心理カウンセラーの近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。
なぜか心がしんどい時、私たちは頭で考えている理由とはじつは違う理由で苦しんでいることがあります。
そこに気づけたとしても、「じゃあ本当の理由って何だろう?」と自分と向き合える余裕があればいいのですが、なかなかできるものではないでしょう。
「ちょっと一回立ち止まって、心を見つめてみよう」と思って思考を止める。なんてことができたり、「まあいいか!」と思えるのは、まだ余裕のある時。
でも思考がグルグル回って、自己嫌悪や罪悪感・自分への疑い・自己攻撃(時には周りへの攻撃)が止まらないのは、もう心が通常モードではいられないくらいの負担をかかえているから。
つまりは緊急事態モードになっているわけです。
そういう時に、「今の自分は緊急事態モードで、誰かの助けを借りないと、この苦しい状態から抜け出すのは難しいぞ」と認めることはすごく大切です。
なぜなら、もっと楽に解決に進むためなのはもちろん、自分自身の心を守るためにも必要なことだからです。
問題解決のための方法ももちろん重要ですが、思考や自己嫌悪が自分では止められくらいの状態であれば、今は誰かに苦しみを受け止めてもらう体験を先にやっておいた方が、後がずっと楽になります。
誰かにあなたの抱えきれない思いを受け止めてもらい、悩みすぎて煮詰りまくったドロドロになっている苦悩を、外からの共感という水で薄めていく。まずはそこからです。
本当のテーマが見つかって、解決のための良いアイデアがあっても、自分に扱える余裕がなければ無駄になってしまうでしょうからね。
私のカウンセリングを受けに来られるクライアントさんは、問題があっても一人でどうにかしてきた歴史が長い方がとても多いんです。
だから最初にお話を伺った後で「もっと早くカウンセリングを知りたかったー!」と言われる人がたくさんいます。
自分で解決できることももちろん大事です。でも一人ではどうにもできない問題に出会ってしまうことも、人生にはありますからね。
私たちは、どうも自分の心は自分一人では分からないようです。だから誰かに受け止めてもらう、支えてもらう、そんな誰かとの関係性を通してしてしか、本当の自分の感情は分からないんです。
そうして本当の感情に気づき、受け入れられると、本当のテーマが分かります。そこを癒すことができると、今度は別の誰かを、あなたが受け止めてあげられる人になれます。
誰にも言えなかった苦しみを打ち明ける勇気と、どんな悩みも癒せることを知っている人だからこそ、誰かの苦悩を受け止めるだけの余裕(スペース)を心に持てるということですね。
明日は、冒頭に書いた「苦しさの本当の理由」について、実際のケースで紹介したいと思います。
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それでは、皆さんが健康で、心穏やかに、いい時を過ごせますように。
心理カウンセラー
近藤あきとし