不倫・パートナーがいる人を選んでしまうのはなぜ?~自分の感情を理解することが幸せな恋愛への近道~

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心理カウンセラーの近藤あきとしです。
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それでは、1月13日に【アメブロ】恋愛テクニックに掲載した記事をご紹介いたします。

●不倫・パートナーがいる人を選んでしまうのはなぜ?~自分の感情を理解することが幸せな恋愛への近道~

恋愛のカウンセリングをしていると、なぜか既婚者や既にパートナーのいる男性ばかり好きになってしまうというお悩みを伺うことがあります。

大人同士ですから誰とどういった関係を作るかは自分で決められるわけですが、未来の幸せへの道が見えない関係性は、やはり大変な思いをすることが多いようです。

最初から不倫や二番手の恋を望んでいる人は多くはないでしょうから。気づいたらそうなってしまっていた、という女性がほとんどです。

また、結婚したいなと思っているのに婚活で出会う独身男性には魅力を感じなくて、既婚者にはなぜか魅力を感じてしまうと言われる人もいます。

偶然好きになった相手がそうだった、というケースももちろんあるでしょう。

ただ、未来のない恋愛を望んでいるはずがないのに、気づいたら何度も不倫や二番手の恋になっているとしたら、自分では気づいていない感情が心のどこかにあるからなのかもしれません。

そこに気づくために、まずはこんな心の視点をもってみてください。

『頭ではそう思っていないけど、この状況を心のどこかで自分自身が選んでいるのではないか?そして、そうなるだけの理由があるとしたらどうしてだろう?』

私たちには意識できている感情と、心の奥(潜在意識)にある感情があります。

意識できている感情は当然ですが「これが好き」とか「あの時は楽しかった」など、自覚できていますよね。

もう一つの潜在意識の方は、心の奥にしまいこまれている為に自覚できていないのが通常です。

なぜ心の奥にも感情がしまわれてしまのかというと、たとえばあなたの過去に何らかの悲しい体験や、つらい出来事があったとします。

もう二度とあの時のような酷い気持ちにはなりたくない。惨めな思いをしたくない。そんな気持ちがあったとしたら、その感情を無かったことにしたくなるというのは分かってもらえるでしょうか?

あまりにしんど過ぎて、心が感情を抱えきれないと思ったとき、私たちはその感情を抑え込んだり、切り離そうとします。そして心の奥にしまい込んで、もう無かったことして、自覚しにくいようにするんですね。

