大好きな人の前で「素直になれない人」にやってみてほしいこと


心理カウンセラーの近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。

●大好きな人の前で「素直になれない人」にやってみてほしいこと

前回のブログでは↓

憎まれ口や悪い態度をとってしまうパートナーにどう関わればいいかを解説しました。

目次

大好きなのに素直になれない――

今回あつかうのは逆パターン。あなたがパートナーに悪い態度をとってしまうのはどうしてか?をとりあげます。

あなたがもっと素直に気持ちを表現するため、大切な人をもっと愛せるようになるために役立ててくださいね。

大好きな彼にちょっとした冗談でからかわれただけなのに、

「なんでそんなこと言うのよ!」

と、つい大声で怒ってしまった。

夫がケンカの仲直りにとケーキを買って帰ってきてくれたのに、

「今ダイエット中なんだから、そんなの見せないでよ!」

なんてケチをつけてしまった。

皆さんにはそんな経験、ありませんか?

嫌いな相手にだったら態度が悪くなるのは分かりやすいですよね。距離をとりたいので、つい相手に不愉快が伝わるような態度になってしまうこともあります。

ところが、私たちは大好きな相手に、本当はもっと仲良くしたい親密になりたい、距離を近づけたいと思っているのに、なぜか嫌いな相手以上に悪い態度をとることがあるようです。

もちろん意図的にそうした態度をとっているわけではありません。考えるより先に、つい出てしまうことがほとんどです。

なので、あとで「なんであんなこと言っちゃったんだろう・・・」という自己嫌悪が襲ってきて、自分を責め、悶々とした苦しみが消えない。なんて経験に覚えのある人もいるのではないでしょうか?

恥ずかしがり屋さんの“反対の表現”

どうして大好きな人に素直になれず、悪い態度をとってしまうのでしょう?

察しの良い人はもう理解していると思いますが、そうです、前回と同じくこういうタイプの人は超のつく「恥ずかしがり屋」さんなのです。

強がりも悪態も、実は「愛されたい」のサイン

恥ずかしいのがバレたくないので、虚勢を張ったり、悪ぶったりします。

「優しい」「可愛い」や「喜んでいる」素直なところを見られるのが耐えられないほど「恥ずかしい」ので、「強がる」「悪態をつく」など逆の態度をとることで、この「恥ずかしさ」から逃げようとします。

また超「恥ずかしがり屋」さんは、ネガティブな感情ばかりでなく、自分の長所・良いところを認めるのも超苦手です。自分の「魅力」を素直に受け入れられないのです。

超「恥ずかしがり屋」さんの素直になれない度合いは、そのまま「親密感への恐れ」になって態度に表れてしまいます。

本来持っている素晴らしい自分を受け入れられず、逆の態度で抵抗している状態といえるのですが、これは「自分が自分の魅力とケンカをしている」ようなものです。

あなたのパートナーはとっくに素晴らしいあなたを見つけていて、そんなあなたのことが大好きなのに。なんだかもったいない話ですよね。

子供らしい子供でいられなかった人ほど、恋愛で拗ねてしまう

大好きな人に「悪態をついてしまう」「素直になれない」を卒業しようと思ったら、あなたの人生を見つめ直してみるとヒントが見えてきます。

超「恥ずかしがり屋」さんに多いのは、幼少期に「子供らしい子供でいられなかった」人です。

子供なら当たり前に持っている、親に甘えたい気持ち。依存心を思うように満たせなかったために、早く大人になろうとしてきた人がたくさんいます。

そんな人の心の奥には、かつて愛されたいように愛されなかった悲しみがそのまま残っていたり、思い通りにならなかった悔しさがいっぱい詰まっていたりします。

「なんでもっと愛してくれないのよー」
「親に甘えられなかったら、誰に甘えろっていうのよー」

というような文句もたくさんあるわけです。

でも自立した人は自分の中の依存心が嫌いなので、この自分の中の駄々っ子のような言い分を早々に切り捨ててしまうんです。

ただ、無くなったわけではないので、ある状況で心の奥の痛みが刺激されると、切り捨てたはずの子どもの頃に受け入れてもらえなかった気持ちが、駄々っ子のような悪い態度で出てきてしまうのです。

ある状況とは、言うまでもなくパートナーの前ですね。

「この人になら言いたいことを言えそうだ」

と思うのですが、心の中には言いたいことを聞いてもらえなかった痛みが残っているので、駄々っ子が拗ねるわ、ぐずるわ、暴れるわで、ついつい悪態をつくことになってしまうのです。

甘え足りなかった過去を、やさしく抱きしめる

今日は、このあなたの中の駄々っ子ちゃんの言い分を受け止めてあげる日にしてみましょう。

「きっと甘え足りなかったなあ。もっと甘えたかったよね。」
「おかげでけっこう大変だったよね。」

駄々っ子ちゃんと、そして自分の人生をいたわってあげてください。そして心の中の駄々っ子ちゃんの手を握って、

「寂しかったねー」

と、この子の全面的な味方になってもらいたいのです。甘え足りなかった自分を全面的に肯定して受け入れてあげると、今まで騒いでいた部分がおとなしくなっていきます。
(自分でやるのが難しそうだったらカウンセラーと一緒に取り組んでくださいね)

恥ずかしさごと「ごめんね」と伝えてみる

落ち着きが感じられるようになったら、今までだったら強がったり、悪態をついていたなあ、という場面で、

そんな素直なあなたを表現できた分だけ、近い将来「あんな時もあったね」と大好きな人と話せる日がくるはずですよ。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。

それでは、皆さんが健康で、心穏やかに、いい時を過ごされますように。

心理カウンセラー
近藤あきとし

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