『嫌われるのが怖い』から我慢してしまう恋愛をやめたい~あなたの愛に自信を持つために必要なこと~

恋愛のカウンセリングをしていると「彼に嫌われたくなくて、つい聞き分けの良い人になってしまう」というお悩みを伺うことがあります。

例えば、
・旅行などで本当は行きたい場所があっても言えず、彼の選んだ場所で「いいよ」と言ってしまう

・嫌だなと感じたことを「やめて」と言えない

・新しくやりたいことが見つかったけど、彼が気に入らなそうだと感じると止めてしまう

なかには、

・素敵な人を見つけて仲良くなりたかったのに、友達も同時にその人を好きになっていて、その友達から恋愛相談をされてしまう(しかも断れずに応援するポジションになってしまう)。

・夢を追いかけているけど上手くいっていなくて、落ち込んでいる男性に母性を揺さぶられて、懸命にサポートしていたら、立ち直った彼が他の女性のところへ行ってしまった

といった、ちょっとお人好しさんになってしまう人もいます。

毎回「いい人」「お人好しさん」になってしまい、恋愛や人間関係でちょっと損な役回りになってしまうという人。読者の皆さんのなかにもいるかもしれませんね。

こういった人たちは、例外なく頑張り屋さんで、誰かのために一生懸命になれる人だったりします。

でも、なぜか損な役回りになるのを繰り返していても、「いい人」を止められない、あるいは頑張っていい人をやってしまうとしたら、どうしてなんでしょうね?

そこにはちゃんとした理由があるのです。

私たちが、つい頑張っていい人になってしまう時の最大の理由は、「嫌われたくない」という気持ちがあるからです。

周りから嫌われないための最善策が、頑張っていい人になること。になっているからなんですね。

ここで見落としたくないのが、目的が「愛されるため」ではなく「嫌われないため」になっているところです。

そして多くの場合、こんなことが前提になっているんです。

1.私は周りから嫌われる存在である
2.私の周りにいる人たちは、私を嫌う存在である

この2つの心理があるところには、自分への攻撃と、他人への攻撃の両方が同時に存在していると考えられます。

でも、できればそんな攻撃心や誰かを責める気持ちを抱えているなんて思いたくないですよね。

つまり「嫌われたくない」気持ちと、攻撃心を隠すために、私たちは頑張っていい人になり、それが理由で恋愛を始めとする対人関係で悩みを抱えているというわけです。

この問題のルーツは私たちの子ども時代にあると言われています。

例えば、嫌いなものを頑張って食べた時や、下の兄弟のお世話をした時など、両親の言いつけを守れた時に、子どもはお父さんお母さんに褒められます。

「いい子だね」「偉いね」

お父さんお母さんの言うことを聞く「いい子」は、愛されます。

自分の気持ちを抑えて我慢をすればするほど、「いい子だね」「偉いね」。つまり「よく我慢したね」と褒められるわけです。

逆に、お父さんやお母さんのいうことを聞かずに、自分の気持ちのままに振る舞っていると、「言うことを聞かない子は、わがまま!悪い子だよ!」と叱られてしまいます。

そうした経験を通じて、愛されるための自分になること・嫌われなための方法を学んできました。

この場合、多くは「いい子」になることと「我慢」がセットになり、「自分の気持ちそのままで振舞う」ことと、「わがまま」と「悪い子」がセットになります。すると、

「頑張って我慢をしていい子をしないと愛されないんだ」
「そのままの自分ではだめなんだ」

と自分を責めたり、自分の行動を律する気持ちが出てきます。

と同時に、そのままの自分を愛してくれないお父さんお母さんに対して、隠れた攻撃心を抱くようになっていくのです。

頑張って「いい人」でいようとするというのは、子ども時代に覚えた「嫌われないため」の方法と思い込みを、大人になった今も信じ続けているということなのです。

それは言い換えると、心のスタンスが「どうやって嫌われずに愛されるか?」と、愛してもらうことを求める「依存」の状態であるとも言えます。

しかしながら、愛してくれなかった誰かを責めながら、それでも愛されるのを待つよりも、惜しみなく愛を与える人になるほうが、より多くの人から愛されるようになれる。というのを、誰もが心のどこかでは分かっているのかもしれません。

それなのに、頑張っていい人であり続けるのを止められないのにも、理由があるんですよね。

先ほど書いたように、幼ない頃に愛されたいように愛されなかった。そのままの自分では愛してもらえなかった。すごく愛されたかった人からの愛を受けとれなかった経験が心の痛みになっているからです。

もちろん子供の視点からのことなので、よく見ればそこに両親なりの愛があったり、上手に愛を与えられない理由があったわけですが。

ただ、「愛されなった」という寂しさが、幼い心には大きな痛みになっていた分だけ、大人になってから「「愛されるため」にはものすごく頑張らないといけない!」という思いを抱えることになるんです。

だから、ついつい「愛されるため」となると、自分を犠牲にしてでも相手に与えようとしてしまうみたいなんです。

やっていることは良いことなのに、自己犠牲の雰囲気が相手に伝わってしまうと・・・

「私はこれだけ頑張って与えているんだから、あなたは私に愛をくれますよね!」

という心の奥の声が、相手にも聞こえるような気がしてしまい、「ゴメンナサイ」を言われてしまう結果になることも少なくないはず。

頑張って頑張って愛したのに、聞き分けの良い彼女になったのに、NOを突き付けられたら、愛することが怖くなってしまうかもしれません。

そして「もっともっと頑張って愛さないと、私は愛されない」と思い込み、さらに自分を犠牲にするような愛し方をすることも少なくないんです。

もし、今回のブログに共感する部分を感じた人がいたら、あなたは今「自分の愛に自信がない」のかもしれません。

でもそれは思い込みなんです。

あなたは愛されたい以上に、愛したい人のはずです。

愛に敏感で、そこに愛があるかを繊細に感じられる人は、愛されることが人にとってどれほど大切なことかが一番分かっている人でもあります。

こんな想像をしてみてもらえますか?

あなたの目の前の大切な人が、あなたと同じかそれ以上に自分を責めて自己嫌悪しているとしたら。

大切な人が自分では受け入れられない、自己嫌悪している部分を愛してあげようと思ったら、それほど難しく感じないのではないでしょうか?

少なくとも、あなたが自分の自己嫌悪している部分を自分で愛そうとするよりは楽なはずですよね。

私たちは自分の中の愛とつながっている時には、自分を責めることがないんです

頑張っていい人をしなくても、犠牲をしなくても、あなたはとても大きな愛を最初から持っているんです。

だから欲しいモノを手に入れるために頑張りすぎなくて大丈夫。

自分を傷つけることには、NOを言っても大丈夫。

NOを言っても、本当に大切なものは失われることはないですからね。

あなたの中の「いい人」を否定したり、切り捨てる必要もありません。

「いい人」の自分も受け入れながら、あなたの中の愛とつながり、素直に愛を表現できた時に、自然に自分のことを好きでいられるし、そんな自分のことを心から「いい人」だなって、思えそうですよね。

そんなあなたの前には、一番あなたを愛したいパートナーが笑顔で立っているのかもしれません。

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