心理カウンセラーの近藤あきとしです。
あけましておめでとうございます。
昨年は誰にとっても忘れられない、特別な年となりましたね。
そんな大変な状況にありながらカウンセリングサービスに変わらぬご愛顧をいただきまして本当にありがとうございました。
先の見えない中でも、一人一人が抱えている希望だけは見失わずにいたいですね。そして皆さんの毎日が嬉しい一日になるように共に進んでいけたらと願っています。
今年も皆さんがそれぞれに「自分らしい幸せ」を生きるための応援をしていきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
では、1月2日に【アメブロ】恋愛テクニックに掲載した記事をご紹介いたします。
●強いこだわりを持つ彼を理解したい~コレクションに隠れた欲求について~
去年の11月にこんな記事を書きました↓
車や家、服や靴など、実用品・装飾品を問わず、持ち物や身に付ける物にこだわりを持っている男性がいますよね。
そこには「持ち物=自分の価値」という感情が隠れていました。
じつは彼らの本当に欲しいのは、物質的なモノではなかったという解説をお話しでした(それが何かは記事を読んでみてくださいね)。
こちらの記事を読んだお客さまから、こんな質問をいただきました。
「私の彼は腕時計をたくさん持っていて、最近また新しいものを買ったみたいなんです。そんなにいっぱい持っていてどうするの?って思ってしまいます。」
「私は一つあれば十分だと思うんですけど、彼にはどういう心理があるんでしょうか?」
人によっては「腕時計は軽くて薄いのがいい」という人もいれば、「丈夫で長持ちすればいい」という人もいますし、あるいは「正確で時間の狂いがなければ何でもいい」という人もいますよね。
腕時計でも、車でも、服や靴でも、仕事でも、私たちが手に入れようと思うものは、すべてその人の心の隠れた欲求の投影だと言えます。
では、腕時計などの持ち物への「こだわり」には、どういった感情が投影されやすいのでしょう?
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時間を知るためというのが腕時計の本来の機能ですよね(登山用や自転車用など競技に特化した機能を備えたものも含めて)。
つまりは『実用品』なのですが、世の中には機能だけじゃない特徴を持ったものも多くあります。
ファッションブランドが出しているもの、キャラクター賞品や、映画や有名人とのコラボレーションで作られたものもありますよね。
なお、この彼の集めているのは時計ブランドが数量限定で作っている、いわゆる高級時計とのことでした。
そういった『装飾品』『嗜好品』として手にしているのであれば、これは腕に付けることが嬉しかったり気分が良くなるので、つまりは自分の好みとか、楽しみの為になります。
そして何を好きで、どこに魅かれるかによって手に入れるものも変わってくるわけです。
だとすると、いろんな種類の腕時計を買ってしまう。集めている。というのは、
それだけ「人生に多様な楽しさを体験したい」「色んな刺激や喜びを感じられる生き方をしたい」という欲求の一つの現れと解釈することができます。
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また別の見方として「色んな自分を表現したい」という欲求とも考えられます。
ひょっとすると彼は、自分の内面にある、色んな自分の要素を表現して楽しみたい人なのかもしれません。
彼だけに限らず、私たちは、家族の前の自分、友だちの前の自分、職場での自分、パートナーの前での自分など、色んな顔を持っていますよね。
いくつもの顔を使い分けながら、その場での楽しさを感じている部分は誰にでもあるはずです。
おそらく彼は多面的な自分をもっと知りたいとか、表現したい、楽しみたい人ではないかと思いました。
逆から見れば、こう考えることもできます。
ふだんから自分の一面的な顔しか周りに見せずに、本来持っている他面的な自分を隠しながら生きている人の場合。
「自分を隠さなければ!」という感情が強いほど、かえってバランスをとろうと「どこかに自分を表現する場所が欲しい!」という気持ちが強くなってしまうのです。
すると「せめて腕時計くらい個性的にしたい」とか、「ファッションや、車くらいは・・・」という形で欲求が出てきても不思議ではないのです。
あとは、よく言われることですが「ステータス」として腕時計をつける場合もありますね。
また別の見方では肌身離さず付けているという部分からは「恋人」のシンボルのようにも考えられます。
となると、一つだけを使い続ける人が一途で、色んな時計を使い分ける人は浮気性なのかと考えたくなりますが、私はそれはちょっと話を単純化しすぎな気がするんです。
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なぜかというと、たとえば恋愛でも結婚でも、3年も一緒にいるとどんなカップルでも倦怠期になりますから、相手に飽きたり、マンネリを感じますよね。
多くの人はここで別れたり、他の相手を見てしまって浮気をしたりされたり、パートナーの代わりに仕事や趣味に没頭するなどの経験をします。
しかしこの時、私たちの心の奥、潜在意識では何を感じているかというと「もっと違う自分を感じたい」という欲求があるんです。たとえば、
「今まで彼(彼女)の前では受け身で大人しくしてきて、それも悪くなかったけど、最近はもっとアクティブで積極的な私でいたい気持ちが強くなってきてるんだよね・・・」
「でも彼(彼女)はそんな女性(男性)は好きそうじゃないし、そのせいか最近イマイチ魅力を感じられない時があるなあ・・・」
なんて思うことは珍しくないのです。
だとすれば、本当はパートナーに対して
「もっと違う自分を表現して、もっと恋愛や結婚を楽しみたい。」
「パートナーの違う面も私に見せて欲しい。」
そう求める気持ちが目覚めてきていて、
もっとお互いが違う顔(=新しい魅力)を表現することで、刺激しあって変化を楽しみたい。
そんな喜びと幸せをパートナーに求めている。という心の声が隠れているのかもしれないのです。
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こうした視点から、お客さまのパートナーである彼を考えてみると、
「おそらく彼は、パートナーであるあなたとの関係性を通して色んな自分を表現して、多様な楽しさを感じたい人かもしれないですね。そして同時にあなたの違う面も感じたくて、二人で変化を楽しみながら幸せを分かち合える愛を求めているようですよ。」
「その為に、あなたも彼の他面的な魅力を体験したいと思いながら、自分の違った面を表現すること、変化することを楽しめると、お互いに刺激しあいながら成長しあえるはずです。いつまでもお互いのことを『もっと深く知りたい』と求めあえるパートナーシップを実現できると思います。」
と見てとることができました。
最後に、今日はこんな目でパートナーを見てあげてください。
腕時計に限らず、パートナーの持ち物や趣味、仕事との向き合い方など、こだわりを感じる部分に「どんな潜在的な欲求が隠れているだろうか?」
そして、パートナーがあなたと「本当はどんな風に愛しあいたいと願っているか?」
目の前の大切な人が、心の深い部分に抱えている気持ちを丁寧に見つめてみようと思ってみてください。
そこに二人の関係性をもう一歩進めるためのヒントが見えてくるはずですよ。
※男性心理の参考記事です↓こちらもどうぞ。
2017/2/19「意味不明な彼の行動」
2016/9/25「女性に『ここを一番知ってほしい』男性心理の話」
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。
それでは、皆さんが健康で、心穏やかに、いい時を過ごされますように。