心理カウンセラーの近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。
7月17日に【アメブロ】恋愛テクニックに掲載した記事をご紹介いたします。
●浮気をするパートナーが隠している「心の痛み」と癒し方(1)
パートナーシップのカウンセリングをしていると、パートナーの浮気についてのご相談はとても多いように感じます。
(自分自身の浮気が止められない、という相談もあります)
・常に複数の恋愛する相手を持っていて、パートナーを1人に決められない。
・パートナーがいても浮気する相手が常にいる。
どちらのタイプに対しても共通する心理があります。それは過去に大きな心の傷(ハートブレイク)を負っていること。
たとえば初恋で酷いフラれ方をしているとか、あるいは昔のパートナーとの関係や過去の結婚生活で、とても傷ついていたりすることが多いのです。そうした傷つきを経験したことで・・・
「こんなに相手を好きになったから傷ついたんだ!」
「もう二度とこんな痛くて苦しい思いはしたくない!」
「だから、もう誰も本気で愛したりしない!」
といった思い込みを作ってしまいやすいのです。
また、私たちの誰もがやりがちなことですが、ハートブレイクの痛みが大きかった分だけ、二度と思い出したくないと考えますから、心の奥の無意識と言われる部分に、「傷ついた時の感情」を封印して「無かったこと」にしようとするのです。
すると、痛みが無意識の奥にある分だけ、頭で考えていること(『また恋愛がしたい』)と、無意識で感じていること(『もう傷つきたくない』)にギャップが生まれてしまいます。
その結果、現実のパートナーシップに問題が出てきたり、人間関係がうまく作れなかったり、それが同じパターンで何度も浮上してくるといった問題になることもとても多いんですね。
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特に男性の場合には、母親との関係での傷つきが大きく影響していることは、カウンセリングの経験上でも実感しています。
過去にカウンセリングをしたクライアントにこんな男性がいました。
彼女がいるのに複数の浮気相手との関係がどうしても止められないこと、そして「女は信用できない」という気持ちが常にあることを話してくれました。
過去にどんなことがあったのかを聞くうちに、彼の家族関係の話題が出てきたんですね。
彼は代々会社を経営している家に次男として生まれました。お兄さんはとても優秀で、学生の時は成績は常にトップ、両親も兄は自慢の息子だと言っていたそうです。
彼も成績は良い方だったのですが、それ以上に芸術の才能に恵まれていたので、まずは芸大へ入って芸術家を目指そうとしていました。
ところが彼の両親にとっては、将来は兄とともに会社の経営をしてもらいたいという期待が大きかったため、彼の夢は歓迎されなかったんですね。
展覧会へ作品を出しても、大きな賞をとっても、一度も褒めてくれたことがなかったそうです。
あまりにも認めてもらえないことに苛立っていた彼は、いわゆる不良の仲間に入っていくのですが、ある時ケンカで相手に怪我をさせてしまい警察の御厄介になってしまったのです。
まだ未成年でしたので、母親が引受人として来てくれたのですが、彼を見るなり「この子は家の子じゃありませんから」と言って帰ってしまったとのことでした。
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この話をしている時の彼は、すっかりうなだれて落ち込んでいる少年のような雰囲気で、目には寂しさと孤独の感情が浮かんでいました。もしかしたら、この様子が当時の彼の姿そのものだったかもしれません。
男の子が一番最初に好きになる女性がお母さんですよね(女の子ならお父さん)。
その大好きなお母さんに裏切られた、自分は子供じゃないと思われてたんだ。そう感じた彼の心の痛みは、それまでの彼の人生の中で経験したものと比較にならないくらい大きなハートブレイクだったと想像できます。
このような、本当に大好きな相手から切り捨てられた、と感じた彼の痛みは「拒絶の痛み」と言われています。
(ただし、あくまで彼の主観です。両親からの愛はあったはずですが、彼の欲しいカタチではなかったということです。)
この痛みを抱えている人は本当に愛したいパートナーと向き合おうとすると、拒絶の痛みが「あまりにも痛すぎて」向き合えなくなることがあるのです。
そして、浮気相手から愛をもらうことで「麻酔薬」のように使い、痛みをやわらげて、ようやくパートナーのところへ来れるようになるのです(無くなったわけでなく、誤魔化しでしかないのですが無意識ではそれしか方法がないように感じています)。
でも、麻酔が切れれば痛みが戻ってきますから、再び浮気相手のところへ・・・という繰り返しになってしまうのです。
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この彼のような浮気の問題だけに限らず、大切なパートナーや友人、あるいは家族を、事故や病気で突然失ってしまった人も同じようなハートブレイクを心の奥に隠していることがあります。
こうした痛みは、とてつもなく大きな喪失感になり、「大切なものを失う恐れ」を抱えることにつながります。
彼のような人が、大切なパートナーと向き合おうとすると、普段は無意識に仕舞われている、痛みと喪失感と恐れが、意識上に浮上してきます。
その感覚を感じただけで、彼には痛すぎるし、寂しすぎるし、恐ろしすぎますから、表面的な行動として、逃げようとしたり、音信不通にしたり、酷い態度や言葉で自分を正当化しようとするんですね。
長くなりそうなので続きは次回にお届しますね↓
2021/7/18「浮気をするパートナーが隠している「心の痛み」と癒し方(2)」
※参考記事です↓こちらもどうぞ
「浮気したり嘘をつく超自立男性が抱える心理について(2)」
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。
それでは、皆さんが健康で、心穏やかに、いい時を過ごされますように。
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