いつもありがとうございます。
心理カウンセラーの近藤あきとしです。
人の心理やカウンセリングに関心のある人なら、「人生には必然な出来事しか現れない」とか、「起こることすべてに意味があるんです」ということばはどこかで聞いたことがあるかもしれないですよね。
でも、ちょっと思いだしてみて欲しいのですが、みなさんが過去に問題の渦中にいたときや、人生の大きな変化を前にしていたそのさ中に、「たしかに、さっきのことばを実感できていたよ」って言える人っていますでしょうか?
たぶん、あまりいないんじゃないかと思っているのですが、どうでしょう?
なぜそう思うかというと、「あの時のあの出来事があったから今の自分がある」と思えるのは過去を振り返ってはじめてそう感じられることがほとんどだったからなのです。
私の身に起きた出来事で言うと、良い子・良い人でいなければいけないと思い、押し付けられるやっかいごとも引き受け、ハードワークにのめり込んだ末にうつ病になって、身も心もひきこもっていた時期がそうで。
そして、カウンセリングを受けて気づいたのが、
『それまで周りの顔色を見てばかりいて、必要とされる自分でいることにエネルギーを注ぎ、いかに自分の人生を生きていなかったか』
ということでした。
まさに、あの時うつ病になったことが私の人生を大きく変えたわけですが、その当時に「このことはきっと自分にとって意味がある」なんて思う余裕は無かったですね。
しかし、その体験から得られたモノもありました。それは、
『私たちは進んできた道のりを振りかえって、あの時のあの出来事が自分にとって大きな意味があった。必要だったと実感できるところまでやって来ることができる。』
という信頼です。
カウンセラーをしていると、クライアントさんの人生に起こる大きな変化の機会に立ち会わせていただくことが多いんですね。
それは私にとっても、何よりも得がたい感動的な経験です。そうした多くの素晴らしい機会から感じることもあります。
始めにお伝えした話と逆説的なことを言いますが、
『じつは、私たちは起きていることの必然性と意味を受け取り、その先にある可能性や未来に向かう力を自分が持っている。』
ことをどこかで感じて分かっているんじゃないかと、私は思っています。
私は、自身の人生で起こったことと、これまで多くのクライアントさんの人生と変化に関わってきた経験を通してそのことを信頼している自分に気づくことができました。
もし誰かが、「そんなこと簡単には信じられない」と感じていても、私はその人の持つ力と、可能性と、選択した道の先にある未来をいつも信じていようと思います。
そして、みなさんの人生がそれぞれの心の真ん中にある「真実」を表現する道を進んでいけるように応援しています。
それでは、今日があなたにとって素晴らしい日でありますように!
心理カウンセラー
近藤あきとし