心理カウンセラーの近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。
前回の記事では「愛されるためには何かをしなければならない」という心理の裏側には、「何かをしなければ愛されない」という観念が隠れているという話をお届しました↓
2019/7/20「どうして彼から大切にされないの?(1)~犠牲のパターンを手放して幸せになるには~」
この感情を「自分には愛される価値が無い」という思い、『無価値感』と呼んでいます。
あなたが抱えている無価値感が大きい分だけパートナーに『犠牲的に』尽くし過ぎてしまい、『犠牲』をすればするほどパートナーはあなたを大切に扱えなくなってしまいます。
また、『犠牲』をする目的は相手から愛を引き出すことですから、頑張って犠牲をしても思っていたとおりの愛を貰えなければ、「やっぱり私は愛される価値が無いんだ・・・」と感じて、さらに『無価値感』が大きくなってしまうことも少なくありません。
ですので、犠牲で愛そうとしてしまうと心が満たされたり、本当の幸せを感じることが難しくなってしまうのです。
今回は、この犠牲のパターンを手放すためのお話をしたいと思います。
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そもそもの話で言えば、無価値感は私たちの子供時代、家族関係にそのルーツがあることがほとんどなんです。
生まれたばかりの赤ちゃんの頃は何もしなくても愛情を感じられましたし、それどころか泣いても、おしっこやうんちをしても褒められ、親にすべてのお世話をしてもらってきましたよね。
ところが、ある程度の年齢になってくると躾が始まります。両親からの要求が厳しいものになっていきます。
自分でおもちゃを片付けたりお手伝いをすれば褒められ、悪さやいたずらをすれば怒られるわけですから、愛されるためには「いい子」にしてなければいけないんだ・・・と思うようになります。
進学すると学校の成績やクラブ活動で評価され、両親とさらに学校の先生などから愛されて、かわいがられるためには何か良いことをしなければ、期待に応えられるように頑張らないと・・・という気持ちになっていきます。
こうして成長していくと、やがて思春期になり恋愛をするようになっても、パートナーから愛されるためには何かしなければいけない、という思いが培われていくわけです。
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また、こんなケースもあります。
例えば、あなた目の前に大きな荷物をいくつも背負ってしんどそうにしている人がいたら、「ちょっと持ちましょうか?」と手伝ってあげたり、その人を楽にしてあげたいと思うことってありますよね。
ましてや、そのしんどそうな人があなたの家族、恋人、友人など大事な人だったら、なおさら「助けたい」「何かしてあげたい」気持ちは強くなるでしょう。
たとえばあなたの家族がこんな状況だったとしましょう。
・両親の仲が悪くいつもケンカをしていた
・逆に仲が冷え切っていてお互いの距離が遠かった
・家族の中の誰かがDV、アルコール、病気などの問題を抱えていた
お父さんがいつも怒っている。お母さんが隠れて泣いている。家族の誰かのことでみんなが暗い顔をしている。家でそんな場面を見てきたとしたら。
子どもはとても純粋な感受性を持っていますから、家の中に漂う重たい雰囲気を敏感に感じます。
くわしい事情は分からなくとも「何とかして、自分が両親を、家族を助けたい」という気持ちを抱えて、子供なりに必死に家族の助けになろうと頑張るわけです。
しかし、当たり前ですが大人の事情に子どもが介入してどうにかできることなんて、ほとんどないんですよね。
残念ながらたいていは失敗してしまうでしょう。そしてこの挫折が『無力感・無価値感』のベースになるわけです。
さらに失敗した(誤解なんですけどね)ことへの罪悪感から、罪の償いの気持ちが犠牲的に相手に尽くしてしまう行為に繋がっていることも少なくないのです。
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さて、この犠牲を手放していくためにできることですが。
■一つには、「この苦しい関係性を続けることが本当の私の望んでいることではないんだ」と気づくことが大切です。
「でも何もしなくなったらパートナーに嫌われてしまう」そんな気持ちがでてきて、素直に受け入れらないこともあるかもしれませんよね。
それでもかまわないので「この無価値感は誤解なんだ」と、まずは頭で理解しようと思ってみてください。
すると、徐々にその思いが心に沁みていくと、今度は無意識が自分の価値を見つける方向へ動きだしますからね。
■二つ目には、「我慢をしてきた自分に気づいて、労わってあげること」です。
犠牲的に相手に関わっている時は、相手もあなたのことを大切にできませんし、あなたも自分が大切にされているとは感じにくいものです。
でも、そんな「私は大切にされていない」と感じている時は、自分がどれほど我慢して頑張ってきたかに気づかないくらい、「我慢」している自分を大切にできていない時でもあるんです。
しかも、そのパターンはきっと恋愛の時だけではないはず。家でも、職場でも、友人に対しても、自分の気持ちを我慢して後回しにしてはいないでしょうか?
「私って大切にされていないなあ」という悲しみや寂しさを感じそうになると、反射的にそれを抑えることに一生懸命になってはいないでしょうか?
もしかしたら、いつも疲れているように感じるのは感情を抑えることに心のエネルギーを使っているからかもしれませんね。
自分が、自分の中の「大切にしていない」ところを見つけてみましょう。
そして、こんなイメージをしてみてくださいね。
心の中に、我慢することにすっかり疲れきって、下を向いている自分が見えます。そんな自分の肩に優しく触れながら「あなたのこと、私はいつも見ているよ。」と言って抱きしめてあげてください。
■三つ目は、「犠牲に気づいたら選択し直すこと」
じつは私たちは、誰もが周りとの人間関係の中で数えきれないくらい犠牲をしています。
それだけに日常生活での犠牲を減らしていった分だけ楽になれますし、パートナーの愛情をもっと感じられるようになれます。
その為には、自分が犠牲のパターンをしているなと気づいたら、愛や喜びからの選択に変えていくことです。
「パートナーの嬉しそうな顔を見たいから」なのか、「義務や役割としてやっているのか」どっちなのか?
気づく度に選択し直していきましょう。
この行為は本当は嫌だやりたくない、と感じたら止めてOKです。
逆に、でもやっぱり心からやりたいことだと分かったら、その時には犠牲のパターンではなくなっていますので、遠慮なく楽しんで与えてください。
一度にやるよりも、一つひとつじっくり取り組んでみることをオススメします。
このパターンから抜け出せた分だけ、パートナーから愛しやすいあなたに変わっていきますからね。
犠牲を手放して、彼(彼女)に、そのままのあなたを思い切り大切にさせてあげてください。
※より心の深い部分から根本的に癒して、問題を解消するには「無価値感」を抱えて『私なんて・・・』と思っている子ども時代の自分を許し、受け入れるというテーマに取り組んでみると良いでしょう。
必要とあればカウンセリング・セラピーなども体験してみてくださいね。
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最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。
それでは、今日があなたにとって素晴らしい日でありますように!
心理カウンセラー
近藤あきとし
★【好評です】超自立タイプの男性との恋愛シリーズ
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会場:上野・TKP上野駅前ビジネスセンター
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