パートナーに「何も望まない」その心の奥にあった本当の理由~父親という存在の影響~

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心理カウンセラーの近藤あきとしです。
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6月5日に【アメブロ】恋愛テクニックに掲載した記事をご紹介いたします。


●パートナーに「何も望まない」その心の奥にあった本当の理由~父親という存在の影響~

「なんだか、僕たちつきあっている感じがしないんだよ」

カウンセリングをしていると、恋愛をするとなぜか決まって彼からこんなことを言われて別れ話になってしまう、というご相談を伺うことがあります。他にも、

「君が何考えているのか、何をして欲しいのか分からない」
「オレがいてもいなくても、一緒なんじゃない?」

こうした言葉を、しばらくつきあった後で彼から言われてしまうというお話を聞くケースもあります。

かなり前にお会いした、ある女性クライアントさんがこれと同じパターンで恋愛が上手くいかないというご相談で来られたことがありました。

彼女自身は、自分が恋愛を苦手にしているとは思ったことはなかったそうですが、恋愛中に必ず感じることが一つあるとのことでした。

それは、つきあい始めると「いつかこの彼も私から離れていってしまうに決まってる」という気持ちが大きくなってしまい、その不安に振り回されて、つい彼を試すような言動をしてしまう。ということでした。

でも、どうしてそうなってしまうのかは、本人にはまったく分からなかったんですね。

彼女の話を詳しく聞いていくうちに家族関係の話題になり、お父さんが小さい頃に亡くなっていることを教えてもらいました。

まだ物心がつく前のことだったため、彼女にはお父さんがいた感覚がほとんど無かったそうです。

心理学的には、「父親」という存在は、子供の目から見るとどういうシンボルとして認識されるかと言うと、

「大人の男性のイメージ」
「理想のパートナーのお手本」

こんな風に捉えらることが多いのです。

だとすると、皆さんにとって父親が大好きであれば「お父さんみたいになりたい!」と思うでしょうし、「お父さんみたいなパートナーが欲しいな」と思うようになりやすいです。

逆に、父親が嫌い・苦手であれば「あんな男には絶対ならない!」と心に固く決めるでしょうし、「あんな父みたいな男をパートナーにはしたくない!」と思うでしょう。

しかし、クライアントのように小さい頃に父親を亡くしていたり、両親が離婚していて、父親という人を良く知らずに成長してる人もいます。

その場合、何をもって父親的なシンボルを作るのか?というと、まずは母親などの周りの大人の話からです。「あなたのお父さんは◎◎な人だったのよ」という感じに。

ですが、誰もそうした話をしてくれなかった場合には、子供は想像で父親像を作るしかなくなるんです。

いずれにしても、周りの話や想像で父親像を作るわけですから、身近でリアルな男性というモノを知らずに成長することがほとんどなんですね。

仮に母親から聞いたお父さんの話が、ネガティブな内容だったとしたら、それをベースに父親のイメージが作られるので、必要以上に父親嫌い・(大人の)男性不信になることが多くなります。

逆にお父さんのポジティブな面をたくさん聞いてきたとしたら、理想の男性像として父親をイメージしやすくなります。

ただ、ポジティブなら問題が無さそうに感じるかもしれませんが、そうとばかりも言えないんです。

お父さんを、まるで少女漫画に出てくる「完璧な男性」としてイメージを作り上げてしまうことで、現実で出会う男性とのギャップが大きすぎて受け入れられない、なんてケースも珍しくありません。

たとえば、友だちの家に遊びに行った時に、その子のお父さんがパンツ一枚で歩いているのを見てしまった。

または、彼氏の部屋に初めて行った時に、整理されてない服や荷物で乱れた部屋を見たりしたとしましょう。

すると、彼女のような父親が不在だった人にとって「理想の父親像」と現実の「汚い(失礼)男たち像」のギャップが相容れなくなるんです。

そして受け入れられない分だけ、理想像の方がドンドン一人歩きして強化されることもあるのです。

さらにこのイメージがパートナーに投影されると、今回のテーマのような問題が出てくるわけです。

彼女の中に「理想的な父親」のイメージ、たとえば
・頼りがいがある
・守ってくれる
・話を聴いてくれる
・欲しいものを買ってくれる
・スポーツ万能
・頭が良くて何でも知ってて、勉強を教えてくれる

こうしたイメージが心の中に作られていたりすると、パートナーにそのままこれらを投影してしまって、理想を求め過ぎてしまうからなんですね。

中には子供の頃から、パートナーに「いつか王子様が来てくれる」ような感覚を持っている人もいます。

じつはこの傾向は、お父さんが実際に素晴らしい人で、とっても愛されてきた女性にも多く見られるのです。

ただ違いは、父親不在だった場合、側にいた実感が少ないため「愛されていた」という体感を感覚的に覚えていないので、パートナーがいても愛情を感じにくかったり、「望んではいけない」と思い込んでいることです。

たとえば、小学校で授業参観や運動会に来てもらえなかった体験があると、子供の心にとって大きな寂しさや悲しさを感じます。

すると、その感情を感じるのが苦しい分だけ、お父さんにいて欲しいけど「どんなに望んでも手に入らない」という思い込みができてしまうんです。

(「お父さんにいて欲しいと言ったら、お母さんを困らせてしまう」と思ったので、望まないようにした人もいるかもしれないですね)

その思い込みは「欲しい」というニーズ(欲求)を禁止しますので、恋愛の場面になるとパートナーに対しても「何も求めない」「要求をしない」というパターンとして浮上してくるのです。

「オレたち、なんだかつきあってる感じがしないんだよな」

という言葉は、こうした傾向が強い分だけパートナーから出てきてしまうんですね。彼にしてみたら、自分が役に立ってると思えなかったり、彼女の喜びになれていると実感できないために、その感情が嫌なので彼女のもとから離れたくなってしまうんです。

もし、読者の皆さん中に同じようなパターンがあることに気づいた人がいたら、周りの大人の男性、父親を思わせる人(上司や先輩や先生など)との関係を良くしていくことを意識してみてください。自分の方から意識的に近づいてみることから始めてみましょう。

先ほどのクライアントとのカウンセリングでは、彼女自身は覚えてはいなかったお父さんとの絆を感じられるような取り組みをしたり、イメージを使ってお父さんから送られていた愛情を受け取り直すことで、心の中の父親という存在を取り戻していく提案をしました。

心の取り組みとセラピーを重ねていくことで、男性から愛されるという感覚の育て直しをしていったんですね。

数年後には、出会った彼氏とあっという間に結婚し、出産、子育てで忙しい日々を送るほどに、彼女の人生は変わっていました。

ちなみに、これは男性にとっても大事なことで、父親像が心の中に希薄だと「責任感」「リーダーシップ」「決断力」「男性的な包容力」に自信が持てなくなることがあります。

そうした男性の場合も、年上や父親代わりに関わってくれそうな人との関係性を大切にしてみることに意識を向けてみてください。

父親との葛藤を癒せた分だけ、パートナーシップも仕事も幸せな成功を手に入れやすくなりますからね。

皆さんの参考になれば幸いです。ありがとうございました。

※参考記事です↓こちらもどうぞ

「あなたが父親から受け取ったものは?(その1)」

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。

それでは、皆さんが健康で、心穏やかに、いい時を過ごされますように。

心理カウンセラー
近藤あきとし

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