心理カウンセラーの近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。
１月４日に【アメブロ】恋愛テクニックに掲載した記事をご紹介いたします。
●パートナーへの嫉妬が教えてくれる、私たちの本当の問題（４）
ここ3回に渡って、パートナーに感じる嫉妬は私たちの本当の欲求（ニーズ）を知るためのヒントなんですよ、というお話をしてきました。
そして前回の記事では↓
パートナーシップが上手くいっていないクライアントの多くに共通している理由が、まさにこの欲求（ニーズ）をめぐる誤解から発生していることについてお伝えしました。
さらに、誤解という観点から見てみると、パートナーシップの問題のパターンは２つに分類することができます。
- 本当は自分で満たせる欲求と、相手に満たしてもらいたい欲求の区別がついていない
- 欲求を悪いことだと思いこんでいるので、お願いしたいことを
『悪いことをしている雰囲気いっぱいで』か、
『逆に「してくれて当たり前だろう」という態度で』または、
『上から命令するような言い方で』伝えてしまう。
前回は１．のパターンについて解説しましたので、今日は２．の方を詳しくお話しましょう。
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例えば、あなたが部屋の大掃除をしようと思ったとしましょう。
しかし、面倒くさがりのあなたの部屋は自分でも何がどこにあるのかも分からないくらい雑然としています。あまりのカオス（混沌）っぷりにどこから手を付けたらいいものかと頭を悩ませていました。
その時にパートナーや友人に、
「ねえ、こんど私の部屋の大掃除をするんだけど、手伝ってもらえるかな？」
と軽やかに頼める人もいますが、
その一方で、
「え～っと、その～、今度ね、部屋の大掃除をしたいな～と思っているんだけど・・・、あ、都合悪かったら別に良いからね、全然気にしないから・・・、ただ一人だと大変そうで、うん・・・」
と、なかなかお願いできない人もいます。こんな言い方をされたら、ちょっと重い感じがしてしまいますよね。
「わー、重いなー」とか「なんか気を使っちゃうなー」なんて、相手に感じさせてしまいそうです。
これは心の中で「こんなこと頼んでしまってゴメンなさい」と罪悪感を感じている分だけ、相手に伝わってしまうからなんですね。
または、
「今度わたしの部屋の掃除をするんだけど、彼氏なんだから当然手伝ってくれるわよね！頼んだからね！」
とか、
「来週の土日、お前どうせ暇だろう！手伝えよな！」
など、絶対NOを言わせないような言い方で言ってしまう人もいます。
じつは、こちらも罪悪感がベースにあるからこうなってしまうんですけどね。
人は罪悪感を感じそうになると、それを隠すために理論武装して攻撃的な態度になったり、有無を言わせない命令的な口調で上から抑え込もうとしてしまうからです。
ただ、言われた方の立場としたら、仮に最初から「もちろん手伝うよ」という意思があったとしても、断る選択を奪われている気がするので、嫌な気持ちの方が強くなりますよね。
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今の３つの例は言い方はそれぞれ違いますが、潜在意識的には同じ心の作用によるものです。
人は選択の自由を与えてくれる人に安心を感じたり、好きになったりするものです。自分の欲求を軽やかに言える人、ニーズを重く扱わない人が好かれたり、人気者になっているのはここに理由があるからなんですね。
「自分も自分のニーズを大切にしているから、パートナーがNOを言いたいニーズも尊重しよう」
と自然に思えているからです。
もし、あなたにも欲求に対する思い込みがあって、それがもとでパートナーと上手くいっていなかったとしても、その誤解に気づいて、癒していくことで、お願いごとを軽やかに伝えることができるようになります。
「なんだか私も自分のニーズを重く感じ過ぎちゃってたかもしれないなー」
と気づいた人は、今日から小さなお願い事を周りの人に伝える練習を始めてみましょう。
ノートやペンを貸してもらったり、重いものを持ってもらったり、知らないことをそのジャンルに詳しい人に教えてもらったり（自分で調べたい気持ちはグッと抑えて）、コンビニのコーヒーをおごってもらうなんてのもイイですね。
コツはできるだけ軽やかに、爽やかにお願いしてみることです。２、３ヶ月続けてみると、自分の欲求ってそんなに重く感じなくて良かったんだなー、っていうことが実感できるはずですよ。
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自分の欲求を大切にすることと、パートナーの欲求を大切にすることは同じこと。
欲求とセットになっていたネガティブな感情、「わがままで悪いものだ」という思い込みを解いていくことで、爽やかに欲しいものを言える、お願い上手になることができますからね。
さらに、自分の欲求に素直でお願い上手な人は心が満たされているので、周りの人の願いも叶えてあげたいという余裕を心に持っています。
もし、あなたのパートナーがあなたに対してそんな風に心から思ってくれているとしたら、あなたもパートナーの願いを叶えてあげたいと自然に思えるんじゃないでしょうか？
パートナーシップでも他の人間関係でも、お互いに相手の願いを叶えてあげたいと思えること、そして相手の喜びを自分も喜んであげられる関係性に育てていくことが、実は私たちが本当に欲しいものを手に入れる一番の方法なのでしょうね。
※このシリーズ、4回で終わる予定でしたが、もう少し続きます↓
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最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。
それでは、今日があなたにとって素晴らしい日でありますように！
心理カウンセラー
近藤あきとし
