誰かを責めるのを止めた時、2人の関係が前に進み始める(1)~【アメブロ】恋愛テクニックより

いつもありがとうございます。

心理カウンセラーの近藤あきとしです。

3月16日に【アメブロ】恋愛テクニックに掲載した記事をご紹介いたします。
●誰かを責めるのを止めた時、2人の関係が前に進み始める(1)

最近パートナシップのカウンセリングをしていると、何かとパートナーとの間で衝突してしまったり、言い合いになってケンカをしてしまう、というご相談をよく伺っていました。

恋人・夫婦関係でケンカが増えてくる時は、パートナシップの成長プロセスの中の「パワーストラグル」と言われるステージにいることが多いんですね。

パワーストラグルというのは、難しく表現すると「権力争い」、平たく言えば「自分のやり方が正しい!という競争」のことです。

ここではお互いに崖っぷちに立って綱引きをしているようなものですから、この状態でいるだけでものすごく疲れます。

そして疲れ切った後に待っているのが「デッドゾーン」と言われるステージです。

文字通りどん詰まりとも言うべき場所で、ここへ来ると、相手と別れるか?それとも諦めの中で今のパートナーとの関係を続けていくか?のどちらかになってしまいます。

ではなぜ?私たちは大好きなはずのパートナーとケンカをしてしまうのでしょう?どうして相手の言葉や態度にがっかりしてしまうのでしょうか?

それは本当はパートナーに期待をしているし、相手の価値を見ていて、その魅力を良く良く知っているからなんですね。

愛という視点から、パートナーの素晴らしい部分を見ていて良く知っているからです。

「本当のあなたはそんな態度をとる人じゃないでしょ。どうしてそんなことをするの?私を拒絶するの?」

心の中でそう思っている分だけ、そうではない態度をとるパートナーに腹が立ちますし、失望もするわけです。

「もう誰も好きになんてならない!」
「結婚には二度と期待しません」

と言っている人たちは、この期待と失望のギャップに疲れ切ってしまったからなんです。

このパワーストラグルのステージでは、表面的には「あんな態度をとるパートナーが悪い!」という感情でいっぱいです。

なので、ここでは「悪いのは私じゃなくて、あいつ!」ということになっています。

カウンセリングを受けに来る人は、なんとかパートナーとの関係を修復していこうと長い間ものすごく頑張ってきた人がほとんどです。そして忍耐強く頑張ってきたことを自分でも分かっています。

だとすると、これだけ頑張ったというのに、私ほど頑張っていないのは?可愛くない態度をとっているのは?じゃあ悪いのは???

「やっぱりあいつ!」ということになってしまいます。

ただ、たいていの場合こう思っているのはパートナーも一緒だったりするんですね。

「そんなことないでしょ!悪いのは彼(彼女)の方なんだから!」と思った人もいるかもしれませんね。

でも、ちょっと立ち止まってみて欲しいのですが、ケンカの状態が終わらないのは、お互いに相手が悪いと決めているがゆえの悪循環なのかもしれないんです。

お互いに「相手を悪者にしている」という未熟さを認めたくないという気持ちがあると、「攻撃は最大の防御」ではないですが、相手の落ち度や欠点、間違いという未熟さをあげつらって責めてしまうんです。

この時に私たちがよく陥ってしまうのが、「パートナーが悪いんだから、パートナーを何とかしよう」と相手を変えようとか、間違いを認めさせようとか、相手ばかり見てしまうことです。

自分の正しさを証明しても、競争に勝ったとしても、「本当はどうしたら幸せなんだろう?」ということを見落としてしまっては「本当に欲しい親密感、幸せ」は手に入いるどころか、むしろ遠ざかってしまうんです。

あなたがパートナーとの間で、本当に欲しいものは何でしょうか?「つながり」「安心感」「信頼」などなど・・・人によって様々なものが出てくると思いますが、要は「二人で幸せを感じること」、それが本当の望みのはずですよね。

だとしたら、その為に最初に必要なことは「パートナーを責めることを止める」ことです。

なぜなら、あなたが自分の正しさを相手に突きつけるのを止めると、パートナーもあなたを責めたり抵抗するのを止めることができるからです。

でも、ここはちょっと躊躇したくなるところでもあるんですよね。相手を責めるのを止めると嫌なことに気づいてしまうからです。

いったいどんなことだと思いますか?

それは「私も悪かったんだよなあ」という感情です。

ここには「パートナーに色々と酷いことを言ってしまった」という気持ちもあれば、

「彼(彼女)が怒ったり、どなったりばかりで、ちゃんと向き合おうとしないのかが私には分からない。私は彼の本当の気持ちを分かってあげられない。どうして彼は気持ちを伝えてくれないんだろう?」という気持ちもあります。

それに、例えケンカの最中に今のような「私も悪かったなあ」という気持ちに気づいたとしても、それをパートナーに伝えたとして、いったいどんな反応が返ってくると想像できるでしょうか?

「そうだよ!お前が悪いんだよ!」とパートナーからさらに責められてしまうんじゃないかという恐れや、「ちゃんと反省して、今度からちゃんと言うことを聞けよな!」と相手の言いなりにさせられるような不安を感じませんか?

じつは、この恐れと不安がパートナーに歩み寄ることを妨げてしまう罠になってしまうんですね。

この不安は、これまでのパートナーとのケンカに疲れきって、関係に諦めを感じている分だけ大きくなります。

それだけに、自分の方から「ごめんなさい」と謝ることはとても勇気がいる選択です。

そして、さらに重要なことは、こういう状況ではパートナーも同じように「もし、自分が悪いって謝ったら・・・」と不安を感じていることです。

パートナーの態度からはとても信じられないかもしれませんが、こういった状況では、誰もが心の奥底では「私も悪かったなあ」と思っています。

じつは、私たちが誰かとのコミュニケーションに関して問題を抱えている時、必ず無意識のうちにやってしまっていることがあります。

それは「誰かを責めている」ことです。

自分を責めている場合もあれば、相手を責めていることもあります。しかし、誰かを責めている状態で相手と仲良くなることはできないんですよね。

(自分の気持ちにに嘘をついたり、形だけ謝ったりして表面的に仲直りことはできますが、言うまでもなくそれは本当に欲しい幸せとは違います。)

先ほど、相手を悪者にするのは私たちの未熟さですよ、と書きました。それがケンカの状態を続ける要因になっているとしたら、二人の関係を幸せな方向へ進めるには、どちらかが成熟さを手に入れることが必要なんです。

「私も悪かったなあ」と感じている時に、あなたが心から相手に「ごめんなさい」を先に言える成熟さを持てたら、パートナシップにどんな変化が待っているでしょう?

パートナーを悪者にしない選択ができると、あなたを縛っていた怒りという鎖が解けていって、心が少しずつ楽になっていくのを感じられます。

自分も相手も許すことができたら、失望という痛みから心を自由に解放させられるんです。すると今まで見えなかった選択肢が現れはじめます。人生に可能性が拓かれ出します。

もし、あなたがパートナーとのケンカが続いていて出口が見えない状況にいるとしたら、「私がパートナー(または過去の人間関係の誰か)に対して、本当は『ごめんなさい』って思っていることはなんだろう?」と考えてみてください。

今日の記事のような問題を抱えている人には、この問いが状況を変えていく為のカギになりますからね。

次回も続きをお届けします↓

※こちらの記事は参考になりますので、良かったら読んでみてください↓

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最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。

それでは、今日があなたにとって素晴らしい日でありますように!

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