「どうせ私は愛されない」の罠から抜け出す方法(1)~【アメブロ】恋愛テクニックより

心理カウンセラーの近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。

8月29日に【アメブロ】恋愛テクニックに掲載した記事をご紹介いたします。

●「どうせ私は愛されない」の罠から抜け出す方法(1)

最近のパートナーシップに関するカウンセリングでは、「私は愛されてこなかった・・・」という無価値感の癒しがテーマになることが多かった気がします。

私たちは過去にもらえなかった(と感じている)愛情を、無意識のうちにパートナーから取り戻そうと躍起になっている時があります。

「お父さんに褒めてもらえなかった」
「お母さんに話を聴いて貰えなかった」
「過去のパートナーとの記憶は、寂しかった思い出ばかり」

などなど

本当は愛して欲しかったのに、こうした経験が繰り返されると、

「私はもう誰にも愛されないんじゃないかな?」

という気持ちになって、心のどこかで諦めてしまったり、両親や過去のパートナーへの怒りや恨みを抱えてしまうこともあります。

とは言え、こうした感情はあまりにも辛すぎてまともに感じられないことがほとんどなので、ふだんは意識の奥深くに抑圧され、潜在意識や無意識と呼ばれる心の領域にしまい込まれています。

すると誰かと恋愛関係になったり、結婚生活が始まってしばらくすると、遥か昔に諦めたり、傷ついたり、怒りや恨みのルーツになった、過去に感じた「もっと愛されたかった」という欲求が、徐々に心の表面に浮かび上がってくるんです。

そして、今、目の前にいるパートナーに、両親や過去のパートナー(「この人から愛されたかった」と感じている相手)の姿を重ねてしまい、

「あなたはあの人たちと違って、私が欲しい愛をちゃんとくれるよね・・・」

と、ついつい求めすぎてしまうことが起こるんです。

恋愛や結婚が始まったばかり、いわゆるロマンスの時期であれば、パートナーはあなたの欲求を叶えようと一生懸命に与えようとしてれるでしょう。

しかし、過去にあなたが体験した「愛情をもらえなかった」という悲しみ、不安、怒りが心の奥に残っている分だけ、安心感や感謝の気持ちよりも、不足感や不満をパートナーにぶつけてしまうなんてこともよく起こります。

そうなるとパートナーの方は徐々に、

「これだけ頑張って与えているのに、どうして満足じゃないんだろう?」とか

「ひょっとして自分の愛情が十分でなかったのかな?」

と感じるようになって、自信を無くしてしまいます。そんな自信の無さや無力感を感じたくないパートナーは

「もう君のわがままには付き合っていられない」

と怒りを感じてケンカになるか、または

「自分の愛では君を満足させられない・・・」

と、すっかり諦めきってしまい距離をとっていこうとするかもしれません。

(この時点でカウンセリングを受けに来られるお客さまはとても多いですね)

これは、「私は愛されなかった」という無価値感で辛い思いをしてきた体験から、その感覚をパートナーに分かってもらおうと、無意識的にパートナーに無価値感を感じさせるような態度や行動をとってしまうからなんですね。

「私はこんなに辛くて苦しかったの!それを分かってほしいの!」

という思いをパートナーに伝えたくて、ついやってしまうんです。

私たちは誰もが抑圧した欲求があったり、心に痛みを抱えているので、恋愛以外の人間関係でも多かれ少なかれ似たようなことをしてしまうんです。

ちょっと想像力を働かせみてほしいのですが、

もし、あなたが今までもらってきた愛情を積み重ねてメーターのような目盛りを付けることができるとしたら、「私は愛されなかった」と感じている分はマイナス側に針が振れているはずですよね。

過去にもらえなかった愛情の分だけマイナスになっているので、

「なんとかそれを取り戻したい。それには目の前のパートナーから愛情をもらって、マイナスをプラスに変えたい。」

そう感じるのは無理もないことかもしれません。

本人的には切実な思いがあるわけですし、両親や過去のパートナーの姿を今のパートナーに重ねていることに気づくのはかなり難しいことですからね。

「愛されなかった」痛みがあるからこそ、「パートナーからは何としても愛されたい」と感じるんです。そうしたら心の中でバランスがとれると思ってしまうから。

ただし、パートナーからすると、まるで身に覚えのない借金の返済を迫られているような感じがするんです。

先ほどのようにロマンスの時期には頑張って与えようとしますが、あまり感謝されなかったり、与えても与えても際限なく求められたりすれば、落胆や疲れの方が上回ってしまいます。

パートナーシップでは、パートナーを父親や母親のように扱ってしまい、昔もらえなかった愛情を取り戻したくなってしまうことは珍しいことではありません。

しかし、これをやり過ぎてしまったり、怒りや恨みを抱えたまま関わってしまうと、パートナーとの関係性が親子関係の再現のようになって、不平不満、無価値感、罪悪感をたくさん感じるようになって苦しくなってしまうんですね

これが、セックスレスの原因になったり、ケンカばかりしてしまったり、倦怠期の冷え切った関係性につながっていく要因になるのです。

あなたが女性ならお父さんとの関係性を、男性ならお母さんとの関係性について見つめ直してみると、今のパートナーとの間に感じている感情との共通点が見えてるかもしれません。

あるいは過去のパートナーとの間で同じようなパターンが繰り返されいなかったどうか?も振り返ってみると大切なテーマが隠れている場合もありますね。

あなたのパートナーとの間の問題がある時には、過去の人間関係で感じた痛みがどんなものであったのか?に目を向けてみると、抜け出すためのヒントを見つけられるかもしれませんよ。

長くなりそうなので続きは次回お届しますね↓

※参考記事:倦怠期の乗り越え方について書いています↓

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最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。

それでは、皆さんが健康で、心穏やかに、いい時を過ごされますように。

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