結婚前に出てくる不安の理由(2)~すべてを知られるのはすべてを愛されること~

心理カウンセラーの近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。

●結婚前に出てくる不安の理由(2)~すべてを知られるのはすべてを愛されること~

前回の記事では結婚前の不安、いわゆるマリッジブルーの心理をお話ししました↓

そこまで不安にはならなかったとしても「結婚を前にして足踏みをしている」そんな人は少なからずいるのではないでしょうか。

恋愛のカウンセリングをしていても、

という相談もあれば、逆に自分が結婚を求められた時に、

といった話を伺うこともありますね。

前回の記事では、結婚への恐れの中に「まったく新しい自分へ生まれ変わることへの不安」があるとお話ししましたが、別の心理が理由になっている場合もあります。

それは「パートナーに自分のすべてを知られてしまう恐れ」です。

言い換えると、私たちが自分では受け入れがたい自己嫌悪や、コンプレックスを相手に全部見られてしまうことを怖がっているということです。

そんな心の声が聞こえてきて、あと一歩が踏み出せない。そんな状況の人もたくさんいます。

私たちには「どうしても自分では受け入れられない、愛せない」と感じている部分があったりしますが、ふだんは潜在意識といわれる心の領域にしまわれているので、気づくことはほとんどありません。

たとえば、自分の家族や兄弟、親戚に何らかの問題を感じている人は、おつきあいしているだけなら当人同士の話題が主になりますから、家族の話題はそれほど重要ではないですよね。

ただ、結婚となるとお互いの家族を紹介し合う場面が出てきます。

隠しておきたい家族がいる、そこにコンプレックスがるとすると、結婚式での顔合わせや結婚後の親戚づきあいまで、考えるだけでうんざりして、結婚に絶望のイメージしかないような人もいます。

つきあっている間は隠せていた、見られたくない自分、自己嫌悪、コンプレックスが白日の下に晒されてしまう。そんなプロセスを二人ともが通過していくわけです。

分かりやすいモノでは、黙っていた借金、水商売の経験、プチ整形など。それ以外にも、肉体的なコンプレックスもありますし、内面的な部分の自己嫌悪を知られたくない場合もあります。

私たちは誰もが、ふだんはペルソナといわれる仮面をつけて生きています。

人によって程度の差はありますが、仕事、学校、友人、恋愛など、それぞれの場面でペルソナを使い分けて、周りに気に入られるような自分を演じている部分があるのです。(自覚できている人はあまりいませんが)

ただそんな自分を演じることを、どこかでうんざりしていたり、疲れきっていたりします。

その分だけ、愛するパートナーの前では本当の自分でいたい。もっと楽に自分をさらけ出していたいという欲求をもっているんですね。

すると、隠しているものが多いほど苦しくなってきますから、結婚を前にすべてを見てもらいたい気持ちが出てきます。

すべてを受け入れてもらって、安心してから結婚へ進んでいきたい。そんな欲求も少なからず出てくるものです。

その「自分では愛せない」という気持ちをパートナーに投影して、「私が愛せないんだから、きっとパートナーも愛してなんてくれない」と心の奥で感じるわけです。

もっとも表面意識では「パートナーは私を受け入れてくれない(選んでくれない)に決まっている」くらいの感覚なので、心の奥の感情にはそうそう気づけないはずです。

この潜在意識(心の奥)と表面意識(頭)のズレ、そして「自分のすべてを受けれて愛してほしい」「けど、きっとそれは無理」という感情の葛藤が苦しいので、結婚へ進むことになぜか躊躇してしまう心理になっているのです。

前回の冒頭で書いた、結婚前に本人でもわけが分からない行動をしてしまうのは、こうした心理が理由であることが多いのです。

しかしながら、パートナーシップの恩恵は、こうした受け入れがたい自己嫌悪やコンプレックス、またそれらが生じた過去の痛みの体験まで、パートナーとの関係を通して癒されるところにあります。

自分ではとても愛せないと感じている自分の一部(たいてい「この最低な自分が自分のすべて」だと思ってしまうのですが)、そこをパートナーに愛してもらうことで、

「今まで自分が信じてきた世界だけが、真実ではなかった」そんな体験をできるところに、パートナーシップの素晴らしさがあるのです。

お互いの痛み、自己嫌悪を受け入れ合い、愛し合う。その恩恵が、今まで生きてきた思い込みの世界を変えてくれるわけです。

パートナーからしてみると、あなたが何を感じているのか?どう思っているのか?が分からないのは、とても居心地が悪いですし、怖さも感じるんです。人は分からないものに怖さを感じますからね。

素直な感情をコミュニケーションできる、そんな安心感のある関係性を二人が作れていると感じられた分だけ、親密感は大きくなっていきます。そうして二人の絆が深まっていくからです。

パートナーシップでは、二人のプロセスが進むことで関係性が深まってくるにつれて、だんだん今の関係がつまらなくなってくるんです。

すると結婚などの次のステージへ移りたくなるのですが、ここで今回のテーマのように疑いがたくさん出てきてしまいます。

こうした場面では、パートナーを全面的に信頼する。そうしないとこれ以上は進むことができない、誰もがそんな段階に直面します。

でも、すべてを信頼するということは、自分のコントロールを手放してパートナーに丸ごと明け渡すことですから、

「そうなったらどうなってしまうの?取り返しがつかなくなるんじゃないか?これからは相手の言いなりになるってこと?」

などの恐れも同時に出てくるんです。

それが怖すぎて、毎回あるところから進めずに同じ場所をグルグル回っている。そんな恋愛をしている人もいます。

この恐れはパートナーの中にも、恋愛の中にも、あるいは結婚自体にもあるわけではないんです。私たち自分自身の心の中の恐れだからです。

ある意味ではリスクを受け入れることを求められる場面でもあるわけです。

感情というジャンルでの、ちょっとした冒険が必要ですし、リスクに飛び込む勇気をあなたの中に見つける時でもあるのです。

あなたが今回の記事と同じような状況にいるなら、こう思ってみてください。

今と同じ思い込みの世界にい続けるのか?

それとも、思い込みを越えてまったく新しい世界に二人で進むのか?

今日がそれを決める日だと。



最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。

それでは、皆さんが健康で、心穏やかに、いい時を過ごされますように。

心理カウンセラー
近藤あきとし

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