ここからが重要なのですが、感じたくない感情を心の奥にしまい込んだとはいえ、本当になくなったわけではありません。

私たちは潜在意識にある感情と現実を一致させたいと思うようなのです。

この説明では分かりにくいと思うので、事例でお話ししますね。

まだ私がカウンセラーとして駆け出しの頃のクライアントさんのお話です。

彼女は独身男性とはつきあっても3カ月も続かないのに、既婚者やパートナーのいる男性とは年単位で長く関係が続けられるとのことでした。

未来に幸せがない関係だと分かっているのに、どうしても不倫や二番手の恋になってしまうのをやめたいというお悩みを抱えてこられたのです。

相手にパートナーがいるだけに、なかなか会える時間を作ってもらえなくても、ひたすら耐えて待つしかなかったと、彼女は話していました。

私が「なぜそんな苦しい恋愛を続けていたんですか?」と質問してみたところ、

「当時はそれが私にはふさわしいと思っていた気がします」と答えてくれました。

彼女の心には「私は幸せになってはいけない」「愛されるにふさわしい存在じゃない」という思いがあったようでした。

心に【罪悪感】という感情が強くあると、こういった思い込みを作りやすくなるのです。

罪悪感は簡単に言うと「私は罪深いことをしてしまったので、罰を受けなくてはならない!」「幸せになってはいけない」という感情です。

とはいえ、そんな感情は正面から感じたくはないですよね。なので自然と自覚しにくい場所へ抑圧するように、私たちの心は動いていきます。

しかし、ふだんは自覚なくても心の深い場所では罪悪感を感じているので、幸せになれそうな相手に出会うと、

「なんか魅力を感じないのよね」
「この人をずっと好きでいられる気がしない」

などの疑いや不安が出てきて、無意識的に関係が進んでいくことを止めてしまうのです。

そして、自分を選ぶことのない相手(既婚者やパートナーがいる男性)を選ぶことで、幸せになれない恋愛を続けるという罰を自分自身に与えようとするのです。

ただし見方を変えると、未来に幸せの見えない関係というものが、心の奥の罪悪感も気づかないようにしてくれる防波堤になっているとも言えます。

それだけに、このパターンを越えていこうと思ったら、自分の本当の感情を見つめて見る勇気も必要になってきます。

さらに詳しく話を聞いていくと、彼女が「私は幸せになってはいけない」という思いを抱えるようになった理由が見えてきました。

彼女は学生時代にお付き合いしていた彼氏と卒業後すぐに結婚するという約束をしていたそうです。

しかし徐々に彼が何かにつけて口出しや文句を言ってくるようになり、人格否定のようなことまで言われるようになってしまいました。

手を挙げられることが増えてきた頃に、その状況に耐えかねた彼女は逃げるように彼から離れて別れたとのことでした。

普通に考えれば、問題のある彼氏と縁が切れて良かった。となるところですが、彼女の心理はむしろ

「私が至らないせいで彼を怒らせてしまったんだ」
「我慢できずに逃げてしまった私が悪かったんだ」

という自己否定・自己攻撃に傾いていたのです。

おかしな話に聞こえるかもしれませんよね。暴言・暴力を受けていた側が罪悪感を感じて自分を責めてしまう【罪悪感】を感じるなんて。

でもこれは珍しいことではないんです。なぜかというと、彼女が「あんな彼にさせてしまったのが自分だった」と思う分だけ

「もっと彼にしてあげられることがあったのではないか?」

「本当は出来たことがあったはずなのに、私は何もしなかった」

という罪悪感を抱えてしまうからです(もちろん誤解です)。彼女の優しさの裏返しが自己嫌悪になっていたんですね。

つまり、彼女が長い間抱えてきた「こんな酷い私が幸せになって良いはずがない!」という気持ちから、あえて上手くいきそうにない相手を選んで追いかけてしまったり、成就しない関係を続けることで自分を罰しようとしていたのでした。

つらい出来事があった時、本当は自分のせいではなかったのに自分が悪かったと思ってしまう。

これは、他の誰かを悪者にしたくないという彼女の優しさでもありました。しかし今はそれが彼女から幸せな恋愛を遠ざけてしまっていたのです。

私は彼女の潜在意識にある思い込みと、それが罪悪感から作られたものだという話をしました。

そして、彼女が自分を責めて責めてボロボロになっている「あの時の彼女自身」を思い出して、今の彼女が受けとめていくセラピーをしました。

感情というのは、どれだけ抑圧しても切り捨てて無かったことにしても、心の中から消えて無くなることはないのです。

むしろ潜在意識の中に隠れてしまった分だけ、望まない現実を無自覚に選んでしまうという状況を作ってしまいます。

しかし罪悪感をはじめとするあらゆる感情は、向き合って感じて受け止めてあげると、消えていってくれるんです。

今回ご紹介した女性クライアントも、罪悪感を癒しながら自己価値を見直す取り組みを続けることで、「愛される私」を取り戻していきました。

もし、これを読んでいるあなたが同じような問題を抱えているとしたら、今の現実はあなたが本当に望んでいるものではないことに気づいてください。

間違った思い込みや誤解がどこから生じたのか?なぜ罪悪感を抱えてしまったのか?を解き明かすとその理由がきっと分かってきます。

そして先ほどの彼女のように心の痛みを癒すことで、本来の自分の価値や魅力を承認していけた分だけ、「私は心から幸せを望んでいいし、それを手に入れてもいい」という許可を下せるようになりますからね。

※参考記事です↓こちらもどうぞ

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。

それでは、皆さんが健康で、心穏やかに、いい時を過ごされますように。

心理カウンセラー
近藤あきとし

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