不安すぎて自分から壊してしまう恋愛のパターンをやめるには


心理カウンセラーの近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。

2月26日に【アメブロ】恋愛テクニックに掲載した記事をご紹介いたします。
●不安すぎて自分から壊してしまう恋愛のパターンをやめるには

恋愛をすると必ずこんな不安を感じてしまう、というご相談を伺うことがあります。

・彼ってじつは浮気しているのかも?

・もう私のこと好きじゃなくなったのかな?

・相思相愛なのは私の勘違いだったの?

「つきあい始めて数ヶ月くらい経つと、いつも不安になってしまいます」、というお悩みは少なくないんですよね。

中には、つきあった直後から不安という人もいますし、こういう不安を感じたくないので恋愛自体が始められないという人もいます。

カウンセリングの経験上、こういったケースは彼の方は浮気はもちろん、何も悪いことはしていなくて、彼女への気持ちも全然変わってないことがほとんどなんです。

でも彼がほんの少し機嫌が悪かったり、いつもと態度が違っていることを感じると、

「この前ケンカしたことにまだ怒っているのかな?」
とか、
「昨日の電話でわたし変なこと言っちゃった?」

など、自分の悪かったところ探しを始めてしまうか、または彼の浮気や心変わりを疑ってしまうんですね。

不安にとらわれている状態であれこれと考えていると、悪い想像(妄想と言ってもいいかもしれませんが)ばかり膨らんでいって、最後は彼に捨てられるという未来しか見えなくなってしまいます。

まだおつき合いしていない場合なら、

「彼って素敵だな。もっと仲良くなりたい」

と感じて意識し始めた時から、彼の反応が悪かったり、連絡の返信が遅いだけで、

「あ、私には興味ないんだな。この人ともうまくいかないに決まってる・・・」

こんな思い込みがグルグルと頭の中を回りだします。

そして傷つく前に自分から身を引いていく。なんてことが繰り返されていたりします。

まだ2人の間には何も始まっていないのに、ものすごく早すぎる段階であきらめてしまうんです。

もしかしたら彼はあなたのことを気になり始めていたのに、それに気づく前に自分で終わらせてしまっていたとしたら、ものすごくもったいないですよね。

パートナーがいる・いないに関わらず、この種の不安を抱えていると、「こうだったらどうしよう?」という妄想や不安に振り回されて、彼の気持ちを自分で決めつけてしまって恋愛が上手くいってない人が多いように感じます。

まだ何も起きていないにも関わらず、関係が終わったと思ってしまう。

まだ何も始まっていないにも関わらず、出会いの前に身を引いてしまう。

自分一人で幻想のストーリーを作って、自分で終結させてしまうわけです。

また、別の問題で言えば、おつき合いしていても彼の言動を気にしすぎて、彼女が自分の素直な気持ちを表現することができないので、

彼の方が「あれ?何か怒らせるようなことしちゃったかな?」とか「オレのこと飽きちゃったのかな?」という不安を抱えることになるんです。

なので最初から「彼が好き」という気持ちが伝わってないことも多く、彼女からしてみたら一生懸命に好意を見せているつもりでも、彼には全然伝わっていなかったりします。

告白してみて初めて「え!オレのこと好きだったの!?」と言われたなんて話も珍しくないんですよ。

おつき合いが始まらない人の方では、「私は選ばれない・・・」という不安が怖すぎるために、最初から既婚者などのパートナーがいる男性を好きになったり、有名人・タレントなどを追いかけたりするケースが多いですね。

自分が選ばれることのない相手だったら安心して好きになれるからです。心のどこかで自分は選ばれないと分かっていれば「選ばれない不安」を感じなくて済みますからね。

こういった感情は心理学的には【無価値感】と呼ばれています。

「私には愛される価値なんてない」
「私は選ばれない」
「だからきっと捨てられる」

こうした感情を抱えている分だけ、恋愛での不安が強くなってしまうと考えられています。

ただ、この無価値感と言われる感情、じつはすべて「嘘」なんですよね。

なぜなら「愛される価値がない人」なんて一人も、どこにもいないからです。

とは言え、もし心を深く掘り下げていけば、ルーツとなる出来事や人間関係が出てくるとは思います。

たとえば、子供時代にお父さんが浮気をしてお母さんを裏切った。離婚をして苦労して子供を育ててきたお母さんを見てきた分だけ、「男はいつも裏切る。女はいつも損をする」という痛みを抱えてきた女性がいたとすれば。

出会う男性やパートナーに対して「裏切ったお父さん」というフィルターで見てしまうかもしれません。

浮気したのはお父さんなんですが、家族に近い距離になるようなパートナーとの関係では、つい「お父さんフィルター」をかけて見てしまうので、「いつかこの人も私を裏切るかもしれない」という不安を抱えてしまうことは、十分あり得る話です。

この種の不安は、かつて一番愛してもらいたかった人。一番愛していた人との関係で感じた不安がルーツだからです。

なので、この先もっとも愛されたいし愛したい人、つまりパートナー(になるであろう人)との間で、再浮上してくるわけです。

ですが、先ほど言ったように【無価値感】はすべて「嘘」ですから、その罠にはかからないようにしていきましょう。

「もう彼とは終わりかもしれない・・・」

「きっと私になんか興味ないんだ・・・」

そう不安を感じた時にこそ、疑いに振り回されたり恐怖に追いかけられて勝手に自爆してしまう前に、

「でもこれって、わたしの中にあった不安がそう思わせているのかも」

と、立ち止まって自分の心を見つめる時間を持ってみてください。

そして、周りの人に協力してもらってください。

「今、彼のことをこんな気持ちで見ているんだけど、みんなはどう思う?」

「気になる人がいるんだけど、うまくいく気がしないから応援して」

あなたのことが好きな人たちは必ず後押しをしてくれます。そして、思い込みなのか事実なのかを教えてもらってください。もし思いつく人がいなければ、私たちカウンセラーを頼ってくれて大丈夫です。

こうした不安を抱える人のお話を聴いていて、いつも私が感じるのは「本当に人を深く愛したい」という強い願いです。

だからこそ、上手くいかなかったら・・・、という怖れに誰よりも繊細になってしまうのかもしれませんね。

ただ、だからこそ「人を愛することの価値」を誰よりも知っているとも言えますね。

もしこのブログを読んでいて、「これ、わたしのことかもしれない」と感じた人がいるなら、そんなあなたに愛されることを待っている誰かが、この世界にきっといるはずです。

最後になりますが「愛される価値なんてない」という不安は、いっぺんにゼロにすることは難しいと思います。

ですが、少しずつ減らしていくことはできます。

・この不安が無価値感から生じている感情だと知る

・「もうダメかも」と思ってしまう罠が出てきたら立ち止まる

・周りに助けてもらう

これらを意識するだけで、以前よりも不安が減っているのが意外と簡単に実感できると思います。

この記事をあなたの恋愛に役立てていただけたら嬉しいです。

そして、皆さんがすべての不安から解放されて、大きな幸せを実感できることを心から応援しています。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。

それでは、皆さんが健康で、心穏やかに、いい時を過ごされますように。

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