いつもありがとうございます。
心理カウンセラーの近藤あきとしです。
●「頑張ればなんとかなる」を手放したい~超自立女性が失恋・離婚をしたとき~
以前『超自立男性との恋愛シリーズ』という記事を続けて書いていたのですが、ありがたいことに今でもよく読まれているようで、「あのブログを読んできました」と教えてくださるクライアントさんはとても多いのです。

ですので、私のカウンセリングを受けに来られるクライアントさんは、せっかくおつきあいが始まったと思えば、ある日突然連絡がとれなくなったり、急に態度が冷たくなるパートナーと、どう関わったらいいのでしょう?
というお悩みを抱えている方たちが多くいらっしゃいます。(失恋や離婚をした後のケースもあります)
ちなみに、私たちカウンセリングサービスのカウンセラーの言う「超自立」とは、
何事も自分一人で背負わなければならないと思い、自分の弱さや甘えを許せないから、人にお願いをしたり、頼ることができないタイプの人のことです。
今「あれ?それって私のこと?」と思った女性読者はけっこういるんじゃないでしょうか。
そうなんです。このようなタイプの人は、最近では男性だけではなくて、女性にもとても多いように感じます。
ここ数年は超自立男性とのパートナシップに悩んでいる女性と同じかそれ以上に、超自立して生きてきた女性がカウンセリングに来られるケースが増えている気がしますね。
そんな超自立女性の特徴は、とにかく頑張り屋さんなところです。
今「じゃあ、私なんて全然まだまだです」と思った人は間違いなく頑張り屋さんですよ。
受けとることが苦手なのも超自立な人の特徴ですからね。
(逆に「私はすべての競争に勝ってきました」と言われる人もいます。そういう人はたいてい大企業の経営層にいるか、自分でビジネスを展開している人ですね)
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そんな人が失恋や離婚をすると、自分のことよりも元彼・元夫のことや、周りの関係者のことを先に考えてしまって、ついイイ人になってしまうことがあります。
だから自分の心のケアが後回しになってしまいがちなんです。
そして勉強好きでもありますね。
ネットで自分と同じような事例を何十件と調べたり、カウンセリングや自己啓発の本を買いこんで勉強するのは当たり前で、なかにはカウンセラーより心理学に詳しいんじゃないかという方もいたりします。
執着を手放すとか、許すとか、罪悪感を癒すとか、そういった知識も自分で得ているので、ついつい頑張って手放そうとしたり、頑張って前向きになろうとしてしまうんです。
で、自分なりにやってみたのに全然手放せてなくて、そんな自分にガッカリしてしまう・・・というお話も良く聞きますね。
出来ていない自分に愕然としたり、そんな自分を責めてしまうことも、まあよくやってしまうことではあるんですけど、結果的にはお別れの痛みが余計に長引くことになってしまうのです。
頑張り屋さんは、仕事も勉強も趣味も人間関係も全部に一生懸命な人ですから、恋愛やパートナシップも目一杯のエネルギーを注いできたはず。
また、彼とのお別れがあった後「じゃあ次に行こうかな」って、器用に立ち回れる人はそうはいないでしょう。
だから、私はカウンセリングの時にこう聞くことがよくあります。
「目一杯泣けましたか?立ち直れないくらい落ち込みましたか?ダメ人間になるくらいひきこもりましたか?ちゃんと友だちに助けを求められましたか?」
失恋や離婚があった後であれば、悲しみや寂しさ、後悔や無念さはどれだけ感じても後から湧いてきてしまうものです。
でも、だからこそ思いっきり泣いたり嘆いたりすることが必要なんですよね。
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「別れた直後は意外なくらいケロッとして平気だったんです。」
なんて言われる方もいますけど、それは我慢をすることに慣れ過ぎていたり、無意識のうちに感情を抑えてしまっているからなんです。
だから、後になって(時には何ヶ月も経ってから)溜まっていた不満や悲しみや、怒りや罪悪感が一気にドーッと溢れてきて、苦しみや絶望でどうしたらいいのか分からない状態になってようやくカウンセリングを受けに来られる方も少なくありません。
それくらい彼のことが好きだったということなんですけどね。
どれだけ泣いても嘆いても忘れられないくらい大好きだったわけです。
本気で彼のことを愛してきたし、大切な存在だったんですから。
だったら、彼のことをまだまだ好きで、手放せない自分の心をそのまま受けとめてあげることが、今いちばん必要なことだと思います。「手放せない自分」を大切にしてあげられたら良いですね。
努力とか、頑張るとか、自分でなんとかするとか、今はちょっと横に置いておいてみましょう。
手放すのは彼よりも、「頑張ればなんとかなる」「一人でどうにかする」という自分、なのですから。
そして、できる限り心を休めてあげたいですね。
本当に心を許せる人の前で、彼との関係・出来事・今の気持ちを打ち明けてみてください。
カウンセリングがそういう場であっても良いです。
「唯一ここだけが、私の依存を出せる場所です」
私の前でそう言ってくださるクライアントさんもいます。
カウンセリングの場で感じられたことは、必ず現実世界でも同じことを感じられるようになりますから、少しずつ時間をかけて心を癒して、気持ちを整理していきましょう。
すると、どれだけ悲しくて苦しいお別れだったとしても、その出会いには理由があり意味があったことを受けとれるようになります。
感情的な課題を解消していくと、過去のパートナーから学ぶことができて、もっと成長した自分になることができるんです。
いつか本当の自分で笑顔になれる日がくることを願って、今はしんどい自分の心を救ってあげることから始めてみましょう。
そんなあなたを心から応援しています。
次回も続きをお届けします↓

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最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。
それでは、今日があなたにとって素晴らしい日でありますように!
心理カウンセラー
近藤あきとし