子供の日に残っていた宿題をする~復讐心の奥にあったモノ

ゴールデンウィークは今日で最後という人も多いのではないでしょうか?
私はいつも仕事をしていることが多かったのですが、
※4/24のブログ ゴールデンウィークというと思い出すこと 

それでも何かしようと思って、時間を見つけては部屋の掃除をしていました。

すると昨日、朝から部屋の整理をしていると押入れの奥から子供の頃に書いた作文や賞状が入った箱が出てきたんです。
中を開けて良く見てみると、幼稚園で描いた絵が全部ファイルにまとめてあったり、小学校の夏休みの課題や入学式に着た小さなスーツ(半ズボン)までありました。
またアルバムには貼っていなかった写真もたくさん残っていました。
思わず掃除の手を止めて一つ一つ当時のことを思い出しながら見入ってしまいました(掃除をしている時のあるあるですよね)。
自由で無邪気だった子供のころを思い出すと、なんだか胸が暖かくなる気がするのは私だけではないと思います。
あれこれと眺めていると、思い出の品の中に、誰かの顔が描いてある丸くカットされた板が出てきました。
裏には「おかあさんありがとう」と書かれていましたので、母親の顔を描いたモノだと分かりました。
同じく今度は丸い厚紙に裏に「おとうさんありがとう」書かれた、父親の顔を描いたモノも見つかりました。
おそらく母の日と父の日に両親に贈るために幼稚園で作ったのでしょう。
手に取って眺めていると、きっと一生懸命描いていたのだろうだろうなあという思いがしてきました。
きっと幼稚園児のワタシは全力で二人の顔を描いて、100%の出来だと思っていたに違いないでしょうね。
せっかくなので、その二つの絵を両親にあらためて贈ってみることにしました。
絵を見ながら、母は「そうそう、あの時は~」と当時を思い出して話し始めて、父は何も言わずにただ眺めていました。
それを見ていて、何となく安心感を感じた気がしました。たぶん子供のころに感じていたはずの気持ちと同じものかもしれません。
そうなんです。私たちは子供のころに無条件に愛されていたのを知っているんですよね。
でもその後、親に幻滅したり、反発したりして、こっちから「もういい!」と距離を取って離れていってしまうこともしばしばありましたよね。
なぜかというと、子供はみんな自分が中心で生きています。


だから両親との間であった出来事の良いものも悪いものも、全部自分のせいじゃないかと感じてしまうのです。
「お手伝いしたら褒められた・・・役に立つと愛されるのか」
「歌っていたらうるさいって叱られた・・・嫌われないように静かにしてないと」
「2人がケンカしてる・・・わたしが良い子じゃないから?」
子供ゆえの誤解や勘違いもあるのですが、そんな風に世界をみているんですね。
大人からすれば大したことないことであっても、子供にとっては大きなハートブレイクになり心の痛みとして感じることは多々あります。
「わたし良い子じゃないんだ」「嫌われんだ」という感覚が心に残っていると(多くは成長過程で解放されていきます)、大人になった時にその感覚が経験として積み重なっている分だけ、物事や対人関係への見方、感じ方、行動へと影響が出てくることがあります。
私の場合で言うと、父は典型的な会社人間で忙しく休日も接待ゴルフなどであまり家にいなかったため、遊んでもらった記憶がほとんどなかったんですね。
子供のころは寂しかったはずですが、その感情すら我慢をして長い間良い子を演じてきました。
そしていつしか、自分は父のように家庭を顧みない人間にはならない、と心に決めていたのですが、大人になり気がつくと父を超える会社人間になり、倒れるまでハードワークを続けてしまったんですね。
なぜそうなってしまったのでしょう?


ひとつには、倒れるまで自分を傷つけることで「こうなったのは親父のせいだ」と言うために、父への復讐をしていたから、ということ。自分自身を不幸にして復讐をしようとすることが私たちにはあるのです。

※参考 2013/12/12のブログ 「不幸でいることが復讐になる」


二つ目には、倒れるまで周りを助けてハードワークをしていたのは、本当に助けたかったのは父だったから、ということ。忙しそうにしていた父を見て、子供のワタシは何とかして父を助けてあげたいと思っていたのだと思います。
10年前に初めてカウンセリングを受けたことで、この復讐心の奥にある想いに気づき、ハードワークのパターンを手放すきっかけを掴むことが出来たのです。
カウンセリングの現場であったら、クライアントさんがこのようなパターンを持っていた場合、もし心理セラピーをするのであれば「インナーチャイルド」の手法を使うことが多いですね。
インナーチャイルドによって、縛られた考え方、モノゴトの見方、感じ方、行動パターンを解放して、もっと自由に楽に自分自身で生きられるように、子供時代の誤解や思い込みを解いてゆきます。
また、ワタシはセラピーだけではなくて、カウンセリングの後にもクライアントさんに宿題を出すことがあります。
例えば、家に帰ったら昔のアルバムを出して、子供時代の自分や両親の姿をもう一度見直してみたり。その時感じたことを手紙にしてみたり(本当に渡さなくても良いです)。


出来れば、両親と一緒に写真を見ながら当時の話や、自分のことをどう思っていたかを尋ねてみたり。


あるいは、クライアントさん自身が本当は一緒にこんなことがしたかった、ということを打ち明けたり。といったことを提案するんですね。
しかし、まさにその宿題を10年ぶりにやることになるとは思いもよりませんでした。

5月5日の子供の日だったというのは偶然ではないかもしれませんね。 

今起こるということは、きっと今が私にとって積み重なっていた感覚を解放するために、必要なタイミングだったのでしょう(たぶん)。
みなさんも今日は少しだけ時間を取って昔のアルバムを開いてみてはいかがでしょうか。
子供のころ楽しみだったゴールデンウイークの最後の日、子供時代の心を解放してその奥にある愛情に気づけたら、もしかしたらみなさんの今目の前にある問題も癒されてしまうかもしれません。

それでは、今日がみなさんにとって素晴らしい日でありますように。

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