせてもらえない」とか、「何もできない」気持ちにさせられますから、すごく気分が悪いわけです。
主導権を握っている側は【優越感】を感じることができて、選べない側はいつも【劣等感】を揺さぶられてコンプレックスを感じてしまうとしたら、
愛し合いたくてパートナーになったはずの相手に対しても、いつも良い感情でいるのはなかなか難しいですよね。
(正しさの主張、マウントする側の心理も同じです)
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ただし、このバランス。裏を返せば主導権を取りたい側は【劣等感】を感じたくないので、必死に自分だけが選択権を握っておこうとしている、とも考えられます。
とにかく自分が選択権を離さないでいれば、相手に主導権を取られることはない・・・【劣等感】を感じなくて済むわけですから。
では、どうして彼らはそんなに【劣等感】を感じたくないのか?
それは彼らの心の中に既に【劣等感】がしっかり存在しているからなのです。
こういった男性によく見られるの特徴が
「人を当てにしない」
「甘えを見せない」
「弱音を吐かない」
というような態度です。(「やたら周りを批判する」という人もいます)どうしてそうなるのでしょうか?
じつは彼らの過去、特に依存的で弱かった時代に体験した辛い出来事で、心に傷を抱えていることがとても多いのです。
私がこれまでによく聞いたお話としては、
・小さい頃は弱くて、いじめられたり、バカにされていた
・親がとても優秀で周りからも評価されていたため、いつも負けてきたと感じている
・出来の良い兄弟姉妹たちと比較されて、劣等感を感じ続けてきた
・家族が借金・貧困などの問題を抱えていたため、惨めな思いをしてきた
などがあります。
こうした劣等感を感じざるを得ない体験が、彼らの心の中に痛みとして残っているんです。
そして成長して大人になってからも
「もう二度とあんな惨めな気持ちには戻りたくない!」
と心の奥では【劣等感】だけは感じたくないと、いつも怯えて不安を感じ続けているんですね。
だから絶対に感じたくない【劣等感】をあなたに押し付けようとしてくるんです(あくまで無意識的にですが)。
つまり、とても自信がない人なんです。表面的にはとてもそうは見えないとは思いますけど。
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さて、こういう男性とどう関わっていけばいいのか?
先ほど彼らはとても自信がないと言いましたが、この逆の要素を持っておくことがカギとなりそうです。
つまりあなたの【自信】ということになります。
泰然自若ではないですが、物おじしない、心に余裕がある状態だと思ってください。
ようは彼らにあえて主導権を握らせても、あえてマウントをとらせても、あなたの自信がどこも揺らがないくらいの心のゆとりを持てることが大切なんです。
これが逆に、あなたにも心のどこかに【劣等感】が隠れていると、パートナーに支配されているような、コントロールされている感覚になってしまいます。
上に書いたように「何も選べない」「何もできない」無価値感に襲われてしまい、嫌な気持ちでいっぱいになってしまうでしょう。
そして結局は【劣等感】を刺激されることになり、居たたまれない気持ちになってしまうんです。誰だって相手から劣等感や無価値感を感じさせれたら嫌な気持ちになりますからね。
そんな嫌な感情が続くと、私たちは劣等感を押し付けてくる相手に対してイライラしてきて、反撃したくなってくるのです。
相手を責めて、批判して、相手を負かしてしまいたくなります。そして相手の上に立って自分の優位性を誇示したくなる・・・
お気づきかもしれませんが、それってパートナーと同じことをしてしまってるんですよね。愛し合う者どうしなのに、お互いに相手と争って、相手を負かそうとしてしまうんです。
なので、パートナーがあなたの上に立とうとしてきて【劣等感】を押し付けてくることにイライラしたり、そんなパートナーを負かしたい反撃したい気持ちになっているとしたら、
(パートナーは鏡と言いますから、こうした悩みを抱えている人には当てはまることが多いです)
まずはあなたの中の【劣等感】を見つめ直して、その痛みルーツを見つけることから始めてみましょう。
あなたの心の痛みを癒して、本当の自信を感じることができれば、今度はパートナーの中の「心の痛み・弱さ」を見つけてあげることができます。
心の余裕があると、パートナーがどうしてそれほどに【劣等感】から逃げたくなるのかを理解する余裕をもてるからです。
すると、彼らの「心の痛み・弱さ」を傷つけることなく、あなたの愛で受けとめて安心を与えることもできます。
あなたがパートナーの本来の価値を見て、伝えてあげることで、彼らがいつしか本当の自信をもった男性に成熟していくでしょう。
その姿を一番近くで見ているのはあなたのはずですからね。
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最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。
それでは、皆さんが健康で、心穏やかに、いい時を過ごされますように。
心理カウンセラー
近藤あきとし